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2025年2月

矢作ダムに初詣で

CASIO EX-ZR3000

『甘くないイタリアーノ』、ウマいです。

前日、スタッドレスからノーマルタイヤに戻したらなんだか無性にブン回したくなったので、レンズのゴミを取り除いたカシオのZRとクラフトボスをおともに、お気に入りの険道19号経由で今年初の矢作ダムへ。天気が良かったので(もしかしてもう単車でも、OK?)かと思ったものの、土岐の山の中に入ればさっそく残雪が。ひと雨ごとに路面の融雪剤も洗い流されるので、単車はもうしばらくの辛抱です。

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たぶん、生涯で最も走り回った道が矢作ダムの周回コースだと思うのですが、クルマででかけることはめったにないのでダムに到着するまではノンビリモードのまま、車窓からの景色を左右に眺めながらまったりと走っておきました。

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到着した矢作ダムではいつものように左回りで走りますが、愛知県側の日陰には凍結路面が残っていました。東北地方に比べたらかわいいものの、ノーマルタイヤに替えていきなり事故ったらシャレにならないので、アクセルはちゃんと緩めます。

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いつも昼メシでお世話になっていた、湖畔の元『ドライブイン四季』。建物だけは健在です。ここはすでに岐阜県側ですが、≪ふ≫の仕事中にも立ち寄ったことがあって、そしたら「実は娘婿が同業者だよ」と教えてもらったり。う~~ん、懐かしいです。

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アクセルを踏み込んでタイヤキュルキュルを満喫しての帰り道。KLX250を降りてからはまったく疎遠な『ダートフリーク』にも立ち寄ってみました。これまた懐かしかったです。

帰宅後、ホイールナットの緩みがないかを確認したら本日終了。ブン回すとイッキに減るガソリン。財布にはやさしくないけど、「まぁ~、たまにはイイっしょ!」です。

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レンズ内側のゴミを取ってみた!!

RICOH GR DIGITAL Ⅱ

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ツーリング中、走りながら写真を撮ることがあります。腰のチョークバッグに放り込んだカメラを左手で取り出して、左手でシャッターを切るのですが、ときには、ステップの高さくらいにまで腕を下に伸ばして前方を撮ることも。当然、前を走る単車のタイヤが巻き上げた小石やらも飛んできますし、風圧で塵や埃もカメラの中に。

で、カシオのZR3000。ずいぶん前から、レンズ先端にちょっと目立つ大きめの異物がふたつほど。てっきり、小石が当たって表面にキズがついてしまったのだと諦めていたのですが、恐る恐るレンズ部分を磨いてみても指先に傷の引っかかる感じがありませんから、(もしかしてレンズの内側にゴミが入り込んでる??)と、ようやく気づきました。コンデジの繰り出し式ズームレンズは密封性皆無の隙間(遊び?)だらけですから、私のような使い方をすれば、そりぁ当然起こりうるトラブルなわけです。

さて、ここからが本題なのですが、実はこのレンズ内のゴミや埃をセルフで取り除いている人たちを、ネット上に発見。しかもその方法が、『レンズを掃除機で吸う』という荒技です。これを見た瞬間、「なるほど!!」と叫びました。さっそく試してみたら、一撃で除去完了。素晴らしい!サンキュ~です!(くりぃむしちゅーのオールナイトニッポンふう)

こういうとき、「オレは相変わらず緻密さのかけらもない人間だな」と反省するのは、掃除機のパワーをいきなり【最強】でトライしてしまうところです。今後は大切なGRにも必要となる日が来るかもしれない手法なのに、なんで【弱】から順番に試していって効果を検証してみなかったのか…と。ですから、いったいどの程度の吸引力があれば事足りるのかを詳しく説明することはできないのですが、まぁ~とにかく、『コンデジのレンズ鏡筒内に入り込んだ塵や埃は掃除機で除去可能!』です。ただし、レンズがもげても自己責任でお願いしますよ。コツとしては、掃除機のパイプ先端に、起動させたレンズ鏡筒をピタッとセットしてから掃除機のスイッチをONにすること。最初、【最強】の吸引力で唸りを上げている掃除機のパイプにレンズを近づけていったら、ズボッ!!カポッ!!と勢いよくカメラごともっていかれました。壊れたかと思うくらいの勢いで吸いつかれて大いに焦りましたので、ご参考までに。

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ちょっと敦賀まで!?

iPhone

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昼前に突然、お世話になっている社長さんから、「今からちょっと昼メシでもどう?どぉーせヒマでしょ?」と電話。「渋々ですよ」と応えて迎えにきてもらい、いざクルマに乗り込んだら、国道41号を北上し、いきなり小牧インターから敦賀まで拉致られました。しまった、GR持ってくればよかった…。

遠目には、港に豪華客船でも停泊しているのかと見紛うほどに立派な、北陸新幹線の敦賀駅を眺めつつ、その駅前にある『まるさん屋』さんへ。私は、初めて呑む福井の酒『花垣』とともに、ふぐ尽くし、白海老の天婦羅、濃厚蟹みそ、おろし蕎麦と、グルメざんまいさせていただきましたが、社長はというと、愉しみにしていた寒ブリが売り切れだったので、かなりの落胆ぶり。ごちそうさまでした。

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三幸の『柿の種』

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最強最長寒波が列島を覆い続けている今冬。今朝も朝から雪が降りました。この寒波、そろそろ勘弁してほしいです。雪下ろしや雪かきに疲労困憊の地方の方々や、毎日毎日、ゴミだらけの電車に揺られて通勤通学に勤しんでおられるみなさまがたには本当に申し訳ないのですが、もう毎日寒すぎて寒すぎて、ちょっとウォーキングに出かけただけでもついつい心が折れそうになっております。

そんな冬季ひきこもり中の私に必須の、お茶菓子。コーヒーのおとも。ひと頃、亀田製菓がインド人社長の「移民をもっとドンドン」発言で炎上し、「そもそも米どころ新潟のくせに中国の米かよっ!?」と株価下落を招いたことがちょっとした話題になっていましたが、そんなにわか亀田製菓嫌いの方にもオススメの、三幸製菓『三幸の柿の種 だし旨醤油』味。これがですねぇ~、ウマいんですよ。亀田の柿の種の、あのほんのりピリ辛な定番の味も好きなんですけど、三幸のこれは「鰹だし香るまろやか仕立て」とあるように、もう少しあっさりとしていて、だし風味の強さが特徴です。文庫を左手に、この柿の種を右手に。するとたちまち無くなります。ちなみに、一番人気は『梅ざらめ』味らしいです。確かにこれもウマいです。職場の引き出しに、ぜひおひとつ。

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御嵩~瑞浪の中山道界隈

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【中山道ハム】

またまた買い出しに出かけました。「アレ?今日はクルマですか?」と声をかけていただきましたが、さすがに手前には凍結路もあるし、小雪もチラつくこんな空模様ですし…ということで。無事に買い物終了です。

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【ふわとろたこ焼き はなびし】

このエリアで街道筋をウロウロしてみたところ、本日イチバンの収穫を得ることができました。名づけて【スーパーマリオ爺様のたこ焼き屋】。なにせ初めてでしたから、店の窓が開いたときには(やべぇ~店に来ちゃった…)と、思わず一歩後ずさり。でも、これがなかなかクセになりそうな本格的なたこ焼きで。試しにねぎゆずポン味で頼んでみたところ、タコも大きいし、ネギもウマいし、タレも美味。これは再訪確定です。名鉄広見線が存続の危機にあるらしいですが、マリオ爺様を名誉駅長に委託して駅前でタコ焼き屋さんもやってもらえば、キャラが立っているので話題にも…なりませんか、そぉーですか。

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【とんかつ 〇〇庵】

「国道19号沿いにウマい店無し!」が持論ですが、ここにもハズレ店が…。なぜか賑わってるんですけど、ダメダメな感じが随所に。

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【風見鶏】

もう一度山の中へと向かいまして、パンめあてで、とある店に。訪れる時間帯次第なのか、パンはあまり残っていなかったのですが、コーヒーがおいしい&明太マヨはけっこう辛め。この店の奥には蕎麦屋もあったので、ツーリングがてら、ここにもまた訪れてみようと思います。

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夜はさっそく、中山道の生ハムとナッツ&日本酒でウマし!!

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今日は山の中をクネクネと走り回りましたが、逆向きだったり、交差したり、実は何度も同じ道に遭遇していて「ココ、さっき走ったぢゃん」なのに、本人はしばらく気づかずにいたって新鮮な気持ちで走っているという、恐るべき中山道の魔界(?)なのでした。

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自宅で映画を浴びる 10

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最近、そそられる映画の公開もないので、久しぶりに浴びときました。どれも、公開時に映画館で観ようか迷った作品です。

『リボルバー・リリー』は、映画館で観なくてよかったなと、しみじみ。綾瀬はるかって、なかなか良い作品に恵まれませんね。逆に『最高の人生の見つけ方』は、このふたりの共演で駄作になるわけがなく、しかも期待どおりのステキなお話でした。『IT.』。一作目は観ていたのですが、スティーヴン・キング原作の映画だから観に行くといった習性はないので、続編も「ふぅ~~ん…」な感じ。「小説の世界を超えることはないけど、とりあえず観ておく」ってとこです。『フェラーリ』は、メーカー創業者の人生を重くリアルに描いた、きっとマニア垂涎ものの映画。個人的には、F1でセナと競っていた頃のアラン・プロストのイメージしかないのであまりピンとこない作品ではありましたが、物語が淡々と進んだ挙句に描かれた、ラスト近くのレース中の事故描写があまりにもリアルすぎて、強烈な印象が残ることになりました。

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寿がきや みそ煮込うどん

Canon IXY DIGITAL 10

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いわゆる袋麺タイプ。ひとり用の土鍋に卵とネギを入れてグツグツ煮込むと、インスタントのくせに深みのある味噌味とのびにくくて不思議な歯ごたえの麺が、やけにウマく感じるうどんです。もう少し高級志向のタイプも発売されているのですが、何故かこっちのほうが麺もスープもおいしいと感じるから不思議です。カレーうどんとか味噌煮込みうどんとか、店で食べるのは極力避ける私(どう頑張っても服に飛び散るから)ですが、汚れてもかまわないスタイルで啜るこのうどんは、この季節の自宅メシにピッタリ。実はこれを常備しているという家庭、名古屋圏ではけっこう多いのではないかと思います。九州における『うまかっちゃん』みたいな立ち位置なのかも。

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オールドコンデジで撮ってみた!!

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『魚錠』で、Canon IXY DIGITAL 10の試し撮り。使っていたのがあまりに大昔すぎて当時の感触がもはや手に残っていませんから、なにやら新鮮な気分です。

「モニターで等倍にしたらぁ~」とか「階調がぁ~」とか「ノイズがぁ~」と、画素数原理主義者や画像マニアには受け入れられない…と言うか、そういう人たちはそもそも撮って出しのJpeg画像なんて許せないんでしょうけど、この700万画素の古いコンデジを約20年振りに使ってみて、まぁ~ビックリ!!起動はキビキビしてるし、撮った写真を恐る恐るノートバソコンのかわいいモニターで開きましたけど、「えっ!?フツーにイイやん!!」でした。たしかにGR DIGITAL Ⅱ同様、ピントを合わせにいくとレンズの駆動音がジィーコジィーコとうるさいですし、基本、全部カメラにお任せ前提の仕様なのでWBや露出補正のメニューはちと使いにくいのですが、軽いしコンパクトだしデザインもかわいいし、オールドコンデジがもてはやされているのもわかる気がします。あの頃は各メーカーから次々出てくる新型にホイホイ買い替えていましたが、20年も経てば「コレはコレでええやん」と思えてくるから不思議です。

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換算35mm~105mmのズームレンズ。フィルム時代には標準だった35mmの画角も、携帯電話(のカメラ)がライバルとなったコンデジ時代には24mmなどのワイドレンズ搭載が必須となりました。しかしこいつは広角35mmから始まるズーム。まだまだライバルがフィルムカメラだった時代の香りが漂います。考えてみたら、今はGRⅢxの40mm単焦点を愛用しているわけですから、35mmにも違和感は感じにくい私の身体です。背面モニターを信じて露出補正するとしくじるとか、アスペクト比が変更できない、手ブレ補正がない、設定メニューが使いにくいなどの弱点もありますが、さすがはキヤノンが真剣に作っていたあの頃のコンデジ!!と、改めて見直しちゃいました。唯一、怪しい動作は露出。明暗差が大きい被写体に向けてAEロックすると、適正露出から大きくハズすことがあります。測光モードを変更しても、カメラを初期化しても、この症状は改善されなかったので、どうやら経年劣化と長期放置プレーに起因するプチ故障みたいです。

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坂の上の雲 前編

Canon IXY DIGITAL 10

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『坂の上の雲』。いつかまた読もうと思い、文庫をずっと手元に残してあったのですが、NHKの再放送に触発されていよいよ再読開始。なにしろ全8巻もある(しかも昔の文庫ったら、極小文字サイズ!)ので一気に読み切ることはできません。まずは、折り返し地点である1~4巻を読み終えたところで感想を。

司馬遼太郎の小説が大好きで、ほとんどの作品を読んできました。なんといってもこの人の真骨頂は≪まるでホントに見てきたかのように描く会話≫だと思っています。源義経や坂本龍馬が、当時、どこで誰とどんな会話を交わしていたかなどということは誰にもわからないわけで、ただ、わからないからとそこに熱量を注がなければ「そんなの、ただの年表ぢゃん」となってしまうところを、司馬遼太郎はその生き生きとした架空のやりとりで登場人物や物語を面白くしたことは間違いないのです。でも、そんな司馬作品があまりにも支持されすぎたせいで、たぶん小説を生業とする同業者やそのとりまき連中でしょう、「あいつの歴史小説はでたらめだ」とか「あんな小説を読んだら日本の歴史観を歪める」とか、かなりの誹謗中傷がSNSなどない時代にも巻き起こっていたそうです。(おいおい、これは小説だし)と言いたいですし、そんなこと言い出したら、今も生きている人物の伝記本しか書けなくなると思うのですが…。

司馬作品のなかでも特に問題視されたのが、「乃木大将を貶めやがった」と非難轟々の、この『坂の上の雲』でしょう。ちゃんと読めばわかるのですが、乃木大将のことは若干ポンコツ気味、しかしとても高潔な人格者として描いています。ゴミだったのは乃木軍の参謀たちであり、日清・日露戦争から太平洋戦争に至るまでの、日本陸軍の在り方そのものがゴミだと糾弾しまくっているのです。司馬遼太郎は実際に従軍してそう感じ、作家としてその経験を語っているのだから、戦後生まれの人間がどうのこうの言うのは的外れだと、まぁ~、当時もきっと誰かが反論していたことでしょうけどね。そもそも、明治天皇崩御に殉ずる死を選んだ乃木大将を軍神として崇めることへの、猛烈な違和感を持つ司馬遼太郎なりのアンチテーゼだったとしたら、どっちもどっちでしょう。

この作品では、日露戦争に陸海軍で従軍した秋山兄弟をその主役に据えていますが、改めて読んでみると兄の好古はかなりの奇人、弟の真之はやや狂人でした。初めて読んだときにはすごい兄弟だと感動したものですが、そもそもこの戦争の勝利は偶然が重なったおかげだったと考えると、当時の興奮もやや醒めた気がします。10倍の戦力と10倍の戦費を持つロシアに対し、精神力と気合いのみを武器に立ち向かうことを強いられ負けたらその時点で国がなくなるという悲壮な日本人の物語が、高度成長期やCMで『24時間戦えますかっ!ビジネスマァ~ン!!』と盛り上がっていたバブル期には上司から部下に薦める必読書とも言われていたらしい、この『坂の上の雲』。今どきの新入社員に読ませたら、「パワハラ宣告ですかっ!」とたちまち退職代行を発動されそうな一冊です。

引き続き5~8巻を読み進めようと思いますが、いいのか悪いのか、NHK版『坂の上の雲』の俳優のイメージで読んでしまいます。そのNHK版は原作にとことん忠実に作られましたが、司馬遼太郎本人は生前、この小説の映像化を断り続けたそうです。とてもムリだと思ったのでしょうね。

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オールドコンデジが出てきた!!

RICOH GRⅢx

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昨年、引き出しの中で眠っていたリコーCX-2を若者に譲ってからは、てっきりGRⅢx、GR DIGITAL Ⅱ、EX-ZR3000の3台体制になったつもりでいたのですが、本棚一番下の開き戸を開けてガサゴソしているときに、なにやら謎の袋を見つけました。(んっ?なんだっけ、コレ??)と開けてみたら、徳川の埋蔵品よろしく、お宝がひょっこりと。ここにも、今話題のオールドコンデジが静かに眠っておりました。手放し難くて残しておいた一台と、もともと家族専用機だった一台、どちらもキヤノンです。

そんな、IXY DIGITAL 10(2007年製)とIXY650(2016年製)。IXY DIGITAL 10はとうの昔に、そしてどうやらIXY650も昨年で生産終了になったようです。バッテリーを充電して恐る恐る電源をONしてみましたが、どちらもちゃんと動きます(10は接点のアルコール掃除でギリ復活)。バッテリーの突然死が怖いのでシーンを選ばなきゃいけない(もしくは予備機持参か)なとは思いますが、せっかくなのでどこかで使ってみます。

久しぶりに手にして「やっぱ、いいわぁ~」と感動したのは、買った当時も惚れ込んでいたIXY DIGITAL 10のこの造形美。発売から20年近くが経ちますけど、このIXY DIGITAL 10以上に秀逸なデザインを身に纏ったデジカメって、結局このIXYシリーズの後継機種も含めて、どのメーカーからも出ていないと思うんです。こんなにも軽量コンパクトなのにファインダーもフラッシュも装備、ソリッドで上質な金属の塊感もあって、しかも驚くほどの爆速起動。右手で握って構えたときに手のひらのあたる部分の角だけがさりげなく面取りしてあり、専用革ケースもデザインが統一されていて豪華。思い起こせばこの頃のキヤノンは、まだギリギリMADE IN JAPANに拘っていた時期でした。今となっては貴重な一台。でも、この方向性では、スマホカメラに太刀打ちできなかったんですよねぇ~。無念です。それでもこのカメラをデザインした人は、天才だと思います。

持ち出すにあたってちょっと心配なのは、すっかり手ブレ補正アリに慣れてしまったこの身体が、今さらこの古い機種をちゃんと扱えるのかという点です。現代基準で見ると液晶モニターもかなり不鮮明だし、これは知らず知らずのうちにブレブレ写真を量産して帰宅するオチかも。

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自然郷 馥郁純米

CASIO EX-ZR3000

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たぶん呑むのは一年振りの、『自然郷 馥郁純米』です。馥郁とは「よい香りが漂うさま」だそうです。『自然郷』は都会に出ないと入手できないので、今の私にはなかなか手に入れる機会がありません。これはデッシーからのお裾分け。微炭酸でにが甘い。今、最も身構えずにほんわか呑めるのが『自然郷』のシリーズです。

幸せメーター ■■■■■■■

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今池スナップ

RICOH GRⅢx

古くからの歓楽街という共通項があれど、栄や名駅とはまたちょっと違うテイストの今池を、GR片手にブラブラしてみました。ここのところ、【スタンダード】で撮ることの多かったイメージコントロールは、【ポジフィルム調】に。アンダー気味でコントラスト強めのイメージが、小雪舞う、気温3℃の曇天の、どんよりとした今池の街の風景にピッタリでした。

このあたりを毎日うろついていたのは、もうかれこれ30年近く前なのに、さすが今池、あの独特な雰囲気はまったく変わっていません。ランチで毎日のようにお世話になった喫茶店も、当時のまま。地下鉄池下駅や今池駅の真上には、タワーマンションが。この住環境は便利でしょうが、千種区とは言っても池下・今池エリアですからねぇ~。とか言ってる私の生まれも、実は池下のすぐ近くなんですけどね。

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『味仙』今池本店に立ち寄るのを忘れました。シマッタ。あの頃、郭社長のご自宅にお邪魔してお話を聞かせていただいたことが、当時から『味仙』ファンであった私の密かな自慢です。

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断言するチェーンメンテ

ドライブチェーンのメンテナンス。昔から寒い季節がやってくるたびに各バイク雑誌がバイクの冬眠やバッテリーの保護とともに特集を組んでいましたし、今なら、年がら年中YouTubeであーでもないこーでもないと騒がしいわけです。中にはいわゆるチェーンシコに命をかけているような人もいれば、あらゆる新製品を試してみなきゃ気が済まない系の人、はたまた「シールチェーンにルブは不要」と宣言する人など、まさに百家争鳴侃々諤々の状態です。「たかがバイクのチェーンぢゃん」って話ではあるわけなんですけど、愛車の、しかも目に見える稼働パーツなものですから、どうしても「これぞ正解!!」が知りたくなるわけで、その気持ちもよぉ~くわかります。私だってそうでしたから。

いっぽう、「そんなこと、ぜんぜん気にしない」って人も世の中には大勢いるわけで、その昔、私の同期のなかにも「オレのバイクはメンテナンスフリーだから」と訳のわからぬ宣言をしている男がいまして、あるとき、ツーリング中にサビサビのチェーンをギシギシいわせながら立ち寄ったガソリンスタンドで、そのあまりにも酷い音に気づいて気の毒に思ったらしいスタッフから「これ、よかったら使ってください」とグリススプレーを手渡された…なんてこともありました。そいつ、てっきり「メンテフリーなんで」と断るのかと思いきや、いそいそと屈みこんで…。「使うんかぁ~い!!」と全力でツッコみましたけどね。

まっ、趣味の世界の話なんですから、自分が納得いくまで好きなように試行錯誤してみてもいいのですが、なかには「それではタイパがぁ!コスパがぁ!悪すぎる!!」と悶絶する人もいるでしょう。なので、そんな「たいしてこだわらないし、ただこれさえやっとけば間違いぢゃないし安心だってとこを知りたい」というごく一部のせっかちさん向けに、不肖この私が、過去40年以上にわたって続けてきた膨大な時間の無駄とお金の無駄の果てに導き出した結論を教えてさしあげましょう、というお話です。なお、もはやノンシールチェーン使用はごく少数派だと思いますので、専らシールチェーンを前提にして進めていきます。

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写真にあるように、

・スプレータイプ~『クレ』『モチュール』『ワコーズ』

・チューブ塗布タイプ~『モチュール』

・シリコンスプレー~『ワコーズ』

・添加剤&潤滑剤系~『ベルハンマー』『スーパーゾイル』

チェーンルブなら、これら以外にもバイクメーカーやチェーンメーカーが純正ケミカルとして出しているものも含めて、様々なメーカーの製品をアレやコレや、試行錯誤の歴史のなかで使用してきました。モチュールから出た歯磨き粉のようなチューブタイプのグリスが出れば即買いしましたし、エンジン添加剤のスーパーゾイルをチェーンのひとコマことコマに一滴ずつ垂らしたこともあれば、シリコンスプレーのみを噴いてみたことも、ベルハンマーだけという状態を試したことだってあります。それらを踏まえて…


【チェーンメンテの結論】

1.チェーンクリーナーとウエスで汚れをしっかり落とす

2.(遅乾性クリーナーならしっかり乾かしてから)チェーンルブを指がピクピクするくらいこまめにひとコマずつ、プレートに挟まれたゴムのシール部分に極少量をワンプッシュ、これをチェーンの左右プレートにそれぞれ一周満遍なく

3.後輪を回しながらチェーン一周イッキにプシュー!!は、明らかにルブのムダ使いであり、ただただあとから飛び散り汚れるだけ(フロントのスプロケカバー内側に積もり積もったゴテゴテのオイル団子を見たら理解できるはず)

4・余分なルブの拭き取りとチェーンプレート上下左右の防錆のために、フクピカで磨く

5.フクピカでしっかり拭き取っても、後日、100kmほども走れば回転したチェーンの遠心力でルブが滲み出てくるので、帰宅したらもう一度軽くフクピカ(このときのフクピカは前回のメンテで使った乾燥したもの ホイールに飛んだルブ汚れもこれで落とせる)

6.次回メンテの目安は、走行距離がおおむね500kmを越えて1000km未満の間に(日帰りツーなら2~3回に一度のペース)

7.雨天走行後はフクピカで拭き上げておいて、ルブが切れているようなら後日改めてメンテ

8.使うチェーンルブは、安価な【クレ】の『スーパーチェーンルブ』で充分(注:ただし『チェーンルブ』ではない)。様々なメーカーから出ているけど、必要にして充分かつ安価なものといったら、この製品に落ち着く。これじゃないといけない理由は皆無、でも、これを使うとマズいとか他の製品に比べてどこかが大きく劣るなどということも、これまた一切ナシ。


【ク レ】

『スーパーチェーンルブ』は、他社よりも安価で体感的にも他社と性能も変わらない。

Amazon等の通販サイトで、セール特価まとめ買いがオススメ。

『スーパーチェーンルブ』よりもさらに安価な『チェーンルブ』(ホームセンター等で見つけがち)は、やたらとネチャネチャしているわりにはまったく定着せず、とにかく飛散がひどいので要注意。

【ワコーズ】

水置換性能や浸透性、防錆性能等、あのワコーズだからという理由で使うも、特に長持ちするわけでもなく、容量が少ないわりに高額であり、「これでなくては」「さすがワコーズ」は特に感じない。

【モチュール】

高粘度を誇るスプレータイプのルブは、メンテしない長距離ツー限定でオススメ。スプレーした直後はサラサラで隅々まで浸透していくが、時間が経過すると強烈なネバネバに変化してチェーンにしっかりと密着する。ただし、まったく飛び散らないわけでもなく、いったん飛び散ったモチュールのルブは、フクピカでもサクッとは除去できないくらいの粘度を見せるので厄介。チェーンクリーナーも通常より多く噴きつけないとスムーズに落とせない。なによりも高い粘着性能が災いして、酷道や険道を走ると、地面から巻き上げた融雪剤やゴミ、埃や落ち葉の破片などがゴテゴテにへばりついて悲惨なことに。

チューブで塗り塗りのタイプは、スプレー式みたいに塗布時に車体やタイヤに飛び散ることもなく、ひとコマずつ丁寧に塗布することができるのがウリだと思われ、(これは画期的だ!)と飛びついたものの、実際に使ってみると、先端のブラシにブチュ~ッと絞り出したグリス状のルブはチェーンの凸凹に満遍なく塗り広げることが難しく、少量では防錆効果も全体に行き届かず、ならばと、チェーンの回転力を利用して走行しながら隅々まで浸透させようと思うとかなりの量を塗布しておく必要があり、そうすると今度は団子状のルブが盛大に飛び散るという結末。今となっては、ほとんど未使用のまま物置に眠らせている、謎の一品。

【いわゆるホワイトルブ】

たくさん噴きつければ左右のプレートも満遍なく白くなるので、メンテナンスをやった感と防錆への効果は見た目からも感じられるが、見た目に反して想像以上に飛び散るし、スプロケカバーの奥がゴテゴテになるだけ。ゴムシールの保護よりもプレートの防錆性能に特化した、ノンシールチェーン時代からの生き残り製品と思われる。

【シリコンスプレー】

ゴムシールの保護ということなら、浸透しやすいし、クリーナーがなくても拭き取れるし、さらには防錆も得意だしということで、「もしかしてこれでいいんぢゃないの!?」的にシリコンスプレーを使ってみたものの、ひとたび走り出せばサラサラがゆえにたちまちすべてが飛び散る。ツーリング前に毎回スプレー&飛び散ったシリコンも毎回拭き取るという作業を前提にするならアリかもしれないけど、長距離ツーにシリコンスプレーはさすがに不安。

【ベルハンマーとかスーパーゾイルとか】

シリコンスプレー同様に粘度は低いので、高価な液体が儚く飛び散る。「金属保護被膜が形成されて残存するから飛び散っても大丈夫だ」と言われても、ホイールやフェンダー裏などに満遍なく飛び散ってしまったサラサラのベルハンマーやゾイルを拭いつつも、(これで防錆・潤滑・ゴムシールの保護が継続できているとは思えないんだけど)という気持ちばかりは拭いきれないという、妙なジレンマに襲われる。

【無給油】

「シールチェーンはグリスをゴムシールで封入しているのだから、潤滑のためのルブはそもそも不要。ただしゴムシールを傷める錆の発生は怖いので、防錆だけは要注意」と聞き、これも実践。フクピカだけでも防錆はなんとかいけそう、でも、ルブなしで5,000km近く走った時点でギシギシという微かな軋み音や、ゴリゴリとこれまた微かに身体に伝わってくる振動が。再チャレンジは怖くてもうムリ。

【余談 : 禁忌行為】

ちなみに、チェーンを傷める最もやりがちな行為は「どぉーせ伸びるから少しキツめにチェーンを張っておこう」。偏伸びするしサスの動きも阻害する。程度の問題もあるけど、張りすぎるくらいなら緩すぎるほうがまだマシなのがドライブチェーン。


経過や各製品の使用感はともかくとして、【チェーンメンテの結論】に書いたことこそが伝えたいことのすべてです。現愛車のW800のほぼ10万キロ走行で使用したドライブチェーン2本をこのやり方でメンテし続けてきて、ここまでなんら問題はなく、トラブルもなく、その経験則に基づいてオススメする、タイパとコスパに優れたチェーンルブ製品とそのメンテ方法です。あれこれ試すのが億劫ならば、ムダにお金を散財せずともこれで充分ですと断言いたします。

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エブリデイ スリング 3L

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【ピークデザイン】の『エブリデイ スリング』。使い始めてちょうど丸3年が経過しました。いわゆるカメラバッグなのですが、私にとっては日常使いのショルダーバッグと言いますか、そもそもどこに行くにも常にGRを持ち歩くようになって以降、他のバッグよりも使い勝手がいいし(カメラバッグなので当然ですが…)、ショルダーバッグとしての基本性能も高いものですから、必然的にこれが一番持ち出されているといった感じです。

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【いいところ】

ある程度の撥水性が期待できるナイロン素材

止水ファスナーも使われており、小雨程度なら慌てない

身体にフィットしやすい可動式のストラップ取付部

スマホ収納に便利なフロントポケット

肩ストラップの長さ調整がワンタッチでできるバックル機構

三脚や折り畳み傘を装着できる底部ストラップ

内側左右とカバー裏側にある5か所の小物収納スペース

自立する程度の厚みがあり耐衝撃性も備えつつ、かなり軽い

ファスナーを全開にしても収納物が落下しない

カメラの収納を前提にしているソフトな内装生地

【イマイチなところ】

フロントポケットが、やや窮屈

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カラーは3種類。汚れが目立つのを嫌ってブラックを選びましたが、他の2種類のカラーモデルはもう少し見た目オシャレな感じです。バッグ内にあるベルクロ可動式の仕切りは取り外しも可能ですが、私はカメラを剥き出しで収納しているので、財布や煙草、クルマのキーなどと干渉しないように装着しています。ちなみに、この仕切りを取り外すとバッグの開閉がしなやかになるので、日常使いバッグとしての快適さはより向上します。

これはエブリデイシリーズの中でもっとも小さく、見た目にもコンパクトな3リットルモデルなのですが、試しにブ厚めの文庫を入れてみると、3冊収まりました。メガネケースも縦に入れることができます。その状態で、隣りのスペースにはGRを2台分収納できる程度の空間がありますので、外出時に持ち出したいものはもれなく放り込めるって感じです。

特に滝の撮影にでかけると、思わぬ水しぶきを浴びたり、足を滑らせて岩場にバッグごとぶつけたりすることも。このバッグはそんなときにもカメラを守ってくれるという安心感があります。欲を言えばペットボトルが入ればベストなのですが、6リットルモデルだと見た目もけっこう大きくて、街中での日常使いにはちょっと大袈裟なサイズ感かなと。購入時にはかなり迷ったサイズ選びでしたが、今は3リットルモデルにしておいて正解だったと思っています。

3年前の価格は12,100円。ちょうど価格改定の直前だったので、仕事帰りに栄のヨドバシカメラに寄って、慌てて購入した記憶があります。現在は16,500円ですから、4,000円ほど値上がりしました。ただ、ピークデザインの製品のウリは永久保証。バックルが割れたりファスナーが壊れてしまっても大丈夫です。3年使ってみて、そもそもそんなヤワな作りではないことは実感していますけど。

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みむろ杉 Dio Abita

CASIO EX-ZR3000

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裏のラベルによれば、【Dio Abita~ディオ アビータ】とは神宿るの意。先日呑んだ純米吟醸と同じく山田錦が使われていますが、アルコールが13度とやや低め。もしかして『上喜元 13』のように燗酒も合うかもしれないと期待しましたが、これは素直に冷酒で呑んだほうがおいしいお酒でした。それにしてもこの『みむろ杉』の銘柄をアレコレ呑んでいると、ウマい日本酒選びのハードルがますます上がっていくのを感じます。なんとも罪なお酒です。

幸せメーター ■■■■■■■

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鬼岩公園~旅足橋~大湫宿

RICOH GRⅢx

気温14℃

9:00~15:30

R19~R21~県366~R418~県353~県412~R418~県394~県65~R21~県83~R19

180km

このエリアに、気になっていたモノがふたつほどありまして。鬼岩公園の上にある松野湖と、八百津に新しくできたおにぎり屋さん。本日は暖かくなりそうなのでデッシーも誘い、このふたつの「気になるでござる」を繋ぐルートを選んで、あとはノンビリと気の向くままに。

まずは、国道21号で土岐インターの横を通過、いつも賑やかな道の駅『志野・織部』でトイレ休憩を済ませたら、峠を越えた先の鬼岩公園入り口右手にあるラブホの脇を通り抜け、山の上にあるらしい湖へ。(こんなとこにビンテージなラブホ!?)だったり、(こんなとこに朽ち果てたプール!?)だったりして、(もしかしてこのあたりは土岐市民の憩いの場だったのか??)と往年の賑わいを想像しつつ眺めつつ、狭い峠道をクネクネと上っていきます。周辺の国道や県道は走り回っていたものの、なぜかそれらに挟まれたこの峠道やダム湖には一度も訪れたことがありませんから、これらの昭和遺産(?)を目にしてますます興味津々です。

【飛騨木曽川国定公園 松野湖】

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(もしかしてこのダム湖周辺のダートのことか、スギがいつもオフ車で走り回っているのは??)と想像するくらい、「へぇ~、こんなにあちこちに林道らしき枝道が…」という道でした。1961年に完成したらしいこのダム湖自体は、どうということもないこじんまりとして静かな風景でしたが、湖の向こう側には遠く恵那山も見えていて、どうやら野鳥の撮影がさかんなのか、巨大な望遠レンズを装着したカメラを抱えた人たちが何人も。桜の木もあるし、春に訪れたらポカポカと気持ちよさげな場所でした。ダム湖を一周してみようとしましたが、途中からは荒れ果てた道に。「汚れるし、やめとこうか?」と声をかけると、てっきり突撃を命じられると思ったデッシーもホッと一安心。オフ車に乗ってる頃に来たかったな、この場所。

ここから丸山ダムに抜け、八百津のおにぎり屋さんへと向かいます。この県道366号は交通閑散でかなり気持ちいい道ですが、なぜか最近走っていませんでした。気持ちよくカーブを走り抜けながらインカムで「こんないい道だったっけ?なんで走らなくなったんだっけ、オレ?」とデッシーに声をかけたら、「いいッスね。ボケるとなにもかもが新鮮で!」と。

【おにぎりスタンド COCOCA723】

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営業時間 8:00~14:00 定休日 火・水曜日

郵便局の向かい側に、昨年の秋オープンしたばかりのお店です。以前にも店の前までは来たもののお休みでしたから、ようやく本日初体験です。

おにぎり2個セット¥400を、塩むすびと鮭で。テイクアウトもできるようですが、迷わず店内でいただきます。みそ汁と組み合わせようと思ったら、週末はやっていないそうです。大阪から移住してきた女性店主が営むおにぎり屋さん。かわいらしい店内のインテリアとかわいらしいサイズのおにぎりで、どちらかというと女性向けなのかもしれません。

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店を出るなり、デッシーと顔を見合わせ、「御嵩屋、行っとく!?」となりまして。阿吽の呼吸と言うか、やや物足りなかったというか…。で、すぐ近所にあるお店『肉の御嵩屋』でいつもの飛騨牛コロッケ(一個100円)を買い求めて、裏の駐車場でひなたぼっこしながらひとり2個ずつ。「やっぱウマいっスね!ここのコロッケは」「おいしいよなぁ~。これをお取り寄せで提供すればいいのに、さっきのおにぎり屋さん」「そぉースね。その組み合わせにみそ汁があれば完璧ッスね!」というのが、われわれの結論でした。

とりあえずいったん国道19号方面に戻るつもりだったのですが、せっかくの週末ですし、またまた旅足橋に行っときましょう。

【旅足橋】

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鉄骨をワイヤーで吊る工法でかけられた、国内唯一の橋。前回は工事中の看板とかパイロンが写り込んだのですが、すでに工事は終わったみたいで橋の風景もすっきりしていました。今日は快晴なので、川面もキラキラと輝いてきれいです。

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【湯谷橋】

去年、平日に訪れて通行止めをくらった湯谷橋に向かって、木曽川沿いに反対側から進んできましたが、秘境感漂うなかなかの景色でした。週末しかこの秘境エリアに進入できないのが残念ですが、新丸山ダムの完成までに何度か訪れておきたいと思います。

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平日に訪れると、ちょうど写真の位置にガードマンが仁王立ちしています。橋を渡って右に進むと、幾度となく発生する崩落でついには塞がれたまま再開通が断念されてしまった、全国的にも有名な酷道418号区間です。新たな国道418号の延伸は着々と進んでいますが、この橋を渡ったら左折(右折通行止め)して、山の上を走る新しい国道418号めがけて、狭い峠道をクネクネと上ります。

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そんな、前回「こちらからのアプローチはオススメしない」と書いた旅足橋への東側からのルート。やっぱり道は荒れていますから、前日にいそいそと洗車してピカピカに磨いた単車を絶対に汚したくない!!という人は、素直に西側からのルートでの往復をオススメします。デッシーも「ゲッ!?クソッ!!」と悪態をついておりました。

【険道394号】

いつもの分岐で坂折棚田方面に進まず、県道412号で武並橋へと一気に下る、個人的にはコークスクリューと呼ぶ(アメリカのラグナ・セカみたいだから)ルートに向かいましたが、コークスクリューが始まる手前の分岐で「こっち、走ったことないような…。ちょっと行っとく?」とデッシーに声をかけて進んだ挙句、どこを走っているのかさっぱりわからなくなりました。「この〈とにかく下れば辿り着くでしょ!〉…は、山で遭難するタイプだわ、オレ」と自虐的に呟きながらテキトーに走っては行き止まりを食らいつつやみくもに走っていると、「あっ!?この道の先って、なんとか座があるとこぢゃないッスか??」とデッシー。「なんとか座?映画館のミリオン座的な??」とからかっていたら、ホントに現れました、有形文化財の『五毛座』の看板が。「すごいな、オメェー!!」とビズリーチしたら、「なに寝ぼけたこと言ってんスか!昔、このあたりはいい道だぞって連れてきたの、師匠ぢゃないですかっ!」と呆れかえった声が。そぉーゆぅーとこは、触れないでおくわけにはいかないか!?

デッシーのおかげで無事にコークスクリューも堪能し、武並橋を渡って国道418号へと進みましたが、途中、懐かしの険道の存在を思い出し…。「これで大湫宿に抜ければ、朝走ってた鬼岩公園方面に抜けるね」と、【積雪により通行止め】の看板を何度も無視して進んでみました。「どーせ旅足橋巡りで汚れたし、ドロドロ&ツルツル覚悟で」と進んでいったら、意外とあっさり積雪もなく。「どこらへんが地盤沈下してるんだろうねぇ~??」と会話しながら、近ごろ話題の大湫宿に到達します。

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【中山道 弁財天の池】

いつもよりも水量の少ない池のほとりで休憩。ちょうど大湫宿と細久手宿の中間にある池ですが、池の中央には、今から189年も前に建てられた石祠があります。いにしえの旅人もここで休憩していたのでしょう。浮世絵の風景に魅了されて中山道を徒歩旅している外国人もいますが、さすがにここで見かけたことはありません。浮世絵。たしかに日本人の私が大湫宿や細久手宿を描いたものを見ても、(これはどのあたりから見た風景なんだろう?)と興味をそそられます。ちなみに馬籠宿を描いたものを見てみると、もはや単なる崖です。面白いなぁ~。

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【山の小さなハム工房 中山道ハム】

営業時間 10:00~17:00 定休日 水曜日と第1、3、5日曜日

細久手宿も通過しつつ、旧中山道ルートで県道65号を西に。ポカポカ陽気の山あいを気持ちよく走っていると、デッシーが「あっ!?」と声をあげます。「ナニナニ!?」とアクセルを緩めたら、「あの看板、ずっと気になってるんスけど」と。「どれよ?」「アレっすよ、ハム!」。

通り過ぎてしまったので「そんなに気になってるんなら」とUターンして、行ってみることにしました。

「こんな看板、あったっけ?」

「私が二輪免許取った10年以上前からありましたよ!」

「でも、これさぁ~、昨日、今日にできた看板ぢゃないの??」

「マジっすか?気づいてなかったんスか??ここ、どんだけ走ってます?」

「オレの認知機能にちょいちょぃ疑問を呈してくるね、チミ」

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奥へと進んでいくと、きれいな工房がポツンと。覗いてみても誰もいませんし、店内には食事ができる雰囲気もなく、どうやら作業場だけみたいです。入り口には呼び出しボタンが置かれていたので、まぁ~せっかく来たんだしということで押してみたら、八百津のおにぎり屋さん同様、穏やかな雰囲気の女性が「すいませーん、作業してたんで。今開けますね」と駆けつけてくれました。

「今日はこれくらいしか用意がなくて」と言いながら見せてくれた商品の中から、私は『和風生ソーセージ』と『生ベーコン』を。デッシーは『和風生ソーセージ』&『ロースハム』の組み合わせで購入。保冷剤とともに包んでくれながら「試食用です」と、おまけで生ハムを二種類いただきました。「このまま食べられるんですか?」とデッシーが尋ねると「えぇ、今ここでも食べられます」と。その笑顔に、なんだかとっても癒されるお店でした。

ここでデッシーが、「ずっと気になってたんですけど、このお店っていつ頃からやってらっしゃるんですか?」と余計な質問を。「先代からですから、もうかれこれ30年以上になりますかねぇ~」という返答を得てこちらを振り返った瞬間のデッシーときたら、高度四千メートルの上空からこっちを見下げてくるドヤ顔で。「師匠、さっきナンて言ってましたっけね?昨日今日がどうとかこうとか…」黙っておくわけにはいかないか、チミ。

さて。「今すぐにでも食べられます」と聞いて、今すぐ食べたくなっちゃった私たち。お店の前の階段に座り込み、一枚ずつ口に入れてもうビックリ。「ナニコレ、ウマい!!」「これは間違いなくビールと合うッス!!」。まったりと寛いで「おいしい おいしい」と叫びつつもう一枚もペロリといただいてから「ボチボチ行くか」と重い腰を上げ、県道に向かってゆるゆると坂道を下っていくときにチラッとお店のほうを見上げたら、なんと手を振ってお見送りしてくれてました。スンマセン、そうとは知らず呑気に食べてましたぁ~。

本日、そもそもの目的は八百津のおにぎり屋さんだったのに、終わってみれば本日最大の収穫はここ『中山道ハム』さんでした。これはリピート確定です。帰宅してさっそく生ソーセージも焼いてみましたが、思わずスマホでデッシーに速報するくらいの激ウマ。翌日に食べた生ベーコンもまた、期待を裏切らない激ウマでした。

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今回は、「いつものエリアなんだけど、いつもとはちょっと違う景色とかルートとかお店とか」で、200kmにも満たないショートツーリングがなんだかとっても充実した一日となりました。こんな感じならまだまだ単車で走り回るのも楽しいなぁ~と思います。

 

【余談 : 久しぶりの奥義】

天気予報を見て、(今日は暖かくなりそうだ)と思ったのですが、2年くらい前に箱買いしたホッカイロが使わずに残っていることを思い出し、久々に防寒の奥義を繰り出してみました。無印良品の薄いインナーダウンベストの内側、胸と肩と腰部分を温めるように6枚。酷い(!?)ときには10枚貼っていますが、今回はこれくらいで勘弁してやりました。モンベルのインナーの上からこれを羽織って、ハイネックの薄いクシタニミドルで保温層を作ったら、アウターにネックウォーマー要らずなパワーエイジのファージャケットを着て完成です。休憩していると、ポカポカ陽気にやられて背中が低温やけどしそうなくらいです。この薄くて嵩張らないダウンベストを使うことが、着ぶくれしないコツです。

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アムール・デュ・なんとか

RICOH GR DIGITAL Ⅱ

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いつもこの時期なのかな?(よく知らんけど)、JR名古屋高島屋において開催される【アムール・デュ・ショコラ】なる催しに、毎年必ず出撃するウチの若者。抽選がどうのとか、予約がどうのとか、整理券がどうのとか、興奮気味に話されてもまったく興味を持たない私にも、買い込んできた数多のチョコ(ショコラ??)をお裾分けしてくれるわけですが、今年もまもなく開催されるというタイミングで「アレ、なんとかして手に入れてくるから!」と。

「アレ?アレってなんだっけ??」

「去年、めちゃウマいって言ってたスノーボールだよ」

「ハテ?」

「あんなに気に入ってたのに、忘れてんの!?」

「あのな、昨日の昼メシも怪しいのに一年前に食べたモノを憶えてると思うか?」

「そんなドヤ顔されても…」

「大丈夫!食べさせてくれたら思い出す!」

ということで、食べたらちゃんと思い出しました。おいしいわぁ~、コレ。

会場はとんでもない混雑ぶりらしいんですけど、近づきたくもないし、見たくもないし、興味もなし。なんならポッキーで満足だし…なんて憎まれ口をたたくと来年からお裾分けがなくなるので、こうして記憶補完装置に保存して黙っておこうと思います。

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日本酒を呑もうとしてたら、また違うお裾分けが。なんとも甘くて濃厚な、『どんぐりぼうし』という代物らしく。「ちなみに、一個いくらだったの?400円くらい??」とずいぶん高めに言ったつもりの価格は、「えぇ~と…これはざっくり700円」の回答。なっ!?ななひゃくえぇん????そりぁ、作ってるおっさんたちがエラソーに腕組みしてふんぞり返るはずだわ。ラーメン屋とスイーツ屋あるある。

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趣味の古道具

気になるニュースふたつ。そのひとつは、降り続く警報級の大雪のため、会津若松の『絵ろうそく祭り』が中止決定のニュース。いやいや、去年行っといてホントによかったと、しみじみ。もうひとつは、ホンダ・日産の統合話破談のニュース。太平洋戦争時、戦艦大和や武蔵同様に世界最大級6万トンの威容を誇り、不沈艦と呼ばれた巨大空母信濃を【日産】だとすると、いちおう試してはみたものの「こんな昭和時代の旧式甲板では使いにくい」と、いきなり離艦してしまったのが最新鋭の【ホンダ】ジェットで、「いつまでそんな腐れ縁の小さな泥船に乗ってるつもりだ?」と身内を救うべく横づけしてきたのが、空母信濃がみすぼらしく見えるくらい立派で豪華な11万トン【三菱重工】製のダイヤモンドプリンセス号。絵心があればそんな風刺画を描きたくなる、ホンダ・日産・三菱の動向。ちなみにこの巨大空母信濃。単独回航中に【敵国】に襲われ、一度も【連合艦隊】に参加することなく撃沈という最期でしたが、【日本チーム】に入れてもらえない【日産】も、さっそく【鴻海】が…。

さて、閑話休題。

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「コンデジを買おうと思うんだけど…」

…と相談されて、改めて各社の今どきのコンデジ事情を確認したのが去年のこと。20代の若者がスマホではなくカメラで写真を撮ろうと思うなんて、なんとまぁ~素晴らしい!と感動して「まぁ~かせなさぁ~い!」と答えたものの、調べてみれば今の世の中、ビックリするくらいに肝心のブツがないですね。まともなものを勧めようとすると、コンデジでもすべて10万円オーバー。もはや、ミラーレスとかフルサイズ一眼なんかとんでもない価格です。あのリーズナブルな《パパママkiss》とか、いったいどこに行っちゃったんでしょ??まさかこんな状況になってしまっていたのかと驚きましたし、その気になっていた20代若者も「そんなに高いものはちょっと…」と諦めてしまいました。これはメーカーの責任だと思いますよ。高額な一眼とレンズを買ってくれる外国や年寄りばかりに目を向けてしまって、みすみす逃してないですか、国内の若い新規ユーザーを。

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これもデジタルものとしては、「かなり昔のモノ呼ばわりしてもよかろう」となってしまう、10年前の機種。SANYOもCASIOもデジカメからは撤退してしまいました。Canonはともかくとして、私が絶賛愛用するメーカーはなぜか消えてしまうというジンクス。RICOHは辛うじてGRという遺産で救われています。でも、ここに来て、フィルムカメラがリバイバルヒットしたり、おもちゃのような安価コンデジが出てきたりと、カメラで写真を撮るという趣味にも光が射してきたように思います。このカテゴリーをそろそろ見捨てるのかと思っていたパナソニックも、高倍率ズームコンデジのマイナーチェンジ版を出しますし。

鳥も撮れるかな?

久しぶりにEX-ZR3000に目を向けたのは、いつものウォーキングコースにカワセミを見かけたせいでもあります。あのきれいなブルーの背中に魅せられたのですが、近寄るとたちまち逃げていってしまうのです。昨年、白神山地でも頭上にキツツキを見かけてGRを向けてはみたものの、あまりにも高い位置でコン!コン!していたので撮るのを諦めたんですよねぇ~。離れたところの野鳥を撮るなんてことは単焦点GRの苦手分野ですから、ここは高倍率ズームコンデジの出番ではないかと思っています。ちなみに冒頭の相談者には、引き出しに眠っていたRICOHのCX2をあげました。このカメラを生活に取り入れてみて、楽しいと思えばパナソニックの新しいTZでも買えばいいし、やっぱスマホで充分、カメラは邪魔!!となるのかもしれないし。どうなんでしょう?

写真を撮るという趣味

使い始めて丸3年が経過したGRⅢxの総撮影枚数は、とっくに1万枚を超えています。私にとって写真を撮るという趣味は、実は単車歴よりも長い間続けているものなのですが、フィルム時代には気になって仕方がなかった現像&プリント代という呪縛から解放してくれたのが、カメラのデジダル化でした。嬉々としてシャッターを切ってきましたし、20年前くらいまでなら、どんどん進化していく新型のカメラへと買い替えても手持ち機種の下取り価格も高く、「いい時代になった」なんてキタムラの店長と話していたことを思い出します。そのキタムラを覗いてみたって、あれほどズラリと並べられていたカメラやレンズの展示も、今はほんの少しだけ。すっかり様変わりしています。

スマホカメラとコンデジ

「スマホに搭載されたカメラの性能が上がりすぎてカメラが売れない」。そりゃ確かにそうなんでしょうけど、「スマホに唯一勝てるのは高倍率ズームだ」と言ってたわりには、各メーカー、そのへんの機種もいつの間にか消えています。個人的には逆だと思うんですよね。スマホカメラで知らず知らずのうちにスナップの達人になっているのが今どきの若者なので、潔い単焦点レンズのほうがウケるのではないかと。「こっちにおいでよ!」って感じです。

ところで、手持ちのカメラ。最近、ZR3000とGR DIGITALⅡばかり使っているせいか、久々に手にしたGRⅢxの動作ったらそれはもうキビキビ爆速でした。

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冬の平湯大滝

RICOH GRⅢx

白骨温泉からの帰り道。藪原には戻らずに、安房トンネルを抜けて平湯へ。平湯大滝でタキります。腹ごしらえをするために、スキー場の麓にある『あんき屋』へ。平湯キャンプ場からもほど近い場所にあって食事ができる店だという認識こそありましたが、こうして立ち寄るのは初めてです。スキー客で賑わっていましたが、店内は厨房のスタッフも含めてほぼほぼ外国人。日本語はまったく聞こえてきません。汚し放題に食い散らかしては席を離れていく外国人客たちの後始末を黙々としている、たぶん地元雇用であろうおばちゃんの姿がなんとも気の毒でしたが、今までなら平日にこれだけの来客は見込めなかったに違いない不人気なスキー場ですから、インバウンド客はありがたいんでしょうね。複雑な思いがします。

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さて、ご無沙汰していた平湯大滝。落差64m、幅6mの巨大な滝ですが、雪を踏みしめながらスキー場の脇道をトボトボと歩き続けていると、遠目にも淡いグリーンに輝く氷結の滝が山の中に見えてきます。残念なことに滝の真下までは除雪されていないので、これ以上近づくことはできませんでした。

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滝から戻る道すがら、体育の授業なのか、栃尾小学校の児童たちが教師引率でスキーに取り組む様子を見て、そういえば…と思い出しました。栃尾温泉の『中本館』さんが廃業されるまでは、毎年、年末に宿泊してはチビたちをここに連れてきて滑っていました。そんな記憶がふと蘇る、極寒タッキーなのです。

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泡の湯 源泉

RICOH GRⅢx

【温泉力を感じられる名湯といえば…】

信州青木村にある共同浴場『有乳湯』、鹿児島の湯川内温泉『かじか荘』、そして白骨温泉の『泡の湯』。全国の温泉巡りをするなかで、肌への泡つきのすごさに感動したベスト3湯です。今回は、「久しぶりに『泡の湯』に行っときました!」というお話なんですが、その前に。今、これを書こうとしていて『かじか荘』の現状を知りました。私が九州ツーの途中、W800で訪れたのが2023年の春。その時点ですでにもう旅館としての営業は終えていて、私も、あの素晴らしい温泉を立ち寄り湯で利用させてもらったわけですが、どうやらあの年の秋には完全廃業したらしく。ギリギリのタイミングだったようです。しかも、この湯を惜しむ人たちが廃業後の温泉をなんとか受け継ごうとしていた矢先の2024年に、今度は台風で湯屋が倒壊したとのこと。ここ愛知にも、大いに悲しむ人間がひとりいるわけです。本当に素晴らしい温泉だったんです、『かじか荘』。

【白骨温泉】

さて、『泡の湯』。

日帰り入浴は、

・受付時間 午前10時半~午後1時半

・定休日 水・木曜日(要確認)

・料金 1,000円

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白骨温泉の中でも特にこの宿がメジャーなのは、プールのように広い混浴の大露天風呂の存在が大きいでしょう。昔から、雑誌やテレビの旅番組等でも頻繁に紹介されています。他の宿でも日帰り入浴の受付はあって、温泉街中心部にある公共野天風呂入り口の前にある掲示板にも、当日の日帰り受付状況が表示されています(毎日ちゃんと更新されているのかは不明)が、わざわざ冬に白骨温泉までやってきたならば、やっぱりせっかくなので『泡の湯』で…となるわけで。ちなみに、公共野天風呂は11月下旬から翌年4月下旬までの間、冬季閉鎖です。

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~ 『白骨温泉 泡の湯旅館』公式サイトより ~

夏ともなれば、持ち込み禁止と書かれているにもかかわらずペットボトルで水分補給しながら、ずっと湯に浸かり続けて女性を待ち受けるウザいワニの姿もチラホラなわけですが、私がツーリング途中に訪れるようになった頃は白骨温泉の中でも『泡の湯』にあまりにも人気が集中しすぎていたからなのか、宿泊客から苦情が出たのか、とうとう敷地の隅っこに日帰り客専用のシケた入浴施設が別棟で建てられました(今でも建物は残っています)。実際にこの施設を利用してみたこともありますが、狭い浴槽に日帰り客が芋洗い状態で、湯に浸かったらどっちを向いても裸で見つめ合う羽目に。しかも、(こんなの、泡の湯じゃないよね??)と感じていた矢先に勃発した2004年の≪白骨温泉入浴剤投入事件≫に幻滅したこともあって、その後しばらくのあいだ、まったく白骨温泉に行かなくなっていたのです。

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【泡の湯が持つ温泉力に気づいて】

私が再び白骨温泉を訪れるようになったのは、ここ10年ほどのことでしょうか。白骨温泉に泊まってみたりもしていますし、『泡の湯』の日帰り入浴にも、ときどきお世話になっています。とは言っても、おめあては『泡の湯』の混浴露天ではなく、源泉かけ流しの内湯。脱衣所から扉を開けるとすぐ目の前にある、白濁もせずに湯の花が舞う、透き通った源泉こそが素晴らしいと気づいたからです。あの有名な露天風呂に浸かりそれで満足していた頃にはまったく眼中になかった、この内風呂こそがお宝でした。

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【真冬の泡の湯】

気温4℃のなか、国道19号を北上して藪原から奈川ダムへ。ここから国道158号で回り込んで、北側から冬の白骨温泉へと向かいます。鬼門は、温泉街の手前で北斜面に張り付くようにしてクネる通称『Zカーブ』の急坂。もしもモタモタ走るあやしい前走車がいたら、一旦離れて時間差で登ったほうがいいです。もしも目の前でスタックされちゃうと、ツルツルの狭いカーブで、追い越しも再発進もできずに共倒れとなります。

午前10時半の日帰り受付時刻少し前には到着しましたが、なんと、駐車場の入り口に〈本日休業〉の看板が。(えっ!?マジ??)と衝撃を受けつつも敷地内にゆるゆると進んでいくと、そこには神戸ナンバーのクルマが一台。(チェックアウトした宿泊客じゃなくてたぶんこの人も…)と、運転席でひとりスマホを触っていた男性に声をかけてみると「いやぁ~、まいりました。ホームページの営業日をちゃんと確認してはるばるやって来たんですけどねぇ~」と。同じ経緯の同志なのでした。

結局、どうやらいつもあの看板は出ているらしく、やがて登場した宿の人に声をかけて尋ねてみたところ、「えっ?日帰り?やりますよ」と言いながら件の看板を撤収。車中の神戸人にも身振りでOKサインを送りつつ、無事、温泉に浸かることができました。

「大露天風呂には行かないんですか?誰も来ないから不安になりましたよ」と、露天から戻って来た神戸人に声をかけられましたが、私はひたすら源泉に浸かり続けます。一時間近く、ひたすらじっと浸かっていましたが、源泉の湯温は35℃程度。同じぬる湯でも飛騨小坂の炭酸泉とは違い、ポカポカ感が高まってくる感じはありません。厳冬期に浸かるのはけっこう辛いものがありました。でも、全身が気泡と湯花に包まれて、身体の中に湯が沁み込む感じがなんとも堪りません。帰宅後に風呂で全身を洗い、就寝のために布団に入ってからも、まだ硫黄の香りが身体から漂います。どんだけ濃厚な湯なんだ??と感激ふたたびでした。

 

湯上り。ここから安房トンネルを抜けて岐阜の平湯温泉方面へ。氷結の平湯大滝をタキっとくことにしました。

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ビッグマック、こんなんだっけ?

RICOH GR DIGITAL Ⅱ

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ビッグマックって、こんな感じでしたっけ?? 限定モノやコラボ品には目もくれず、安心安全(だと思いこんでいる)のビッグマックを注文しましたが、う~~ん…あんまりおいしくないゾ??

もはや、ポテトだけで充分かなと思えてくるマクドナルドなのでした。相変わらず、ドライブスルーは、長蛇の列が車道にまではみ出してましたけどね。なんでクルマを駐車場に停めてとっとと店内で買うという発想にならないのか、ホントに不思議な人たちです。あぁ~、近所にバーキン、オープンしないかなぁ~~。

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野鳥を撮ってみる

CASIO EX-ZR3000

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小雪のチラつく中、鮮やかなブルーの背中をもつカワセミの姿を探し求めてのウォーキング。街中には、カラスとハトとスズメとセキレイしかいないというのは無知の思い込みでした。上着のポケットの中でカメラを握りしめつつキョロキョロすれば、カワセミ以外にもさまざまな野鳥を見つけることができるのですが、いざ撮ろうとカメラを構えると、かなり距離を離しているつもりなのに、あともう少しというタイミングで逃げていきます。難しいんですね、野鳥の撮影って。彼ら彼女らが、ソーシャルディスタンスにはかなり神経質だということが、よくわかりました。そもそも、普及型のズームコンデジに高画質を求めてはいけませんが、なんとかもう少しきれいに…の欲も出てきます。いずれにしても、GRではとうてい撮れない距離ですから。

カワセミ。小さいのに面構えはふてぶてしくて、ちょっとかわいいです。

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飛水峡~坂折棚田~恵那

RICOH GRⅢx

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気温8℃

9:30~14:00

R41~県68~R418~県66~R19

170km

本日は快晴。寒さも少し緩むとの天気予報。ならば!と、国道41号で木曽川を渡り、まずは七宗町に立ち寄ります。

【飛水峡 勝橋】

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岩肌がくねる飛騨川の豪快な風景は、国道41号沿いにずっと見えています。もっとちゃんと眺めることのできる場所はないものかとウロウロしてみましたが、見つからず。夜明けくらいの時間帯を選んでドローンを川面すれすれや上空高々と飛ばせば、さぞかし美しい映像が撮れるだろうに…と思います。

【中野方ダム】

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白川口の交差点で国道41号を逸れ、トンネルをくぐって東白川方面へ。陽当たり良好エリアではありますが、下呂や舞台峠に近いと凍結が心配なので、県道68号でもう少し南方寄りを走り、中野方峠を越えて恵那へ。中野方ダムにも立ち寄ってみましたが、特になぁ~んにもない場所でした。蛭川峠へと抜ける県道408号は『一切除雪してないから行くなら自己責任だぞ!』と書かれた看板にビビッてUターン。中野方峠も日陰は凍結していたし、昔のようなノーテンキ突撃は禁物と、自らを戒めます。

【坂折棚田】

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せっかくなので、坂折棚田も眺めておきました。冬の棚田の景色は殺風景ですから、さすがに誰もいません。平日ですしね。

今回は久しぶりにGRⅢxを持ち出しました。風景写真というジャンルで考えると、単車とカメラの組み合わせは実に相性がよくて、特にクルマだと停める場所が見つからなくて諦めたり、交通量が多くて(迷惑だよな)と躊躇してしまうような場面でも、タイミングを逃さず停まり、気軽にひょいと降りてカメラを構え、すぐに離れることができるという利点があるわけです。(この便利さを思うと手放しがたいんだよなぁ~)と、走りながら二輪終活のことを考えています。単車を卒業する理由はこれでもかってくらい指折り数えることができるんですけど、まだまだ乗り続けるべき理由となると、なかなか…。居酒屋の「とりあえずビール!」と同じで、とりあえずWのオドメーターが10万キロを超えたら、さすがに真剣に考えようとは思っています。

【国道418号 武並橋】

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国道418号にあって、全国的にも有名な崩落した酷道区間への東側の入り口にあたる、武並橋。恵那市街地には抜けず、たこ焼き屋の交差点から木曽川沿いに走ってこの橋を渡り、南方へと繋がる区間の国道418号へ。集落を抜けたら国道19号の下をくぐって、さらに南へと走ります。途中、道の駅『らっせぃみさと』の手前あたりで、冠雪の恵那山がチラリと。これは…ちょっと行っとく!?

【東濃牧場】

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そのまま国道418号で、いつものお気に入り撮影スポットへ。中央アルプスの山々を眺めながら、本日初めてのまともな休憩をとりました。ここからは、県道66号に戻って多治見まで。風も出てきたので、とっとと帰りましょう。Wはやっぱり融雪剤まみれです。トホホ…

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ウマい蒲鉾って、あるんだね

RICOH GRⅢx

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昔から「蕎麦屋にて、板わさで日本酒を一献」もなんぢゃソレ!?と思っていたし、そもそも練りもの系はあまり好きではなかったのですが、最近、この歳になってようやく、そのおいしさを知りつつあります。

そんなある日のこと、食の師匠デッシーが五島列島の高級かまぼこを買ってきてくれました。以前、私が「ちくわと同じように、かまぼこにもピンとキリはあるのかな?」と言っていたのを思い出して、九州物産展で見つけてきてくれたそうです。『高政』の笹蒲鉾のような染み出る旨みはないものの、プリンプリンの食感には驚きました。プリ!プリ!…ではなく、プリン!プリン!なんです。録画しておいた『坂の上の雲』を観ながらわさび醤油でいただいたら、ウマすぎて『みむろ杉 純米吟醸』を呑み干してしまいました。

 

時間が経つと「アレ、どこのだっけ??」となる自分向け備忘録

 五島列島の浜口水産 

https://www.goto-maki.net/

 宮城県女川町の高政 

https://www.takamasa.net/

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