旅文2023

雨の大湫宿

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歴史の教科書にも載っていたと思いますが、『和宮降嫁』で知られる和宮親子内親王が、幕末に京を出発し、江戸で待つ徳川家茂の元へと向かう道中、総勢3万名、50Kmもの行列をもって旅したのが中山道です。そんな旅の途上の宿泊地となったのが、大湫宿。あいにくの雨模様でしたが、あの閑静な宿場町ならそんな雨も似合うに違いないと、GR持参で出かけてみました。大正村で発生したGRの不具合もその後は再発せず、今回も快調に稼働してくれています。あの不具合は、いったいナンだったんだろう??

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この大杉が倒れたときには、テレビ局も報じていました。こうして保存された根本部分を見るだけでも、その巨大さが伝わってきます。

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十三峠にも向かってみたのですがかなりの細道で、どうやらクルマでの走行はムリみたい。

『和宮降嫁』。このこじんまりとした大湫宿を見れば、前後の宿場にまたがった、若しくは、それ以上の規模で街道筋を埋め尽くした団体宿泊だったのでしょうが、それにしても総勢3万名で徒歩旅って、さぞかし壮観だったでしょうね。皇女和宮がこの宿場で詠んだとされる歌も残されていて、江戸に行くなんて嫌だったみたい。そりぁそうだ。

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巨大な岩がふたつ並ぶ『二つ岩』を通過して、琵琶峠のある細久手宿方面へと走ります。

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途中、茶屋の跡地だとか、観音さまやお地蔵さんとか、街道沿いには当時の旅人が手を合わせたり休憩したりといった様子を偲ぶポイントが多く残っています。

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琵琶峠へと登る街道。しとしと降る霧雨と、白く霞む霧と、苔むした石畳が幻想的でしたが、あまりにも静かすぎて、霧の中から熊が出てこないかと怖かったです。

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ほぼ昔のままの姿を保った一里塚が、山の中で細い道を挟むように現れます。晴れていると気にもかけない風景でしたが、雨の中でクッキリと浮かび上がっていました。

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昔の旅人もきっと休憩したに違いない、弁財天の池。大湫宿と細久手宿の中間地点です。中山道を旅する人たちの間でも知られた場所だったとか。真ん中の島に石祠(せきし)が建てられています。

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星ヶ丘二景

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意外にもボウリングを趣味とする人は今も多いらしく、そういえば職場でも、マイボールやマイロッカーを持っている若者がいて驚いたことがあります。かと思えば、星ヶ丘ボウルが廃業したというニュース。これまた驚きました。若いころに星ヶ丘ボウルか名岐ボウルでしかボウリングをやったことがない私です。

個人的には「オメェ~もずいぶん変わっちまったな。エロ本立ち読みした本屋もねぇ~し、昔はこんなスカした街ぢゃなかったゼ」な、星ヶ丘界隈に行ってきました。まずは、腹ごしらえ。

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初めて立ち寄ってみましたが、ちょっとだけ大昔の『そーれ』を彷彿とさせる、スパイシーでとろみの強いソースが懐かしかったです。あの頃の『そーれ』は、ほんとに美味しかったなぁ~。

さてさて、ミラカンをおいしくいただいた『グッディ!』スタートで、ウォーキングを開始します。ちょっと『無印良品』に寄りたいので、まずは星ヶ丘三越まで。旧中村百貨店です(もはや、ナニそれ?でしょうね)。地方都市の百貨店が軒並み廃業へと追い込まれる中、この星ヶ丘三越は食料品をメインになかなかの売り上げをキープしているそうです。ずいぶんとお上品な街になりましたからね、地の利ってヤツですか…。

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『星が丘テラス』ねぇ~。なんだかなぁ~~。歩道橋と大乗寺とバスターミナルくらいでしょうか、昔の面影を残しているのは。

ヨシ、星ヶ丘の原風景に行ってみよう!!

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星ヶ丘三越の向かい側にある森にやってきました。ここも星ヶ丘。尾張藩の御料林だった頃の痕跡なのか、鬱蒼とした木立の中に石垣も残されています。ここなら熊に襲われることはないので安心して散歩できます。反対側の東山動植物園エリアまで足を延ばせば、【星ヶ丘三景】くらいにはなります。

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今年最後の松本旅 翌朝

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前回の松本旅で知った『BEANS.』に、さっそく再訪しました。静かで雰囲気もいいし、ピザもパスタもおいしいし。

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ハートランドビールもあるから、昼も夜もアリ。次回の松本旅では『夢屋』の串と『BEANS.』のピザで、ビールをおいしく呑もうと思います。

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(こんな場所にこんなにデカい建物、こりぁいったい、ナニができる??)と、いつも松本城へとブラブラしながら気にしていた大規模な工事現場。そんな移転・新築のNEW松本市立博物館が、ついにこの秋めでたくオープン。今回、やっと訪れることができました。

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特に3階フロアの常設展示は大きなスケール感と濃い展示内容で、ひととおり観終えるまでにかなりの時間を費やしました。常設展示、オススメです。わざわざ出かける価値アリだと思います。また、木を贅沢に使った通路や階段、手摺りなどに施された、丸みを帯びた仕上げと曲線美などにも目を奪われる、素晴らしい博物館です。

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快晴の北アルプスが実に美しい、松本郊外の田園地帯を南西へと走り、愛知県に戻ります。大信州の買い出しも完了です。今年も存分に松本旅を堪能しました。また来年!!

一部報道によると、ようやく≪輩キャンプの一大ブームが終焉≫らしいです。やっとかよ!! そして、ナニナニ??スノーピークが一割減収?? ヨシヨシ、実に酒がウマい!! 来年は、4シーズンぶりにキャンプ旅も再開できるかもしれません。

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今年最後の松本旅 夜

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去年の冬は、プロジェクションマッピングで彩られる松本城を眺めていました。今回、JR松本駅舎にある気温表示は4℃でしたが、体感としてはそれ以下のまさに極寒。信州の冬の夜ときたら、とにかく空気が冷たいです。

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もうどれくらいの数を訪れたかわからないくらい、松本の街なかに繰り出しては店巡りを続けています。今回も、以前から気になっていた、裏路地の居酒屋さんへ。口コミにもあるとおり、確かに刺身の盛り合わせは量・質ともに素晴らしいのですが、他に注文したいものがなかったので、長居は叶いませんでした。もしかしたら、松本旅のNEW定番店となるか!?と期待していただけに、ちょっと残念。

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夜景と言っていいのかわかりませんが、日没後の松本城と四柱神社の、あの厳かな佇まいは格別です。

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予定どおり、と言うか、居酒屋がワクワク長居モードにならなかった場合の腹ごしらえの店として目星をつけていた、駅前のラーメン店へと急ぎます。「寒い!寒い!寒すぎる!!」と呟きながら、足早に。松本駅前から松本パルコへと抜ける公園通りやその周辺は、新しい店がかなり増えていました。

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『おおぼし』松本駅ビル店に到着。暖房が効いた店内に入るとホッとします。味の評判はもちろん、駅という立地の良さもあるのでしょう、なかなかの繁盛店でした。着席早々、ジャケットを脱ぎ、ネックウォーマーを外しながら、さっそく「当店一番人気!!まずはこれから!」とメニューにあった【ばりこて白】を注文してみましたが、どうやら「これから!」と言うより、「このまま!」で終了の予感。ややキツめの豚骨臭と薄味のスープと太い麺の組み合わせが、個人的にはイマイチでした。有名な『佐蔵』といい、ココといい、好みの問題ですから仕方ありませんが、どうやら私には合わないみたいで。

ロードサイド店舗として郊外に移転してしまった後もときどき立ち寄っていますが、松本の寒い夜の〆として食べるラーメンなら、やっぱり松本パルコ近くにあった頃の『一風堂』松本店がありがたかった。厳かな四柱神社と美しい国宝天守を眺め、街ブラで酔っぱらったあとにニンニクを投入して食べる『一風堂』…懐かしいのぉ~~。

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今年最後の松本旅 昼

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本年4回目にして最後の松本旅。今年は、初めて使う青春18きっぷも松本旅で経験しましたし、【旅先で映画を観る】シリーズとして松本の映画館で『ミッションインポッシブル デッドレコニング』を、そして、松本市美術館では『ゴジラ-1.0』山崎監督の展示も観ることができました。今回は、完成した新しい松本市立博物館を観に行くことと、年末年始用の酒の買い出し、それが主な旅の目的ですが、まずは、いつも街ブラで見上げていた、巨大な(日本一らしい)振り子時計が印象的な『松本市時計博物館』からスタートです。

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懐中時計や柱時計など、さまざまな国内外の時計が集められており(元は個人のコレクションらしい)、なかにはろうそく時計(!)などの珍しい時計も展示されています。そして、なにより素晴らしいのは、展示されたほとんどの時計が、チクタクと音を立てて今も時を刻んでいることです。将来、スマートウォッチを展示に加えても、バッテリー切れでただの腕輪にしか見えないでしょうね。蓄音機とレコード盤も展示されていて、この博物館、なかなか面白かったです。入場料金は大人でも310円ですし、散歩の途中にちょっと立ち寄るにはちょうどイイ感じです。

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昼メシは、前々から行ってみたいと思っていた、女鳥羽川沿いのバーガーショップへ。

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初めての『バーガーチョップ』。エッグバーガーを注文しました。デカい!ウマい!また行きたい!! つなぎナシの国産和牛100%がウリですが、野菜もシャキシャキでとてもおいしいです。中町通りにある『フララ』のバーガーも好きですが、ここもアリです。

中町と言えば、大好きだった燻製チーズのお店『燻丸』が、今年の夏に閉店していました。7月の松本旅でなぜここに寄らなかったのかと悔やまれます。もしかしたら移転先の案内などが貼られているかもと思って、今さらながらに行ってみましたがナニもなく、完全に空き店舗となっていました。隣の『フララ』も店舗改装中なのか、もしかしたら撤退なのか、看板が外されていました。どうも、個人的な松本あるあるなのですが、「イイ店見つけた!!」と思って喜んでいると、なぜかその店が廃業やら撤退をしてしまうという繰り返しです。まさか…オレが疫病神なのか?? かと思えば『深酒』のように、あまりに繁盛しすぎて行きづらくなった、なんてお店もありますが。

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いつものように松本城を散歩してから、『パントリーマルナカ』に立ち寄り、これまたいつもの牛乳パンを。過去には他の何軒かと食べ比べてみましたが、ここの牛乳パンが一番好きです。ただ、今回はひと目見て(エッ!?)と気づくくらい、パンのサイズが小さくなっていました。世知辛いですなぁ~

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旅足橋と自販機バーガーと五宝滝

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今まさに建設中の、新丸山ダム。八百津や御嵩の町を、ダンプカーがガンガン走り回っています。そんな新たなダムは、今の丸山ダムを大きく上回る背丈でそびえ立つとのことですが、完成するとダムの底に沈んでしまうのが、一部の酷道マニアには評判の国道418号・木曽川沿い不通区間です。実は、ここに旅足(たびそこ)橋という珍しい橋があると知り、「どうしても見てみたい」と出かけてみましたが…。

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北から、西から、東から、と接近を試みたものの、どのルートも門扉で完全に閉ざされているか、もしくは工事車両のみが通行可能でガードマンが一般車を排除、突撃はムリでした。もしかして日曜日なら、工事も休みで侵入通行できるのか??

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昔、KLX250で酷道418号アタックをしたことがあったので、もしかしたらそのとき偶然通過しているかもしれないと、当時の写真を見直してみたものの、旅足橋は一枚もありませんでした。

この橋。世界で5つしか建設されておらず、日本国内ではここだけという、『鉄の吊り橋』なのです。バンジージャンプのおかげで、あの閑散としていた新旅足橋がすっかり有名になりましたが、実は元祖も貴重な存在。年末年始ならさすがに工事もやっていないですかね?行っとこうかな??

 

旅足橋は諦めて、本日もうひとつの目的地に向かいます。散々、その前を通過していたものの、一度も立ち寄ったことのない、八百津のスーパードライブイン(?)です。

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最近までガソリンスタンドとして営業していると思っていたけど、気づいたら廃業していた…そんな認識だったのですが、いつのまにやら、ガソリンスタンドの古い建物のまま、その敷地が自販機ドライブインとして復活していました。そんな『かもしかドライブイン』。懐かしい昭和の香りが、ほんの少しだけ漂う空間です。

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自販機でチーズバーガーと缶コーヒーを購入。ちゃんと、電子レンジも用意されています。

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見たこともないメーカーの缶コーヒーと、聞いたこともないメーカーのハンバーガーの組み合わせ。昔は、うどんとかラーメンとかハンバーガーとか、ツーリング中にこんな自販機コーナーで食べましたねぇ~。国道41号にあった『ドライブイン飛山』の自販機コーナーにお世話になった人も多いのではないでしょうか?まさか、こんなところであの雰囲気を味わえるとは…。レンチンして箱から取り出したときには、正直、(このバーガーに380円かぁ~…)とも思いましたが、これはこれで、ツーリング中のお楽しみとしてアリなのかな。このあたりだと、『しおなみの直売所』で休憩しがちですが、そのすぐ近くなので、日向ぼっこがてら、ぜひ一度お試しください。『八百津の山の中にある、スーパードライブインに連れてったる!!』的なネタとして、オススメします。

夕暮れ時までにはまだ時間があるので、久しぶりに『五宝滝』を訪れてみました。平日なので、相変わらず静かです。一番奥の突き当りにあったはずの謎カフェは、すでに廃業したのか…。

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さすがに、紅葉はもう終了。ピークの週末は、きっと賑わっていたことでしょう。ここもなかなかきれいな景色です。

昔話。滝のたもとまで目指そうとWで石畳を突撃したら、現れた階段に行く手を阻まれ、狭くてUターンもできず。仕方なく、濡れた石畳にブーツを滑らせつつ、川に転落しないようビビりながら延々と立ち漕ぎバックした日のことを、久しぶりに思い出しました。

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大正村と明知城

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『大正村』。いつも、(大正村??なんとも中途半端な時代だこと)と、ツーリングで近くを通過するたびに呟いてました。だって『明治村』なら、なかなか見応えがあるし、写真を撮っていても楽しいし、でも、『大正村』って言われてもなんだか二番煎じ的な??それに、ほんのちょっと前の時代だしねぇ~…なんてことを思いつつ、せいぜい通りすがりの休憩で駐車場とトイレを借りたことがあるくらい。

でも昨夜、布団の中で(もう年末かぁ~…早いなぁ~…来年は令和6年…)って考えてて、あることに気づいちゃったんですよ。(んっ!?令和6年ってことは令和元年に生まれたこどももそろそろ小学生??)って。小学生になったら、チビッコたちは学校で先生に教わるぢゃないですか。「令和の前は平成時代だね。その前が昭和。三つ前が大正という時代です」と。昭和生まれの私にとって三つ前の時代って言ったら…エドジダイに突入するぢゃん!!今の子どもたちから見たら、大正時代は大昔ですぅ~~!!!!!!!!!!!!!!   ハイッ!謹んで行かせていただきますっ!大正村!!

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半日くらいは歩き回るつもりだったので、クルマで出かけました。素直に国道363号で向かい、『大正村』の無料駐車場にクルマを停めたら、さっそく散策開始です。バッグから取り出したGRⅢxを右手に構えていざ写真を撮ろうとしたら、、、撮ろうとしたら、、、ゲゲッ!バッテリーがゼロ??昨夜、確かに充電100%にしておいたのに??

実は数日前にも同じ症状が出てて、そのときは(アレ?バッグの中で電源入ってた?)と、あまり気にしていなかったのですが、今日は間違いなく不具合認定です。バッテリーなのか、カメラ本体なのか、どちらに原因があるのかわかりませんが、私的年末アルアルの発動です。昔から、なぜか年末になるとパソコンが壊れたり、クルマが壊れたりするんですが、クソォ~今年はGRかぁ~~~

と、言うわけで。本日の写真はiPhoneで頑張りました。iPhoneをカメラとして使う、この違和感ったら。しかし、まったく起動しないGRに気づいた時点で写真をあきらめ、単なる散策モードになっていましたが、ブラブラとふてくされて歩きながら、ふと、(あっ!?そうだ!オレ、もうひとつ写真撮れるやつ持っとるがんっ!!)と気づきました。ありがてぇ~~

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ただただ、レンズを向けては人差し指でタップする、の繰り返し。こんなお気軽に、なぁ~んにも考えずに写真が撮れるとは。全然面白くないですけどね。つまんない。でも、自宅で見てみたらフツーに撮れてる。こりぁ、世の中からコンデジが消滅するわけですね。

大正村の街並みは、大正なのか昭和なのか、よくわからないレトロっぷり。でも、小学生が遠足で訪れたら全ての景色が大昔ですから。

もう少し足を延ばして、山の中へ。カメラ(?)もあるから、せっかくなので明知城跡にも行っときます。

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城に向かう手前に現れる、恵那市の指定文化財『旧三宅家』。なかなかに重厚な茅葺き屋根の建物です。

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『明知城(白鷹城)』。標高530mの山の上に築かれていた城の跡です。面白かったのは、石垣ではなく、等高線に沿うようにしてぐるりと巡らせた横堀とそこに組み合わせた竪堀(たてほり)で登ってくる敵を防ぐという、この城の造り方です。そんな城、初めて見ました。明智光秀ゆかりの地とされていますが、実際はどうなんでしょうね??

『大正村』からの『明知城』は、ちょっとしたウォーキングコース。もう少し早く訪れていたら、きっと紅葉が綺麗です、ココ。

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駐車場まで戻り、大正村浪漫亭の二階にある『かわかみ』へ。初めて食べますが、和風味のあんかけ唐揚げ丼です。珈琲もついてました。アクシデントは発生しましたが、『大正村』ブラブラを満喫。朝夕の時間帯や雪が積もったときに訪れたら、なかなかフォトジェニックかもしれません。

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食い倒れツー

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二度目の訪問となる、『いぶカフェ』。今回は、ちゃんとロングブーツを脱いで上がりました。あの爺様は現れず。でも、地元の人でしょう、ひとり静かにお茶している男性や女性が。街によくあるオシャレ過ぎるカフェと違って、ひとりでも立ち寄りやすい雰囲気がありがたいです。

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ジビエ料理を提供するお店でもあるので、今回は、鹿肉ソーセージを使ったジビエドッグのモーニングセットを。クセのある独特な味なのかと身構えましたが、言われなければわからない、まったくクセのない、とてもおいしいソーセージでした。日頃、ツーリングの目的地におしゃれカフェなど絶対に組み込まないのですが、ここはとても落ち着くし、定番コース沿いだし、国道156号や国道41号方面の行き帰りにまた立ち寄りたいなと思っています。

『いぶカフェ』を離れて国道156号に抜け、一路、郡上八幡へ。美並のあたりで、前を走る軽自動車の後部座席に、後ろ向きで小さな女の子の顔。ずっとこちらを見つめているので手を振ったら、嬉しそうに振り返してくれました。その様子に気づいた運転席のママも笑顔です。(昔はこういうの、よくやってたなぁ~…)と懐かしく思いながら、ヤエーは全て無視する私が、結局、郡上八幡手前までずっと女の子に手を振り続けることになってしまいました。近ごろこうした機会がないのは、後部座席の子どもたちにもシートベルトやチャイルドシートが徹底されてきたからでしょうね。アレ?ダメぢゃん、ママったら!!

 

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郡上八幡の『泉屋』さんに到着。前夜に電話したら「昼だけ営業していますよ」とのことだったので、開店時刻前には到着してウキウキしながら待ちます。地元の方が掘った自然薯を使用した、この店の芋かけそばにずっとハマっていまして、とっても気さくだった先代の「どうだ?ウマいだろ??」が忘れられず、毎年、冬の訪れとともに。厨房からは自然薯をゴリゴリと擦り下ろす音だけが響き、ストーブにあたりながら待つことしばし。本日の自然薯は、かなりの粘り気でスドンと重い、チョー絶品でした。薬味にネギを少々、ひたすら出汁と自然薯と蕎麦を平らげます。うめぇ~!!ジビエドッグを食べてそれほど時間も経っていないので、もうかなりの腹パンです。今シーズンは、『芋かけ中華そば』とか『芋かけ丼』なる新たなメニューも登場。自然薯が豊作だったのかな??

店を出て、Wのオドメーターをそっと確認。夏の猛暑が耐えられずにちっとも距離が伸びなくなりましたが、2013年の春から乗り始めた3代目ジェイダブルブラザースは、それでもついに9万キロを超えました。これでW通算16万キロです。ホント、このエンジンは飽きません。昔、80年代4気筒全盛の頃に誰かが言った、「旅バイクは2気筒がベスト」は名言だと思います。今のカワサキにとっては、個々のオートバイ製品なんて企業のブランド価値を上げるための単なる手段でしょうが、W650が登場したあの頃は、乗っても磨いても眺めても、設計した人の愛をひしひしと感じました。まさかこの時代に空冷4気筒のリッターバイクに新車で乗れるなんてと、SRX600を手放してゼファー1100に飛びつき、名西カワサキのてんちょうさんから「これは楽しいよ」と勧められて、CB1000SFを手放し初代W650に乗ることとなりましたが、以来、自分がこれほど長い間、このエンジンにハマり続けるとは思いもよらず。Vストローム1000やバルカン900のV型も楽しかったけど、やっぱ、Wのエンジンの感触とシルエットの美しさは格別でした。

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小川峠へと向かう道すがら。腹パンのはずでしたが、せっかくだからと明宝の道の駅に立ち寄り、行列に並んで明宝フランクを一本。今日は美味いもん祭りです。

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せせらぎ街道から外れて小川峠を駆け上がったら、なんと明宝トンネルは「長期通行止め」となっていて通れませんでした。長期っていったいなんでしょう??このあたりにも残雪。もうそろそろ、動きにくくて苦手なオーバーパンツの出番です。

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新蕎麦と清内路峠と矢作ダム

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もうそろそろ、あの混雑もひと段落したのではと期待して、新蕎麦狙いでまたまた馬籠宿へ。

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開店10分前には到着しましたが、ゲゲッ!! すでに10人くらい並んでいます。馬籠宿をそぞろ歩く観光客の数も、先月よりさらに増えている感じです。平日でコレだもんなぁ~…。

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新蕎麦でした。美味しい。ここ一か月くらいの間に三度も食べているここの蕎麦ですが、全く飽きないです。世代交代があったりして味が落ちることはよくありますが、ここは逆。昔よりも美味しくなっている貴重な蕎麦屋さんです。『仲佐』とか『紗羅餐』系サイコーな人には決してオススメしませんが、『刀屋』がアリな人なら、ここもきっとアリです。

本日は、馬籠峠を越え、国道256号を昼神温泉方面へ。ここ数日の冷え込みで降ったのでしょう、清内路峠には残雪がありました。今年初めて見る雪景色。それにしてもデス。先月はTシャツ姿で暑いと言っていたのに、今月は南信州エリアで雪を拝むという、この気象変動の激しさ。荒ぶる熊と同じくらいに怖いです。怖いと言えば、もう融雪剤も撒かれています。サビるの怖い!!

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昼神温泉に下り、国道153号を寒原峠・治部坂峠と越えて、稲武まで下ってきました。

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どんぐり広場…ぢゃなかった、『どんぐりの里いなぶ』に立ち寄りました。イヤイヤ何年振りだろう??たぶん前回は『ふ』の仕事で立ち寄った、、、くらい。いつもは国道側にズラリと並んだ単車の群れがウザくて、ここには絶対に立ち寄りませんが、本日は珍しくまばら。缶コーヒーを買い、タバコを吸うためだけの休憩とします。

 

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国道257号経由で、矢作ダムのお気に入りスポット巡りに来ました。

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西日本の各地では水不足らしく、干からびた四万十川の沈下橋や貯水ダムの様子をテレビで見ましたが、ここ矢作ダムも、水量がかなり少ない状態でした。プリロードをいじったサスペンションの確認がてら、クルリと周回してみます。底づきの心配がなくなったので思い切って減衰を弱めたい(オフ車みたいなフワフワした乗り心地が好き)と思ったのですが、重いWでは軽量なKLX250のようにはいかず、40年以上通い続けて走り慣れた矢作ダムでそれなりにペースを上げるとうねり過ぎ。結局、ほとんど抜いた減衰は、元の位置まで戻しました。

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かつてダムに沈んだ、矢作川本来の蛇行する姿や…

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ダムが完成するまで矢作川本流に設けられていた、串原水力発電所の遺構が姿を見せていました。ここをもう40年以上走っていますが、なかなか見る機会はありません。いつも走ることに夢中で気づかっただけかな?? 本日、紅葉が最もきれいだったのは、ここ矢作ダムでした。でも、ひとり静かに写真を撮ってると、クルマを停めて寄ってくるんですよねぇ~、デカいカメラを抱えたジジババが。ウゼェ~~

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県道11号で大正村に抜けてから国道363号。小里川ダムの道の駅でちょっと休憩しましたが、(やれやれ、ここは静かだ…)と思ったら、観光バスの御到着でジジババがゾロゾロゾロゾロ…。いかん、撤収!!

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せせらぐつもりが…

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天気も良さげだし、紅葉もギリギリ間に合うかもしれないしということで、せせらぎ街道をのんびり走ろうと思い立ち、結果、わざわざストレスいっぱいのツーリングをしてしまいました。そもそもの敗因は、「美濃加茂方面は朝の通勤ラッシュ前には木曽川を渡ること」という昔からのマイルールを破って、午前8時半というなんとも中途半端な時刻に家を出たことです。あちらこちらで渋滞に巻き込まれ、ようやく長良川に突き当たって国道156号に到達した頃には、すでに午前11時。(ナニやってんだ、オレ)と思いながら、ほぼ満車状態の美並の道の駅で休憩していると、目の前を長良川鉄道が。電車も観光客で満員です。(こりぁ、せせらぎもとんでもないかも…)と諦めモードで郡上八幡を抜けていると、またまた大渋滞。街中からせせらぎに向かって数珠繋ぎで、途中で諦めてUターンするクルマも次々と。(そんなに??)とビビりましたが、原因はヘタクソな誘導をしている片側通行の電気工事でした。それにしても、紅葉めあての人々で道路が溢れかえっています。明宝の道の駅も満車、パスカル清見も満車。立ち寄る気も失せて、ただただ惰性で走るせせらぎ街道となりました。

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口をポカ~ンと開けたままハンドルにしがみついてキョロキョロと景色と紅葉を楽しんでいるクルマの列に占拠され、美濃の国道156号からせせらぎ街道を走って高山市内まで、ずっと流れは時速40キロ台です。このストレスったら、もう。

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肝心の紅葉は、パスカル清見あたりがギリギリセーフ。西ウレ峠まで上がると、完全に枯れた木々がもはや冬景色でした。口ポカーンの列から離れ、せせらぎ街道の脇道に逸れて奥まった集落へ。ここなら誰も来ません。長閑で静かで、イイわぁ~。

飛騨高山もごったがえしていましたから、どこにも立ち寄ることなく、もうとっとと離れます。今日は表道である国道156号~せせらぎ~国道41号をまったりと走るつもりでしたが、下呂まで下って来る頃には、やたらと多い工事の片側通行規制にイライラもMAX、国道41号を離れて県道62号に飛び込み、誰もいない笹峠へと逃げ込みます。

チェーンはきれいにしたばかりだし、エアクリも清掃して、プラグも交換して、今朝の出発前にフューエル1でドーピングした効果も表れ始めた昼下がり。絶好調になったWに(ホント、すまんかったね)と改めて謝りながら、県道62号・狭路区間の国道256号・美濃東部農道と繋ぎ、自制心のリミッターを解除して大いにストレスを発散しておきました。

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そんなこんなで、『早起きは三文の徳』という言葉を、しみじみと思い出す一日でした。2時間ほど早く家を出ていれば、せせらぎ街道ももう少し静かに満喫できたことでしょう。ゴミだらけのせせらぎ街道、マイリマシタ。

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