RICOH GRⅢx
昨年暮れの信州松本旅以来となる、今年初めてのお泊り旅。ここ数年、〈年末に松本&年始は東北〉がルーティン化していますが、今回のテーマは「温泉をのんびり満喫できる時間を増やす旅」です。目指すのはもちろん、大好きな冬の東北。宿のプランは一泊二食ではなく朝食のみを選び、晩メシをセルフにすることで、
・夕食時間を気にすることなく、酒と風呂をより堪能できるのでは?
・他の客が夕食中に、風呂を独り占めできるのでは?
という目論見でした。果たしてその結末は、
〇 確かに、温泉は貸し切りで満喫できる
× でも、寂れた温泉街で飲食店やコンビニを期待するのは難しい
でした。事前にグーグルマップ上で温泉街の飲食店や個人コンビニ店をチェックしてはいたものの、いざでかけてみると営業していなかったり、営業時間が違ったりして、結局、持参していた酒のツマミとカップ麺に頼ることもありました。まぁ~、それでもちゃんと満足はするのですが、連泊となるとこれもなかなか厳しい(事前の買い出しにも頭を使う)ものがあります。やはり、草津温泉のように外メシが前提の温泉街か、以前にも行ったことがあって勝手のわかっている温泉街でないと、泊食分離のハードルは高いようです。昨年の秋に東北各地で楽しんだ街ブラシリーズの宿泊先は街のホテルでしたが、それでも酒田市のように「アレ?こんなにも無いの!?」ということもあるわけで、市街地から距離を置く温泉地であればなおさらですな。
とにもかくにも、東北旅2025の一回目。今回は、山形県の小野川温泉、福島県の中ノ沢温泉、そして同じく福島の東山温泉を巡りますが、出発前からしきりに全国各地で最強寒波の混乱が報じられていましたし、特に会津若松では、観測史上最多の積雪で絵ろうそく祭りも中止との発表が。祭りは去年観ておいてよかったけど、こんなときに行って大丈夫??(ダイジョウブヂャナカッタケドネ)
まずは、泊食分離&道中の昼メシの様子をまとめました。
【北陸自動車道 米山SA下り フードコート】

ときどきお世話になる米山サービスエリア。正直、あまり期待せずにあじフライ定食を頼んでみたら、揚げたて&肉厚のとてもおいしいフライでした。
【小野川温泉 龍華食堂】


ラーメン消費量日本一の山形県。今回は人気店ランキング入りをするようなラーメン店ではなく、小野川の温泉街にある『龍華食堂』で晩メシ。地元の伝統野菜である豆もやしと温泉で茹でたラジウム玉子が入った冬季限定、その名も【豆もやしラーメン】を。実はここのラーメン、温泉街につくられたかまくらの中で出前を頼めると聞いて楽しみにしていたのですが、実施は昼間帯のみとのことでガッカリ。でも、雪降る温泉街のラーメン屋で、おいしいサッポロ赤星とともに食べるラーメンも、けっこう楽しめました。ただ、豆もやし自体は特にウマいわけでもないですけどね。
【中山道ハムサンド】

猪苗代のスーパーにて、ソフトフランスロールパンとレタスを買い出し。保冷バッグから取り出した『中山道ハム』の生ハムを挟み、持ってきたマヨネースやら胡椒やらの調味料セットで味付けしたらサブウェイふうに。これはかなりおいしい昼メシでした。やっぱ、『中山道ハム』の生ハムの味と食感が絶妙です。
【チーム・カップ麺】


自宅でも旅先でも、あれば便利なカップ麺。東北・信越限定の『焼きそばBAGOOOON』はスープ付き。窓の外の吹雪を眺めながらの暖かい汁モノは、なおのことありがたかったです。
【猪苗代町 牛木精肉店】



猪苗代の街中、住宅街の路地裏にひっそり(雪に覆われてなおさら)と佇む精肉店。予約の品を受け取るために、地元の人たちがひっきりなしにやってきます。【会津馬刺し ロース】や【ハムカツ】【唐揚げ】【コロッケ】を注文。しばし待ちますが、コロッケ類はその場で揚げてくれます。馬刺しは今までも宿や居酒屋などで食べる機会がありましたが、個人的にはここの馬刺しが一番おいしいと感じました。この晩メシは、どこか懐かしい味の揚げモノともども、あっという間のペロリ。ついつい酒もすすみます。
【喜多方ラーメン 喜一】



いっとき、「夜中に愛知県を出発して喜多方に朝イチ到着、そのまま『喜一』で朝ラーしてから東北旅スタート!」というプランにハマッていましたが、最近、休業日だったり大混雑だったりでずっと食べ損ねていました。ちなみに、去年の秋に訪れたときには長蛇の列の『坂内食堂』も断念。個人的には「喜多方ラーメンなら喜一か坂内」派なので、久しぶりの『喜一』、食べる気満々でした。
今回は、山形の小野川温泉から国道121号を下ってきて、9時半ごろに到着。いつも満車の駐車場もなんなく停めることができ、長い順番待ちもないままいきなり着席。2時間前に宿でも朝食を食べていますが、まぁ~、『喜一』は別腹ッス。前回はたしかしょうゆにしましたので、今回は一番好きなSioラーメンを注文。値上がりしましたが、それでもまだ700円ですからその安さにはいつも感激します。チャーシューなしなら550円ですからねぇ~。アレ?もしかして、逆にメニューからチャーシューメン設定が消えた??
食べ終えて店を出る頃には、いつもどおり店内満席&駐車場も満車。なんともきわどかったですが、すんなりと食べられて大満足でした。
【会津若松 田季野】


素朴な奥会津檜枝岐の曲げわっぱに盛られた、創業52年の老舗『田季野』の輪箱飯。2年前に『田事』で食べたことは憶えているのですが、ちょいちょい訪れているはずの『田季野』がいつ以来なのか、さっぱり思い出せません。今回は東山温泉での晩メシ用なので、移設復元された立派な旧陣屋構えのお店まで雪の中をトボトボ歩き、テイクアウトで【よくばり輪箱】を頼みました。『田季野』のテイクアウトは二度目。出来上がりを待つ間、お茶でもてなしていただけるのですが、今回は大雪の中を訪れたからか、帰りも足元を心配して表まで見送っていただき恐縮でした。店先にあった、かわいい赤べこの【AiZ's-RICE】、欲しいぃぃぃ~~~~!!!!
宿に到着後、風呂上がりにさっそく食べてみれば、以前に店内で食べたときの記憶と比べても、より一層おいしく感じます。時間経過で味が染みるのか、ごはんがいい具合に冷えるのか、なぜだかよくわからないのですが、とにかく激ウマでした。2,640円はなかなかの価格ではありますが、ついつい頼みがちな(しかも、より高額な)【かに輪箱】や【いくら輪箱】よりも、断然こちらのほうがオススメです。
【会津若松 イタリア料理パパカルド】


除雪されぬまま凍結祭りで街中が大混乱となった会津若松市内で、いつもの買い物(柏屋さんやら地酒やら)を済ませつつ、昼メシはずっと気になっている七日町のバーガーショップへ。いつ行っても臨時休業で、そのたびに店の前で「うそぉ~!?」と仰け反ってきたわけですが、今回こそはと「三度目の正直」のつもりで。でも、「二度あることは三度ある」というオチなのでした。歩道にうず高く積もった雪を踏みしめ、頑張って歩いて向かったのに…。
途方に暮れてしまいましたが、ほど近い場所にある『パパカルド』がこの昼メシ難民を救ってくれました。私にはちとオシャレすぎましたけどね。
【北陸自動車道 黒崎PA上り モスバーガー】

最終日。東北を離れて愛知へと帰る途中の北陸自動車道パーキングエリアで、七日町バーガーの代わりに『モスバーガー』しておきましたが、初めて頼んだポテトのLサイズ、ズッシリ重くてビビりました。このシンプルな【チリドッグ】ならぬ【チリバーガー】は限定品??
【いつもの買い出し品】

『柏屋』では定番の三品を。道の駅『ばんだい』ではドリップコーヒーのセットを。そして、帰りの北陸自動車道SA・PAでは【ままどおる】を購入しました。買い出し日本酒は、いつもの『渡辺宗太商店』ではなく『田季野』にもほど近い『植木屋酒店』に立ち寄り、【笹正宗】と【宮泉】を。【春泥】は、鶴ヶ城近くのとある店でしか買えない一本です。