雑 記

桜ウォーク

Canon IXY 650

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いわゆる桜の名所と呼ばれるところにわざわざヒトゴミの一員として出かけなくても、近所の土手や公園や遊歩道にも、きれいな桜は咲いています。気持ちよくウォーキングをしながら、グループや家族連れがそんな場所でのんびり過ごしているのを見ると、(きっとまともで賢い人たちなんだろうなぁ~)と。

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メジロ…だと思う。思いたい。けど、高いところにしてちっとも顔を見せてくれないからわかんない。近所の梅の花にやってきたのを見て、なんで桜の花には来ないのだろうと思っていたのですが、どうやら私が知らなかった、気づいていなかっただけみたいです。メジロ、かわいい。

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ツバメも舞っていました。さかんに何か喋っています。「おまえになにかひとつだけ超能力を与えてやる」と言われたら、鳥と会話する語学力を授けて欲しいです。南の島で見たこととか海を渡るときの様子とか、ぜひツバメに訊いてみたい。鳥の言語を解明した、東大の鈴木先生が羨ましいです。

慣れないIXY 650。Pモードをやめ、試しにフルオートでカメラにお任せ撮影をしてみたら、なんと鳥の動きに追従してフォーカスエリアが動くので、(これはスゲェ~)と感動していましたが、帰ってから画像をよく見てみたら後ピンで、見事に抜けていました。ガッカリです。

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ブラタモリ再始動

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~ NHK公式サイトより ~

この春に定年退職した同期のひとりが、九州ひとり旅の真っ最中です。旅先からメールが届いて、知覧と鹿屋には立ち寄ったらしく。ぶえん鰹を目指すのか、もし食べたならぜひ感想を聞いてみたいものですな。「いい旅を」とだけ返信しておきました。

さてさて。

待ちに待った、『ブラタモリ』の再スタート。ナレーターや音楽が新しくなり、少しだけ雰囲気も変わりましたが、相変わらずタモリさんは気負うことなく淡々としていて、旅心をくすぐられる楽しそうな姿は健在です。番組は30分に短縮され、ひとつのエピソードを何回かにわける放送となるみたいですが、タモリさんの体調を慮って、どうかムリせずじっくりとブラブラしていただきたいものです。近所だろうが有名観光地だろうが「おぉ~!?」とか「へぇ~~」こそが旅の醍醐味だと教えてくれた、この番組の復活はとてもうれしいです。

復活初回放送の『ブラタモリ』に続いて放送されたのが、『新プロジェクトX』の【ホンダF1 30年ぶりの世界一】。私が鈴鹿サーキットでF1観戦していたのは遥か昔のセナ・プロスト時代で、最近では「ホンダが撤退したり復帰したりしてんなぁ~」とニュースの片隅で眺めていただけでしたが、そうですか、今はF1もバッテリーとのハイブリットエンジンなんですね。ぜんぜん知りませんでした。印象的だったのは、ホンダが突如撤退を発表したラストシーズンの様子を責任者が語った「100人以上いるスタッフ全員の目の色が一斉に変わる瞬間を目撃した」でした。全員一丸の「やってやる!」。さぞかし鳥肌が立つような凄い光景だったのでしょうね。シーズン最終戦。無線で流れる「オーバーテイクボタンを押せ!」のGOサインで新型バッテリ―に溜めていたパワーを解放し、ライバルを突き放して優勝する瞬間の映像も、まるで映画のラストシーンのようでした。

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同期生会2025

RICOH GRⅢx

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久しぶりに同期生と会いました。幹事に「アレ?同期生会の幹事って順番に回すんぢゃなかったっけ?」と訊いたら、「全然やらんからしかたなく俺らがやっとるし!会計もずっと俺だし!!」と少々ご立腹でした。ありがとねぇ~。S先生とO先生に導かれたうちのクラスは、幸い、いまだ誰も突然死を迎えていません。SR500乗りだったS先生の影響を色濃く受けたせいか、他のクラスと違って二輪部門へと進む者がやたらと多く、20代前半の頃のツーリングといえば、ほぼこのメンバー。

2年前にとっとと辞めた私にとって愉しみだったのは、いよいよ定年を迎えた同期の連中が定年延長するのか…でした。10名?だったかな。思ったより多い印象です。「するわけないぢゃん!」の返答がごもっともなヤツもいれば、「えっ!?まだやんの??」と意外なヤツから延長を聞かされたり…。まぁ~、いろいろと事情もあるようです。「ボケるから仕事しといて」と家族に言われ延長決定したヤツからは、「毎日、なにやってるのさ?」と根掘り葉掘り。O先生も後期高齢者になられてますますお元気でしたが、S先生の欠席は残念でした。今後はこのような集まりも難しくなるでしょうから、ラストのつもりで参加した者も多かったのではないかと思います。あっという間の2時間でした。

そうそう。「退職してすぐ、唯一未踏の都道府県だった鹿児島までツーリングにでかけましたよ」と宮崎の出身であるO先生に話したら、「オマエは四国を原付で野宿旅したんだったな」と。40年以上も前の会話を、よくもまぁ~覚えているものだと驚いてしまいました。

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レンズ内側のゴミを取ってみた!!

RICOH GR DIGITAL Ⅱ

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ツーリング中、走りながら写真を撮ることがあります。腰のチョークバッグに放り込んだカメラを左手で取り出して、左手でシャッターを切るのですが、ときには、ステップの高さくらいにまで腕を下に伸ばして前方を撮ることも。当然、前を走る単車のタイヤが巻き上げた小石やらも飛んできますし、風圧で塵や埃もカメラの中に。

で、カシオのZR3000。ずいぶん前から、レンズ先端にちょっと目立つ大きめの異物がふたつほど。てっきり、小石が当たって表面にキズがついてしまったのだと諦めていたのですが、恐る恐るレンズ部分を磨いてみても指先に傷の引っかかる感じがありませんから、(もしかしてレンズの内側にゴミが入り込んでる??)と、ようやく気づきました。コンデジの繰り出し式ズームレンズは密封性皆無の隙間(遊び?)だらけですから、私のような使い方をすれば、そりぁ当然起こりうるトラブルなわけです。

さて、ここからが本題なのですが、実はこのレンズ内のゴミや埃をセルフで取り除いている人たちを、ネット上に発見。しかもその方法が、『レンズを掃除機で吸う』という荒技です。これを見た瞬間、「なるほど!!」と叫びました。さっそく試してみたら、一撃で除去完了。素晴らしい!サンキュ~です!(くりぃむしちゅーのオールナイトニッポンふう)

こういうとき、「オレは相変わらず緻密さのかけらもない人間だな」と反省するのは、掃除機のパワーをいきなり【最強】でトライしてしまうところです。今後は大切なGRにも必要となる日が来るかもしれない手法なのに、なんで【弱】から順番に試していって効果を検証してみなかったのか…と。ですから、いったいどの程度の吸引力があれば事足りるのかを詳しく説明することはできないのですが、まぁ~とにかく、『コンデジのレンズ鏡筒内に入り込んだ塵や埃は掃除機で除去可能!』です。ただし、レンズがもげても自己責任でお願いしますよ。コツとしては、掃除機のパイプ先端に、起動させたレンズ鏡筒をピタッとセットしてから掃除機のスイッチをONにすること。最初、【最強】の吸引力で唸りを上げている掃除機のパイプにレンズを近づけていったら、ズボッ!!カポッ!!と勢いよくカメラごともっていかれました。壊れたかと思うくらいの勢いで吸いつかれて大いに焦りましたので、ご参考までに。

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オールドコンデジが出てきた!!

RICOH GRⅢx

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昨年、引き出しの中で眠っていたリコーCX-2を若者に譲ってからは、てっきりGRⅢx、GR DIGITAL Ⅱ、EX-ZR3000の3台体制になったつもりでいたのですが、本棚一番下の開き戸を開けてガサゴソしているときに、なにやら謎の袋を見つけました。(んっ?なんだっけ、コレ??)と開けてみたら、徳川の埋蔵品よろしく、お宝がひょっこりと。ここにも、今話題のオールドコンデジが静かに眠っておりました。手放し難くて残しておいた一台と、もともと家族専用機だった一台、どちらもキヤノンです。

そんな、IXY DIGITAL 10(2007年製)とIXY650(2016年製)。IXY DIGITAL 10はとうの昔に、そしてどうやらIXY650も昨年で生産終了になったようです。バッテリーを充電して恐る恐る電源をONしてみましたが、どちらもちゃんと動きます(10は接点のアルコール掃除でギリ復活)。バッテリーの突然死が怖いのでシーンを選ばなきゃいけない(もしくは予備機持参か)なとは思いますが、せっかくなのでどこかで使ってみます。

久しぶりに手にして「やっぱ、いいわぁ~」と感動したのは、買った当時も惚れ込んでいたIXY DIGITAL 10のこの造形美。発売から20年近くが経ちますけど、このIXY DIGITAL 10以上に秀逸なデザインを身に纏ったデジカメって、結局このIXYシリーズの後継機種も含めて、どのメーカーからも出ていないと思うんです。こんなにも軽量コンパクトなのにファインダーもフラッシュも装備、ソリッドで上質な金属の塊感もあって、しかも驚くほどの爆速起動。右手で握って構えたときに手のひらのあたる部分の角だけがさりげなく面取りしてあり、専用革ケースもデザインが統一されていて豪華。思い起こせばこの頃のキヤノンは、まだギリギリMADE IN JAPANに拘っていた時期でした。今となっては貴重な一台。でも、この方向性では、スマホカメラに太刀打ちできなかったんですよねぇ~。無念です。それでもこのカメラをデザインした人は、天才だと思います。

持ち出すにあたってちょっと心配なのは、すっかり手ブレ補正アリに慣れてしまったこの身体が、今さらこの古い機種をちゃんと扱えるのかという点です。現代基準で見ると液晶モニターもかなり不鮮明だし、これは知らず知らずのうちにブレブレ写真を量産して帰宅するオチかも。

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今池スナップ

RICOH GRⅢx

古くからの歓楽街という共通項があれど、栄や名駅とはまたちょっと違うテイストの今池を、GR片手にブラブラしてみました。ここのところ、【スタンダード】で撮ることの多かったイメージコントロールは、【ポジフィルム調】に。アンダー気味でコントラスト強めのイメージが、小雪舞う、気温3℃の曇天の、どんよりとした今池の街の風景にピッタリでした。

このあたりを毎日うろついていたのは、もうかれこれ30年近く前なのに、さすが今池、あの独特な雰囲気はまったく変わっていません。ランチで毎日のようにお世話になった喫茶店も、当時のまま。地下鉄池下駅や今池駅の真上には、タワーマンションが。この住環境は便利でしょうが、千種区とは言っても池下・今池エリアですからねぇ~。とか言ってる私の生まれも、実は池下のすぐ近くなんですけどね。

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『味仙』今池本店に立ち寄るのを忘れました。シマッタ。あの頃、郭社長のご自宅にお邪魔してお話を聞かせていただいたことが、当時から『味仙』ファンであった私の密かな自慢です。

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断言するチェーンメンテ

ドライブチェーンのメンテナンス。昔から寒い季節がやってくるたびに各バイク雑誌がバイクの冬眠やバッテリーの保護とともに特集を組んでいましたし、今なら、年がら年中YouTubeであーでもないこーでもないと騒がしいわけです。中にはいわゆるチェーンシコに命をかけているような人もいれば、あらゆる新製品を試してみなきゃ気が済まない系の人、はたまた「シールチェーンにルブは不要」と宣言する人など、まさに百家争鳴侃々諤々の状態です。「たかがバイクのチェーンぢゃん」って話ではあるわけなんですけど、愛車の、しかも目に見える稼働パーツなものですから、どうしても「これぞ正解!!」が知りたくなるわけで、その気持ちもよぉ~くわかります。私だってそうでしたから。

いっぽう、「そんなこと、ぜんぜん気にしない」って人も世の中には大勢いるわけで、その昔、私の同期のなかにも「オレのバイクはメンテナンスフリーだから」と訳のわからぬ宣言をしている男がいまして、あるとき、ツーリング中にサビサビのチェーンをギシギシいわせながら立ち寄ったガソリンスタンドで、そのあまりにも酷い音に気づいて気の毒に思ったらしいスタッフから「これ、よかったら使ってください」とグリススプレーを手渡された…なんてこともありました。そいつ、てっきり「メンテフリーなんで」と断るのかと思いきや、いそいそと屈みこんで…。「使うんかぁ~い!!」と全力でツッコみましたけどね。

まっ、趣味の世界の話なんですから、自分が納得いくまで好きなように試行錯誤してみてもいいのですが、なかには「それではタイパがぁ!コスパがぁ!悪すぎる!!」と悶絶する人もいるでしょう。なので、そんな「たいしてこだわらないし、ただこれさえやっとけば間違いぢゃないし安心だってとこを知りたい」というごく一部のせっかちさん向けに、不肖この私が、過去40年以上にわたって続けてきた膨大な時間の無駄とお金の無駄の果てに導き出した結論を教えてさしあげましょう、というお話です。なお、もはやノンシールチェーン使用はごく少数派だと思いますので、専らシールチェーンを前提にして進めていきます。

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写真にあるように、

・スプレータイプ~『クレ』『モチュール』『ワコーズ』

・チューブ塗布タイプ~『モチュール』

・シリコンスプレー~『ワコーズ』

・添加剤&潤滑剤系~『ベルハンマー』『スーパーゾイル』

チェーンルブなら、これら以外にもバイクメーカーやチェーンメーカーが純正ケミカルとして出しているものも含めて、様々なメーカーの製品をアレやコレや、試行錯誤の歴史のなかで使用してきました。モチュールから出た歯磨き粉のようなチューブタイプのグリスが出れば即買いしましたし、エンジン添加剤のスーパーゾイルをチェーンのひとコマことコマに一滴ずつ垂らしたこともあれば、シリコンスプレーのみを噴いてみたことも、ベルハンマーだけという状態を試したことだってあります。それらを踏まえて…


【チェーンメンテの結論】

1.チェーンクリーナーとウエスで汚れをしっかり落とす

2.(遅乾性クリーナーならしっかり乾かしてから)チェーンルブを指がピクピクするくらいこまめにひとコマずつ、プレートに挟まれたゴムのシール部分に極少量をワンプッシュ、これをチェーンの左右プレートにそれぞれ一周満遍なく

3.後輪を回しながらチェーン一周イッキにプシュー!!は、明らかにルブのムダ使いであり、ただただあとから飛び散り汚れるだけ(フロントのスプロケカバー内側に積もり積もったゴテゴテのオイル団子を見たら理解できるはず)

4・余分なルブの拭き取りとチェーンプレート上下左右の防錆のために、フクピカで磨く

5.フクピカでしっかり拭き取っても、後日、100kmほども走れば回転したチェーンの遠心力でルブが滲み出てくるので、帰宅したらもう一度軽くフクピカ(このときのフクピカは前回のメンテで使った乾燥したもの ホイールに飛んだルブ汚れもこれで落とせる)

6.次回メンテの目安は、走行距離がおおむね500kmを越えて1000km未満の間に(日帰りツーなら2~3回に一度のペース)

7.雨天走行後はフクピカで拭き上げておいて、ルブが切れているようなら後日改めてメンテ

8.使うチェーンルブは、安価な【クレ】の『スーパーチェーンルブ』で充分(注:ただし『チェーンルブ』ではない)。様々なメーカーから出ているけど、必要にして充分かつ安価なものといったら、この製品に落ち着く。これじゃないといけない理由は皆無、でも、これを使うとマズいとか他の製品に比べてどこかが大きく劣るなどということも、これまた一切ナシ。


【ク レ】

『スーパーチェーンルブ』は、他社よりも安価で体感的にも他社と性能も変わらない。

Amazon等の通販サイトで、セール特価まとめ買いがオススメ。

『スーパーチェーンルブ』よりもさらに安価な『チェーンルブ』(ホームセンター等で見つけがち)は、やたらとネチャネチャしているわりにはまったく定着せず、とにかく飛散がひどいので要注意。

【ワコーズ】

水置換性能や浸透性、防錆性能等、あのワコーズだからという理由で使うも、特に長持ちするわけでもなく、容量が少ないわりに高額であり、「これでなくては」「さすがワコーズ」は特に感じない。

【モチュール】

高粘度を誇るスプレータイプのルブは、メンテしない長距離ツー限定でオススメ。スプレーした直後はサラサラで隅々まで浸透していくが、時間が経過すると強烈なネバネバに変化してチェーンにしっかりと密着する。ただし、まったく飛び散らないわけでもなく、いったん飛び散ったモチュールのルブは、フクピカでもサクッとは除去できないくらいの粘度を見せるので厄介。チェーンクリーナーも通常より多く噴きつけないとスムーズに落とせない。なによりも高い粘着性能が災いして、酷道や険道を走ると、地面から巻き上げた融雪剤やゴミ、埃や落ち葉の破片などがゴテゴテにへばりついて悲惨なことに。

チューブで塗り塗りのタイプは、スプレー式みたいに塗布時に車体やタイヤに飛び散ることもなく、ひとコマずつ丁寧に塗布することができるのがウリだと思われ、(これは画期的だ!)と飛びついたものの、実際に使ってみると、先端のブラシにブチュ~ッと絞り出したグリス状のルブはチェーンの凸凹に満遍なく塗り広げることが難しく、少量では防錆効果も全体に行き届かず、ならばと、チェーンの回転力を利用して走行しながら隅々まで浸透させようと思うとかなりの量を塗布しておく必要があり、そうすると今度は団子状のルブが盛大に飛び散るという結末。今となっては、ほとんど未使用のまま物置に眠らせている、謎の一品。

【いわゆるホワイトルブ】

たくさん噴きつければ左右のプレートも満遍なく白くなるので、メンテナンスをやった感と防錆への効果は見た目からも感じられるが、見た目に反して想像以上に飛び散るし、スプロケカバーの奥がゴテゴテになるだけ。ゴムシールの保護よりもプレートの防錆性能に特化した、ノンシールチェーン時代からの生き残り製品と思われる。

【シリコンスプレー】

ゴムシールの保護ということなら、浸透しやすいし、クリーナーがなくても拭き取れるし、さらには防錆も得意だしということで、「もしかしてこれでいいんぢゃないの!?」的にシリコンスプレーを使ってみたものの、ひとたび走り出せばサラサラがゆえにたちまちすべてが飛び散る。ツーリング前に毎回スプレー&飛び散ったシリコンも毎回拭き取るという作業を前提にするならアリかもしれないけど、長距離ツーにシリコンスプレーはさすがに不安。

【ベルハンマーとかスーパーゾイルとか】

シリコンスプレー同様に粘度は低いので、高価な液体が儚く飛び散る。「金属保護被膜が形成されて残存するから飛び散っても大丈夫だ」と言われても、ホイールやフェンダー裏などに満遍なく飛び散ってしまったサラサラのベルハンマーやゾイルを拭いつつも、(これで防錆・潤滑・ゴムシールの保護が継続できているとは思えないんだけど)という気持ちばかりは拭いきれないという、妙なジレンマに襲われる。

【無給油】

「シールチェーンはグリスをゴムシールで封入しているのだから、潤滑のためのルブはそもそも不要。ただしゴムシールを傷める錆の発生は怖いので、防錆だけは要注意」と聞き、これも実践。フクピカだけでも防錆はなんとかいけそう、でも、ルブなしで5,000km近く走った時点でギシギシという微かな軋み音や、ゴリゴリとこれまた微かに身体に伝わってくる振動が。再チャレンジは怖くてもうムリ。

【余談 : 禁忌行為】

ちなみに、チェーンを傷める最もやりがちな行為は「どぉーせ伸びるから少しキツめにチェーンを張っておこう」。偏伸びするしサスの動きも阻害する。程度の問題もあるけど、張りすぎるくらいなら緩すぎるほうがまだマシなのがドライブチェーン。


経過や各製品の使用感はともかくとして、【チェーンメンテの結論】に書いたことこそが伝えたいことのすべてです。現愛車のW800のほぼ10万キロ走行で使用したドライブチェーン2本をこのやり方でメンテし続けてきて、ここまでなんら問題はなく、トラブルもなく、その経験則に基づいてオススメする、タイパとコスパに優れたチェーンルブ製品とそのメンテ方法です。あれこれ試すのが億劫ならば、ムダにお金を散財せずともこれで充分ですと断言いたします。

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趣味の古道具

気になるニュースふたつ。そのひとつは、降り続く警報級の大雪のため、会津若松の『絵ろうそく祭り』が中止決定のニュース。いやいや、去年行っといてホントによかったと、しみじみ。もうひとつは、ホンダ・日産の統合話破談のニュース。太平洋戦争時、戦艦大和や武蔵同様に世界最大級6万トンの威容を誇り、不沈艦と呼ばれた巨大空母信濃を【日産】だとすると、いちおう試してはみたものの「こんな昭和時代の旧式甲板では使いにくい」と、いきなり離艦してしまったのが最新鋭の【ホンダ】ジェットで、「いつまでそんな腐れ縁の小さな泥船に乗ってるつもりだ?」と身内を救うべく横づけしてきたのが、空母信濃がみすぼらしく見えるくらい立派で豪華な11万トン【三菱重工】製のダイヤモンドプリンセス号。絵心があればそんな風刺画を描きたくなる、ホンダ・日産・三菱の動向。ちなみにこの巨大空母信濃。単独回航中に【敵国】に襲われ、一度も【連合艦隊】に参加することなく撃沈という最期でしたが、【日本チーム】に入れてもらえない【日産】も、さっそく【鴻海】が…。

さて、閑話休題。

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「コンデジを買おうと思うんだけど…」

…と相談されて、改めて各社の今どきのコンデジ事情を確認したのが去年のこと。20代の若者がスマホではなくカメラで写真を撮ろうと思うなんて、なんとまぁ~素晴らしい!と感動して「まぁ~かせなさぁ~い!」と答えたものの、調べてみれば今の世の中、ビックリするくらいに肝心のブツがないですね。まともなものを勧めようとすると、コンデジでもすべて10万円オーバー。もはや、ミラーレスとかフルサイズ一眼なんかとんでもない価格です。あのリーズナブルな《パパママkiss》とか、いったいどこに行っちゃったんでしょ??まさかこんな状況になってしまっていたのかと驚きましたし、その気になっていた20代若者も「そんなに高いものはちょっと…」と諦めてしまいました。これはメーカーの責任だと思いますよ。高額な一眼とレンズを買ってくれる外国や年寄りばかりに目を向けてしまって、みすみす逃してないですか、国内の若い新規ユーザーを。

EX-ZR3000

これもデジタルものとしては、「かなり昔のモノ呼ばわりしてもよかろう」となってしまう、10年前の機種。SANYOもCASIOもデジカメからは撤退してしまいました。Canonはともかくとして、私が絶賛愛用するメーカーはなぜか消えてしまうというジンクス。RICOHは辛うじてGRという遺産で救われています。でも、ここに来て、フィルムカメラがリバイバルヒットしたり、おもちゃのような安価コンデジが出てきたりと、カメラで写真を撮るという趣味にも光が射してきたように思います。このカテゴリーをそろそろ見捨てるのかと思っていたパナソニックも、高倍率ズームコンデジのマイナーチェンジ版を出しますし。

鳥も撮れるかな?

久しぶりにEX-ZR3000に目を向けたのは、いつものウォーキングコースにカワセミを見かけたせいでもあります。あのきれいなブルーの背中に魅せられたのですが、近寄るとたちまち逃げていってしまうのです。昨年、白神山地でも頭上にキツツキを見かけてGRを向けてはみたものの、あまりにも高い位置でコン!コン!していたので撮るのを諦めたんですよねぇ~。離れたところの野鳥を撮るなんてことは単焦点GRの苦手分野ですから、ここは高倍率ズームコンデジの出番ではないかと思っています。ちなみに冒頭の相談者には、引き出しに眠っていたRICOHのCX2をあげました。このカメラを生活に取り入れてみて、楽しいと思えばパナソニックの新しいTZでも買えばいいし、やっぱスマホで充分、カメラは邪魔!!となるのかもしれないし。どうなんでしょう?

写真を撮るという趣味

使い始めて丸3年が経過したGRⅢxの総撮影枚数は、とっくに1万枚を超えています。私にとって写真を撮るという趣味は、実は単車歴よりも長い間続けているものなのですが、フィルム時代には気になって仕方がなかった現像&プリント代という呪縛から解放してくれたのが、カメラのデジダル化でした。嬉々としてシャッターを切ってきましたし、20年前くらいまでなら、どんどん進化していく新型のカメラへと買い替えても手持ち機種の下取り価格も高く、「いい時代になった」なんてキタムラの店長と話していたことを思い出します。そのキタムラを覗いてみたって、あれほどズラリと並べられていたカメラやレンズの展示も、今はほんの少しだけ。すっかり様変わりしています。

スマホカメラとコンデジ

「スマホに搭載されたカメラの性能が上がりすぎてカメラが売れない」。そりゃ確かにそうなんでしょうけど、「スマホに唯一勝てるのは高倍率ズームだ」と言ってたわりには、各メーカー、そのへんの機種もいつの間にか消えています。個人的には逆だと思うんですよね。スマホカメラで知らず知らずのうちにスナップの達人になっているのが今どきの若者なので、潔い単焦点レンズのほうがウケるのではないかと。「こっちにおいでよ!」って感じです。

ところで、手持ちのカメラ。最近、ZR3000とGR DIGITALⅡばかり使っているせいか、久々に手にしたGRⅢxの動作ったらそれはもうキビキビ爆速でした。

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復活のコンフォートブーツ

RICOH GRⅢx

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なんと、廃番となっていたコンフォートブーツが復活したようです。私が、若いころのブーツイン・スタイル(ブーツのシルエットはスリムなので当然ブーツアウトでもOK)に懐かしさをおぼえ、久しぶりに購入したのがもうかれこれ5年前のことですが、クシタニのド定番商品だと思っていたこのブーツが、その数年後にあっさりとカタログ落ちしたときはかなりの衝撃でした。

今回は、新たに製造を請け負う別の業者さんが見つかったということですね。でも、実は革製品として過剰なまでに施されていたという熟練技や丁寧な作り込みを失った状態での復活で新価格58,000円というのは、やはり若干モヤモヤするわけで(前モデルは41,800円)…。いっそ、前後のシャーリングとそれに付随する防水フィルムを廃止して、もうちょっと価格を抑えてもよかったのではないでしょうか。サイドのクシタニマークには思い入れが強い私ですが、たぶん今なら再購入を諦めていたと思います。

まさかの特需を生んだ『令和のバイクブーム』(バイク用品店もさぞ儲かったことでしょう)もどうやらひと段落したみたいですが、今、ヘルメット・グローブ・ブーツ・ジャケットを買い揃えようとすれば、15万円を軽く超えますでしょうか。若い人たちはここからさらに、有象無象のユーチューバーに洗脳されて高額なインカムやプロテクター、電熱ウェアの類にもバンバンお金をかけているでしょうから、バイクの購入費以外にも30万円くらいの初期投資が必要でしょう。これでは、趣味としてやっていくのもたいへんです。業界としては、今後も買い替え需要をアテにするでしょうが、そろそろ…となるであろう5年後くらいのタイミングで逆にバイクから降りてしまう人が続出するだろうと、私は予想しています。

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プリウス戦闘機の考察

CASIO EX-ZR3000

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なぜかプリウスが…

かなり以前から、我が家ではトヨタが世界に誇る第三世代戦闘機(3代目プリウス)を一機保有しています。義弟が海外赴任の際に置き土産として託していったものでして、代わりに当時保有していた我が家の日産ノートを売却し、その代金を義弟に餞別として渡した次第です。以来、ずっとこの第三世代戦闘機を保有しているわけですが、私はというと、初めて運転した日からこいつをとことん避けるようになったものですから、もっぱら家族が使うクルマとして稼働中です。

トヨタディーラーの罪深さ

さて、そんな第三世代戦闘機(別名:プリウスミサイル)。乗りたくないものの、年に数回は渋々運転する機会がやってきます。そして、運転席に座るたびに想像します。(こんな厄介なクルマを「補助金がつくからお値打ちです!」とか「燃費がいいからお得です!」などとセールストークで騙して、トヨタは高齢者にバンバン売りつけていたのだな)と。私は世の中の大半のドライバーよりはかなり多くの車種に乗ってきたと思っていますし、日本国内におけるすべての車両を運転可能ですが、いざ、久しぶりにプリウスに乗ろうとすると、バスやトラック、フォークリフトよりも自身の動作に頭を使います。普通乗用車のくせに直観的に動かせない、そんな奇妙な操作性なのです。

最強同士の邂逅

運転にはそれなりに慣れているはずの全国の高齢者がミサイルを発射してしまうのは、エンジンをスタートしてシフトをDレンジに入れ走り出すまでの、あの何とも言えない違和感が原因だと思うのです。アクセルをそっと踏んでみて初めて、前に(もしくは後ろに)動くことが確かめられるあの不安な瞬間。スタートボタンの位置しかり、Pボタンと足踏みサイドブレーキのイメージ重複しかり、暗号が描かれたシフトレバーやエコ情報が幅を利かすメーターパネル、そして、始動したという感覚をドライバーの身体に伝えない車体も。現行プリウスの操作性は知りません(興味もない)が、シートに座り両手両足を広げて「えぇ~~とっ!?まずは??」と眺めてしまう、そんなクルマがこの第三世代戦闘機です。だから、クルマに対して操作性の良し悪しよりもお値打ち感を求めるタイプのドライバーと、このプリウス第三世代戦闘機の組み合わせというのは、必然的に「最恐にして最狂」だったわけです。

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