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2024年12月

人生満喫のシーズン2を終えて

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現役のみなさん、今年の年末年始はちょいと長めの休みをさぞかし満喫されていることと思います。溜めたストレスはとっとと発散して、心身のリセットを!!

仕事なんて、遊ぶためにやるもんです。仕事で失敗したって、命までは取られません(カタギなら)。だから「引きずっちゃだめ、ゼッタイ!!」


さて、2024年。元旦から能登で震度7の地震が発生し、その翌日には羽田で飛行機の衝突炎上事故。(どうなる、今年!?)と不安を覚えながらも、年初は福島旅からスタート。GRと三脚を抱えて滝めぐりをしつつ、奈良や松本、野沢温泉にもお泊りで出かけつつ。夏には東北6県を巡り、ようやく白神山地と龍飛崎を訪れることができましたし、この一年でW800は7,000キロ、クルマも10,000キロほど走らせました。土門拳記念館にも立ち寄り、山寺(立石寺)にも登り、もう「死ぬまでに一度は訪れてみたいと思っていた場所」も行き尽くした感が(今は…ですけど)。

映画は、「今年は不作だ」と嘆きつつも21本。自宅で浴びるシリーズやその他諸々も含めると、たぶん80本以上は観たと思います。

本はキングざんまいを中心に26作品。文庫の冊数で数えると…ウワァオォ~!!

一方で、元々あまり観る習慣がなかったテレビをますます観なくなりました。退職してしばらくは、「平日に毎日こういうのを観ることができるなんて楽しいわ」と、朝っぱらから情報番組とかワイドショーとかを観ていましたが、半年もしないうちに(バカになるし時間のムダだわ)と気づいてしまいました。『坂の上の雲』の再放送や『ブラタモリ』の特別編(来春、レギュラー復活するらしいです)と、『プロジェクトX』くらいかな、観たのは。あとは録画してある『出川の充電旅』と『せっかくグルメ』を旅の情報源として、気が向いたらそのうち観るかも…観ないかも…そんな程度です。

ひたすら自分の趣味のみを楽しむ生活もシーズン2が終わりますが、ホント、いざ人生の第4コーナーを曲がって最後のストレートに躍り出てみると、あとはひたすら心身の健康との競争だなと感じます。師匠からは早期退職前に「仕事してないとボケるよ」と脅されましたが、傍で見ている家族からは「ぜんぜん退屈そうな気配がないね」と感心されています(呆れられているとも言う)ので、まだまだ痴呆とは無縁かと思われます。ただ、今年は心臓のアイドリング不調もありました。いつどこで「ハイ、人生を謳歌するのもそこまでぇ~!!」となるかわかりませんので、シーズン3も年初から趣味ザンマイに邁進していく所存です。

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ザ・スタンド

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1978年初版。そのときに削除した400ページを復活させた完全無削除版の再登場が1990年。日本で文庫化されたのは2004年のことなのでてっきり円熟期の作品だと思いこんでいましたが、キング31歳、作家デビュー5年後に書かれていた初期の作品なのでした。ちなみに削除された400ページの再掲載と推敲を重ねたこの作品に関するキング自身の熱い想いは、前書きに詳しく記されています。

物語は、事故により漏出してしまった致死性の高いウイルスで〈全米が泣いた〉ならぬ〈全米が患った〉状態に陥るところから始まります。ここでは中国の武漢ではなく米軍の研究施設が発生源ですが、約40年後の現実世界で蔓延したコロナウイルスを彷彿とさせる予言めいたストーリーでもあるので、コロナ前とコロナ後の読者ではその受け止め方も変わってくるのではないかと思われます。

とは言っても、殺人ウイルスとの闘いがメインテーマではなく、無政府状態のなか、辛うじて生き残った人々の夢の中に現れる≪マザー≫と≪闇の男≫という正義と悪のせめぎ合いや、やがて荒廃した町や村を脱出して自らの心の信ずるほうへと誘われていく人々の姿がひたすら描かれます。主要な登場人物のみならずアメリカ各地の名もなき人々のそれっきりエピソードまでもが、文庫版でいえば【Ⅰ】~【Ⅲ】の後半部分まで延々と。これは、「キングといえばメイン州キャッスルロック」というくらい読者にとってはメジャーな架空の町だけで起こった物語ではなく、アメリカ全土で巻き起こったパンデミックだということを、筆力の続く限り描き尽くそうとしたキングの意図かもしれませんが、その結果、あまりにも登場人物とエピソードが多くなりすぎて「一気に読み進めないとワケわかんなくなるけど、しんどくてとてもイッキには読めない」のでした。(逆に【Ⅲ】以降は物語もどんどん加速していくので【Ⅳ】~【Ⅴ】はあっという間)

ところで、『指輪物語』的な(キング本人も認めている)展開も登場するのですが、なぜ≪マザー≫は消息を絶っていたのか、なぜ戻ってきた≪マザー≫の指示どおりに何も持たずあの四人は徒歩で長い旅に出たのか、どうにも釈然としないまま終わる部分は、もしかしたらアメリカでのキリスト教の宗教観や古くからの言い伝えがわかっていないと理解できないのだろうかと、アメリカ本国でのキング作品No.1評価にも腑に落ちないところがあったりします。この物語は、徹頭徹尾の人災。世に邪悪なもの、それは人間の心。それを映画『ロード・オブ・ザ・リング』や『シビルウォー』の映像にも重ね合わせつつ、(≪闇の男≫はあのサウロンほど圧倒的ではなかったよな)とか思いながら、一ヶ月近くかかって読み進めた大作でした。どっと疲れた半面、「ザ・スタンド、読んだどぉ~~~!!!」と、年の瀬に叫びたくもなるというものです。

 

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疑術の日産

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マーチターボ、S13シルビア、バネット、アベニールワゴン、プリメーラワゴン、プレーリー、ノート、ティーダ。日産が元気だった時代に乗り続けていたユーザーとして、消えゆく姿を横目で眺めています。まさか私よりも先に逝くとは…。

ホンダ・日産・三菱。泥船三兄弟の船頭は辛うじてホンダだと思いますが、天国で本田宗一郎さんと藤沢武夫さんが「オイオイ!待て待て!」と叫んでいるのではないでしょうか。日産と袂を分かつことを決めてトヨタ傘下に入れてもらったスバルは「危うく四兄弟になるところだったゼ」と胸をなでおろしていることでしょう。「売っちゃえ、ニッサン!」はやむを得ないにしても、「今のホンダを支えている二輪部門まで巻き込まないで」と、ただただ祈るばかりです。

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ニッスイの太ちくわ

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60歳を過ぎて、まさか『ちくわ』にハマるとは思いませんでした。「ちくわなんて、どれでも一緒でしょ?」だったのが、今では「ちゃんと自分で選ばせて!」です。練り物の括りなら、高政の笹かまぼこに勝るものはないゾ!…はさておき、夏ごろにデッシーから、ニッスイの『おいしいものをちょっとだけ』というなんとも風変わりなネーミングのちくわを勧められ、(これがそこらへんのスーパーでフツーに買えるちくわなのか?)とその美味しさに驚いて、自宅周辺のどのスーパーに置かれているのかをチェックしました。以来、ちょいちょいまとめ買いしていますが、今回の主役は同じくニッスイさんの『まるごとおいしい太ちくわ』。ちょいと割高感のある3本入り仕様という点も『おいしいものをちょっとだけ』と一緒なので、(これも、もしかしたら…?)と気になって、試しに食べてみたのです。そしたら、これも美味い!!果たして紀文やヤマサにもあるのでしょうか、この価格でこんなクオリティーの高いちくわが??それともニッスイが凄いの??

 

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自宅で映画を浴びる 9

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「功労賞…功労賞…功労賞…、なのに未だに大佐のままだ。なぜだ」

先日、トム・クルーズがアメリカ海軍から特別功労章を授与されたというニュースに触れて、またまた『ジャック・リーチャー』が観たくなりまして。こっちは陸軍ですけど。ついでにアレコレ、今年最後の【自宅で映画ザンマイ】しときました。

これ以降、残念ながらシリーズ化とはならなかった『アウトロー』の続編『ジャック・リーチャー』。そうではないとわかりつつも実の娘のように愛しく想うラストシーンに見せるトムのまなざしが、たまりません。『ミュンヘン』は、スピルバーグ監督作品だからというよりも、『007慰めの報酬』で共演していたダニエル・クレイグとマチュー・アマルリックが出ているということで。『シャイニング』の雰囲気も漂う『シャッターアイランド』は、来るぞ!ラストに大どんでんがえ…エッ??そのまんま??『ラン・ハイド・ファイト』は、『ダイハード』や『ホームアローン』系の女子高生版でイマイチ。『ユージュアル・サスペクツ』は、たしかにラストには驚くけど、なんだか最初から最後までストーリーに集中できないナゾの映画。『グラン・トリノ』は、イーストウッドだからという理由だけでたまに観たくなる作品ですが、本国アメリカでは彼の最新作が残念な扱いを受けている(日本でも)らしく。もう高齢(94歳!!)だし、これで監督業からも引退でしょうね。

いよいよ来年5月23日には、待ちに待った『M:I』最新作が日米同時公開。楽しみです。とりあえず、久しぶりに『トップガン マーヴェリック』を観るかも。だが、今日ではありません。

 


 

そして本日は、思わず「えっ!?」と声をあげてしまった、とっても衝撃的なニュースがありました。

スズキの鈴木修さん、死去。イーストウッドと同じ94歳でした。残念です。ご冥福をお祈りいたします。

 

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新規開店のラー福だけどさ

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今年の夏にオープンした真新しい『ラーメン福』に、さっそく行っときました。ラー福は小幡店・笠寺店・内田橋店・師勝店の様子しか知りませんが、カウンター席に座ってラーメンを待つ間にいつも感心させられるのは、どこの店舗も厨房がきれいだということ。たとえ古い店でも、常にステンレス台や壁面がピカピカに磨かれている印象です。では肝心のこの店はどうだったのか?…と言うと、ひとことで言って「汚い」。(なんじゃこりぁ!?)とガッカリです。あの『ラーメン福』がオープンからたったの数ヶ月でこの汚れっぷり。カッコつけて麺を湯切りしているからでしょうか、茹で汁が飛び散りまくりでカウンター席にまで。どうやら、ヤベェ~ラー福を訪れてしまったようです。スープも薄いし、いろいろと残念でした。もう二度と行かないわ、ここ。『ベトコン新京』の守山店や高蔵寺店には行かないように、『ラーメン福』もよく選ばなきゃ。

唯一のメリットは、他店と比べ駐車場が広いことくらいですかね。入り口がわかりにくいけど。

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お祝いと林道散策

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本日の目的は、お祝い。敢えて年末まで控えておいた、お世話になっている酒屋さんへの100周年祝い。年初から素敵な記念タオルをいただきましたし、いつもおいしい酒をわけていただいていますし、先だってはこれまたおいしい甘酒もお呼ばれしましたし、決して売り上げへの貢献度は高くない私ですが、記念の年の暮れにみなさんへお茶菓子をということで、『青柳総本家』に立ち寄って【四季づくし】を買い、国道19号を北上して岐阜へ。≪日本酒≫と≪ういろう≫。どちらもお米から生まれますよね?という、ささやかなシャレを込めて。コメだけに!?

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気温は5℃。なかなかに冷えていますが、せっかくなので足を延ばして棚田から山の中へと向かい、林道ザンマイしときます。

冬用のアンダーウェア。光電子とかブレスサーモとかヒートテックの極暖とか、その他諸々、ホントにあれやこれやと大昔から試してきた(ムダな出費を繰り返してきた)けど、着心地・動きやすさ・蒸れにくさ・耐久性・価格、そしてなにより暖かさのトータルバランスを考えたときに、モンベルのスーパーメリノウールこそが冬のツーリングには最適だと思っています。ずっと中厚手を使い続けてきましたが、今はEXP.厚手。ますます寒さに弱くなってきた、着る人間側の都合です。

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廃墟の小屋が気になって停まったので気づきました。こんなところに滝がある!?

三脚を持っていなかったのですが、頑張ってシャッターを切りました。偶然出会った滝に魅せられ、GRだけ握りしめて吸い寄せられるように川の中へと入っていきましたので、キーつけっ放しの単車も、財布やスマホの入ったバッグも、遠く道端に置き去りでしたが、誰も通らないので無事でした。

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常々、街中を走るドライバーの4割はゴミ野郎だと思っていますが、そんなゴミが2割増しの6割となるのがこの師走。プロドライバーなら激しく同意していただけるかと。こんな時期は、誰もいない林道を走るに限ります。

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ブリヂストンのBT46。ダートやヌタヌタ道ではTT100GPほどのグリップ力はないのですが、泥の巻き上げが少なくて汚れにくいのは助かります。少し風も出てきて寒い一日。油温も70℃をオーバーすることはなく、本日もWのエンジンは気持ちよさげにゴロゴロと喉を鳴らしていました。

酒屋さんでは、年末年始用に『みむろ杉』を。先日、おいしい鰻を御馳走してくれたデッシーへのお礼用でもう一本買っておきました。このエリア、まだ辛うじて融雪剤祭りは始まっていませんでしたが、遠くに見える御嶽山や恵那山、伊吹山はもうすっかり冠雪の冬景色。もうこれで今年は走り納めかなぁ~。

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らーめん おか田

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深夜3時まで営業している、名古屋市北区のラーメン店。移転前は志賀本通界隈で、それもかなり昔から営業していたらしいのですが、まったく記憶にありません。たぶん当時も知らず知らずのうちに眺めていたことでしょう。そんな老舗に、ちょっと行っとくことにしました。

注文したのは、塩台湾ラーメンと炒飯。どちらも想像していたのとは違い、ずいぶんやさしい味でした。おいしい。これなら、深夜でもうしろめたさを覚えることなく食べられそうです。全然辛くないと思いきや、じわじわと発汗してきますし、ニンニクのパンチもちゃんとありますし、これは『味仙 藤ヶ丘店』よりも美味いかも。今後はこっちにしよっと。

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浜名湖~渥美半島~岡崎RB

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ボーナス(懐かしい響きだ…)がちょいと多めだったらしいデッシーが、「働きもせず、稗と粟と漬物だけで仙人のような暮らしをしている師匠の身体に栄養を!」と銘打って、おいしい鰻を御馳走してくれることになりました。

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朝の恒例トヨタさま渋滞のなか、浜名湖に向かって東名高速を走ります。デッシーが三ケ日みかんを買っていましたが、なんでもカメムシ被害のせいで価格高騰だそうです。

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通い始めて11年目となる、鰻屋さん。鰻を食わず嫌いしていたデッシーが、あまりの美味さに覚醒した店でもあります。年に一度くらいのペースで定期的に訪れているつもりでしたが、今回はなんと一年半ぶり。イカンイカン!!うかうかしているとあっという間に月日が…。

午前9時前には到着し、11時からの予約を済ませたら、あとはひたすら開店を待ちます。じわりと値上がりしつつも、やはりここの鰻丼は期待を裏切りません。久しぶりにおいしいモノを食べたので、胃が痙攣しそうです。デッシー、ごちそうさまでした。

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めったに走らない渥美半島を流して…。冬ツーリングにしかたなく知多半島を走ることもありますが、同じ愛知の半島なら、こっちのほうが走りやすいかも。ムダに遠いからめったに来ないんですけどね。名豊バイパスが全て開通したら三河地方も走ってみたいとは思いますが。

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自社ブランドよりも、大昔に吸収合併したまま放ったらかしにしていた会社のブランドのほうが豪華で高額という、カワサキの自虐ネタ。

さて、帰り道。久しぶりに、岡崎のレッドバロン本店にも立ち寄ってみました。40年前から、いつ来てもまったく変わらないこの風景。今後は外資が入って、店舗デザインや制服も一新されるでしょうか。個人的にはこの雑然とした雰囲気も大好きなんですけど、かつては全国のツーリングライダーからサティアンとまで呼ばれた岡崎のレッドバロン聖地巡礼をするなら、今のうちかもよ?

デッシーの元愛車でもあるセローが何台も並んでいてワクワクしましたし、KLX230も数台。ディグリーもあったし、スズキの古いDR250なんか、今まさにアシダムチェック中でした。んっ!?オフ車にしか目が向かないゾ??

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大信州 炎ノ縁

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「焚き火にでもあたりながら、冷やでも燗でもどうぞ!」という、大信州の炎ノ縁(en no en)。冷やで呑めばいつもよりもさっぱりとした、でも、どこかクセ強の大信州、そして燗酒はと言うと、ぬる燗でいっときましたがちょっと独特な(なんだろう、なにかに似ている…う~~ん…思い出せない)ナゾの味が喉に来るので、個人的にはちと呑みづらい。これはおとなしく、冷やで呑んでいきます。やっぱ、おいしかった『上喜元13』をもう一度燗酒で試してみたい。幸せメーターは、この美しいラベルで加点です。

幸せメーター ■■■■■■

 

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侍タイムスリッパー

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久しぶりに【本当に良い映画】を観た気がします。単館上映から、11月末には全国344劇場にまで拡がった低予算の自主映画。確かにB級かもしれませんし、号泣でもなければ爆笑でもない…にしても、映画館でこれほど泣き笑いを誘われ、ジーンときたのはいつ以来でしょう。水野晴郎さんがご存命なら、「いやぁ~、映画ってほんとにイイもんですねっ」と、きっとこの作品に呟いたことでしょう。時代劇の切られ役『侍タイムスリッパー』と、主演の代わりに身体を張るスタントマンの『フォールガイ』。今年は奇しくも日米映画が揃って縁の下の力持ちに光をあてた年となりましたし、どちらも素晴らしい作品でした。この映画を観終えたときにはもう、ひとり妄想を始めていました。幕末から現代へタイムスリップし、その後の会津藩を襲った悲劇を知ってしまった主人公が、優子さんとともに(そしてあのうっかり八兵衛みたいな会津藩士も)会津若松から遠く下北半島や五稜郭まで慰霊の旅に出る、続編『旅する侍タイムスリッパー』を。

時代劇を愛してやまない人々が訴える「今日がその日ではない」のセリフは、『トップガン マーヴェリック』でトム・クルーズが呟く「But not today.」と重なります。劇中のパイロット不要論と、世の中の「わざわざ映画館で観る大作映画はオワコンだ」という声、その両方にかけたセリフだと言われている、トムの「でも、今日じゃない」。制作費10億円をかけた『十一人の賊軍』の100倍は面白い、制作費たった2600万円のこの時代劇にも、映画を愛する人たちのたくさんの愛が詰まっていましたよ。

 

2025.3.15 追記

第48回 日本アカデミー賞。最優秀作品賞受賞おめでとうございます。

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下呂~東白川

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本日、山の中の気温は7℃とか9℃とか。でも、ありがたいことに今どきの天気予報は時間ごとの天候どころか、風速まで詳細に教えてくれます。朝起きて【快晴・無風】の予報を見たとたん「これは走りに行くでござる」と、朝9時半に出発。グルッと走り回り、県境の木曽川あたりまで戻った頃にはポカポカ無風の16℃でした。

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やってきたのは、かの有名な下呂温泉。普段入り込まないような温泉街の裏路地を縫って、アイドリングのまま進むWでトコトコしてみました。

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初めて訪れた、森水無八幡神社。賑やかな温泉街の喧騒からはほんの少しだけ離れた場所に佇む神社でしたが、とても静かでした。毎年2月には、「飛騨路に春を告げる祭り」として国の重要無形民俗文化財にも指定された「田の神祭」が執り行われている場所なのだとか。下呂って、駅と温泉街だけで成り立ってる有名観光地だと思っていましたが、どうやら私の大いなる勘違いでした。

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驚いたこと、ふたつ。平日なのにけっこう賑わっている、しかも温泉街を闊歩しているのは20代30代と思しき若者ばかりという下呂温泉の活況ぶりと、ずいぶんご無沙汰している蕎麦屋『仲佐』(本日も素通り)の脇にキラキラと輝く、出雲大社飛騨教会の新築社殿。もしかしてブレイク中なの、下呂温泉??

帰宅してから調べてみると、どうやら【若者に人気の下呂温泉】はホンモノらしく、客層の中心は30代だとか。外国人観光客もいなければ高齢者の団体もいない、そして若者に選ばれる観光地という、稀有な特色を見事に獲得した観光地・下呂温泉。う〜ん…実は飛騨高山よりスゴイかも。

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そんな下呂温泉で折り返し、帰り道は県道62号に入って山の中へ。橋の上や日陰にはすでに融雪剤が撒かれていますが、まだまだスポット溶接ならぬスポット融雪なので、ギリギリセーフな気分です。奥飛騨はもう雪が積もっているらしいし、融雪剤散布エリアもどんどん南下してきそうですから、いよいよ北上しない季節の到来です。

笹峠、松坂峠、桜峠と越えて、クオーレの道の駅でタバコ休憩。前にも後ろにも誰もいない道を5速2,000回転で流して走っていると、ゴロゴロと喉を鳴らすネコのようなエンジン音を奏でるW800。空気もよく冷えているし、とっても気持ちよさげです。あとはもう、帰るだけ。国道41号に抜けてダラッと走ります。

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遠き山に陽は落ちて。冬の強風がないと、帰ってかけるバイクカバーも煽られないのでうれしい。「あぁ~気持ちよかった!!」で一日が終わります。

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ビールと言えばサッポロでしょ!!

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去年は買いそびれた、サッポロビール『冬物語』。昨年、探しても見つからなくて私が残念がっていたのを憶えててくれて、デッシーがさっそく確保してくれました。

『冬物語』の始まりは1988年からだとか。そんなに長い歴史があったのですね。

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沖縄の味を

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シークワーサービールが飲みたくて、デッシーを誘ってちょっと行っときました。JR北海道の【Kitaca】を握りしめていそいそと。南蛮とか島豆腐の厚揚げとか、頼んだことのない料理にもチャレンジ。ざるもずくは、いつもの味ではなかったような気が…。

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神さま仏さまフクピカさま

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クルマには、1~2ヶ月に一度のバリアスコート。単車には、ツーリングから戻るたびにフクピカ。そんな磨きルーティンで何十年も過ごしてきました。フレームの奥やフェンダー裏やホイールの隅など、クルマと違って複雑な造形の単車をきれいにするには、スポンジやウエスより薄くて使い勝手のよいフクピカ(そしてエンジン周りにはシリコンスプレー)が最適ですし、雨上がりの険道走りで汚れた下回りも帰宅時にすぐきれいにできるので、まとめ買いして常にストックを切らさないようにしています。よく「いつ見てもチェーンがきれいだね」と言っていただきますが、それもこれもフクピカのおかげ。防錆のためにチェーンの側面プレートにまでベタベタとルブを吹きつけなくても、帰宅したらここもフクピカしておけば大丈夫です。

この愛すべきフクピカって、拭くだけで汚れが落ちてワックスもかかるというのがウリなのですが、実は拭いたあとに乾いた柔らかい布を使って磨くことで、よりピカピカになります。このときの輝きとツヤを基準として、シュアラスターのゼロフィニッシュを使ってみましたが、輝きは3倍増しでした。明らかにピカピカ度が違いますね。あたりまえでしょうけど。これ、バリアスコートのほぼ半額で入手できるし、考えてみたら、今の私には、エンジンも冷えぬまま慌ててきれいにしなくても水拭き洗車の時間はいくらでもあるし、なんなら、翌日に一日中磨いていてもよいわけで、今後は高齢のW800に使ってあげようかと。試しにゆるいコンパウンドで磨いてからゼロフィニッシュしてあげたら、くすんでいたテールランプにも赤色と透明感が戻ってきました。保湿と美肌はこの乗り手にも必要なんですけどね。

ところでフクピカ。私は使ったあとも捨てずに保管しておきます。乾いたウエスとしてもう一度活躍してもらうためです。チェーン清掃してからひとっ走りすると、たいていチェーンルブがホイールなどに飛び散っていますが、これを落とすのにわざわざきれいなウエスを汚す必要はなく、使い終わってすでに乾いたフクピカシートでチェーンをひと拭きしてあげれば、余分な油分をきれいに吸収&除去してくれますし、ホイールに飛び散ったルブも乾拭きでたちまちきれいに落とすことができるのです。一枚のフクピカをようやく捨てるのはここまで使い切ってから。以前と比べてかなり値上がりしましたけど、やっぱ便利だわフクピカ。

値上がりといえばショウエイ。価格改定が行われるのは今年に入って2回目じゃないでしょうか。6万円とか7万円とか、ヘルメットもビックリ価格になりました。道の駅や高速道路のSA・PAで迂闊にミラーにかけて置いておくと盗まれるのも当然です。インカムと合わせて15万円相当のお宝がネットで現金化できますからね。トイレ休憩のインバウンド観光バスにひょいと積まれて国外に持ち去られることもあるでしょう。くれぐれもお気をつけください。

あっ!?そうそう、フクピカ。自宅の窓ガラスやサッシ磨きにも最適ですよ。ホント、あると便利な掃除の神さまです、フクピカ。

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栄~伏見~名駅次郎会

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もしかしたら東北よりも利用していない、名古屋の鉄道。デッシーの北海道土産『Kitaca』と、すでに使わなくなった手持ちの定期ICカード2枚を持って、名駅に出かけます。「そのままチャージして使えばいいや」と定期が切れたまま手元に置いていたのですが、なにしろほとんど街中に出かけることがありません。するとこの記名式ICカードったら、ロックがかかります。おひさに使うたび、いちいち駅員さんに解除のお願いをしなくちゃならないという手間からこの『Kitaca』が開放してくれると気づいて、名古屋駅でJRと地下鉄、まとめて返却することにしました。

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まずは栄からブラブラと。スカイルの地下、加熱式煙草グローのアンテナショップがあったスペースがサブウェイになっていて驚きました。もしかして、久屋のブロッサ店が無くなった??と思ったら、あちらもちゃんとあるみたいで。ところで『蒲焼町』??このあたりはかつて仕事で散々歩き回ったエリアなのですが、こんな町名、初めて知りました。中日ビルのリニューアルに続く栄中心部の再開発も着々と進んでいるようですし、アナウンスがあったシネコンの誕生も楽しみです。

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そんな街ブラ途中の目的地は、伏見のミニシアター【ミリオン座】。スターキャットによる経営となって場所も移転していたこと、知りませんでした。封切を楽しみにしていた『THE BIKERIDERS』目当てです。名駅の【ミッドランド】か【109シネマ】で観ようと思っていたのに上映ナシということで、初めての【ミリオン座】です。3スクリーンのこじんまりとした建物で、かつて訪れた長野県の【上田映劇】を思い出しました。また来たいな、ここ。

上映が終わって外に出たら、もう真っ暗。かなり冷えています。ちょうど仕事終わりの人々が帰宅する時刻。人波を縫って歩きながら、「寒い!寒い!」とボヤキながらの通勤を懐かしく思い出しました。

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名駅に到着したら、久しぶりに見る人混みにウンザリしながら派手なクリスマスイルミネーションには目もくれず、『toica』と『manaca』の返却手続きを済ませ、次郎主催の飲み会の店へと向かいます。

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店に到着したものの30分ほど早く着いたので、ちょっと駅裏をブラついてみました。古い飛行場の格納庫のように立派な鉄骨月極駐車場とか、猫の額ほどの児童公園の脇に建つ地蔵さまとか、壁画がすてきなレストランとか、すぐ目の前の名駅の喧騒がウソのように静かな住宅街でした。

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遅刻してきた主催者を、アニキとともにシメて宴会も終了。久しぶりの安否確認でしたが、サイコーだったのは、久しぶりに動向を耳にしたH氏の電波系逸話。ヤバすぎる…。

話に夢中で気づかぬまま、予定を1時間もオーバーしていました。帰りはもちろんJR北海道の『kitaca』で。

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THE BIKERIDERS

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シカゴに実在したアウトローズ・モーターサイクルクラブの日常を撮影した、1968年出版の写真集『The Bikeriders』をもとに制作された映画です。1960年代終わりから1970年代にかけて描かれるクラブの栄枯盛衰、草レースやツーリングを楽しむ地元の集まりからやがて悪名高きヘルズ・エンジェルスのような集団へと変貌を遂げてしまう様が描かれています。朝から晩まで頭の中はバイクのことばかり、死ぬときはバイクで死にたいという彼らの心情はかつての自分とも重なりますが、1980年代の日本のバイクブームを思うと、「アメリカのブームが10年後に遅れて日本にやってくる」という話が頭をよぎります。

『マッドマックス怒りのデス・ロード』『ヴェノム』のトム・ハーディや『ウォーキング・デッド』のノーマン・リーダスが出演しているのに、なんでしょう?この上映館の少なさは。バイク好きなら排気音だけでも充分に堪能できる映画でした。これを観たら、なんだか久しぶりにジョン・トラボルタ主演の胸熱おバカ映画『WILD HOGS(邦題:団塊ボーイズ)』を観直したくなりました。こちらは『グリーンブック』同様にクルマやバイク好きでなくても泣き笑いが堪能できるロードムービーです。

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舞台峠で食い倒れツー

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前日の強風も収まりそうだったので、デッシーに声をかけ、ちょっと舞台峠まで行っとくことにしました。

集合場所のローソンで見つけた『生茶Rich』を飲みながらデッシーを待っていたのですが、これがなかなかおいしくて。到着したデッシーにも一本渡して「これ、ウマいわ!」と伝えると、「おっ!生茶リッチ!!」でニヤニヤ、「おいしいッスよねぇ~、コレ」と言いながらもニヤニヤ。「なっ、なんだよ??」と尋ねたらデッシー曰く「なんか初めて飲んだみたいなこと言ってますけど師匠、これ、前にも飲んでますよ」「そのときも『これ、ウマいわ』って」と。やっ、やめてくれるかな、そのちょいちょい繰り出してくるステルス認知症検査みたいな会話の流れ!!

国道363号で恵那に出て、国道19号から国道257号へと向かい、舞台峠まで。どこを走っても交通量が多い!!

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やってきたのは、いつものココ。寒いので、蕎麦ではなく老舗の食い倒れ中華メシを目指しました。「今日こそは腹八分目メニューを選ぶぞ!」とデッシーに声をかけて入店し、いつもよりは控えめ(?)な【ラーメン・チャーハンセット】を。

「ヤバい…」「苦しいぃ~ッス…」ドカ盛りが過ぎるんですよ、ナニを頼んでも。幸いなことにデッシーが辛いチャーハンを頼んでいたので、半分ずつ分け合って味変、なんとかかんとか完食できましたけどね。

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舞台峠から国道257号を折り返して、道の駅『茶の里 東白川』へ。ここも、いつも以上に混雑しています。「なにか暖かいものでも飲もうか」ということで、桜葉ブレンドの紅茶を頼んでみましたが、これがなかなかおいしかったです。んっ!?「これ、前にも飲んで…」ぢゃないよな!?と、デッシーの顔色を窺いましたが、ニヤニヤしてませんでした。セーフ!?

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帰り道、いつもの酒屋さんに立ち寄って、前に訪れたときに品切れだった『みむろ杉』を。入荷予定日から10日ほど経っていたので(また売り切れかも…)と案じておりましたが、無事に購入できました。ついでに前回買っておいしかった『上喜元13』ももう一度…と思ったら、これまた品切れ。「あっという間に売れちゃって。すぐに棚がスカスカになっちゃうから困るんですよねぇ~」とのことでした。『大信州』も同じ状況だったし、こりぁ、毎年恒例で品薄になりがちの年末は早めに確保に動かないと寂しい正月になりかねません。気をつけよう。

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一日中、快晴で風もなく、どこを走っていても9℃~15℃くらいだったので、「冬装備ならまずまず快適だわ」でした。これくらいの気温なら暑さに弱いWのエンジンもすこぶるゴキゲンなので、乗り手も気持ちよく走り続けることができます。道路に融雪剤が撒かれる前に、まめに走っときましょう。そうそう、三代目Wの目指せ10万キロもまもなく残り3,000kmを切ります。「頑張れ、W!!」オマエこそ by W800。

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iPhoneを、SEからSEへ

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40代で住宅ローンも完済し、もともとクルマも単車もローンは組まないで購入する主義なので、永年に渡って無借金な人生を送っていると自負しているのですが、こうして『スマホトクするプログラム』更新の時期が来るたびにハタと気づかされるわけです、「オレもローン抱えてるやん」と。

それにしてもiPhoneは、データ移行が簡単で助かります。並べて置いとくだけですもんね。今はパソコンもこんなラクラク引っ越しが可能なのでしょうか。相変わらず古いWindows7マシンにWindows10を入れて使っているので、そろそろ壊れるんじゃないかと心配です。マイクロソフトのWindows10サポートもぼちぼち終了するらしいし、Windows11を載せたPCを買わなきゃならなくなるタイミングが近づくにつれ、ちと憂鬱な気分。

iPhone12だったかな?以前には顔認証機種を使っていたこともあったのですが、ちょうど始まったコロナ騒動でのマスク認識不能問題が億劫(途中で改善されましたけど)で、美しくてコンパクトなあの4sでiPhone生活を始めたユーザーとしては「iPhoneはやっぱりコンパクトさが命だ!」ということで、前モデルにSE、そして今回も同じSE第三世代がオンラインショップで選択できましたので、迷わず選択しました。ホームボタン&指紋認証の組み合わせはやっぱり便利です。でも、もうさすがに2年後は無いんでしょうね、これ。デカい図体も優秀なカメラ機能も要らないんだけどなぁ~。これで充分なんだけどなぁ~。ホントは【おじいちゃんのラクラクフォン】でいいし…。

さっそく使い始めてすぐ、(なんだか画面が暗いなぁ~)と気づきました。まだ17のまま様子見したかったのにデータ移行中に強制アップデートさせられたiOS18を疑ってますけど、再起動したらなおりました。そんなiOS18の【パスワード】アプリ、とても便利です。

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コロラド・キッド

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今年9月にキング50周年記念で発売されたばかりの『コロラド・キッド 他二篇』。初訳収録の2018年〈浮かびゆく男〉、2005年にごく一部のファンに無料配布されていた幻の〈コロラド・キッド〉、そして、2002年に刊行された『14の暗黒物語』のうち新潮文庫の2分冊短編集『幸運の25セント硬貨』と『第四解剖室』には収録されなかった〈ライディング・ザ・ブレット〉の3篇からなる中編集。

〈浮かびゆく男〉も〈コロラド・キッド〉も、「なんでそうなった??」の部分は謎のままにして物語が終わるので、もしもキング慣れしていない人が読むと「なんぢゃ、コリァ!?」とぶん投げて怒り出す(1700円もする文庫なんだから投げちゃダメ!)かもしれませんが、まっとうなキングファンとしてはたいそう面白く、たとえば〈ライディング・ザ・ブレット〉も、彼が交通事故で跳ね飛ばされたり薬物をやったりといった自身の実体験をストーリーに落とし込むことを知っているファンなら(これも母子家庭で育ったキングならではの話だな)とニヤリとするはずです。(巻末の解説で知ったのですが父親はキングが2歳のころ「ちょっとタバコ買ってくるわ」と言い残して蒸発したとか。クソ親ですね)物語自体は、母ひとり子ひとりの母子家庭で育った主人公が病に倒れた母親の元にヒッチハイクで駆けつける途中、究極の選択を迫られるというもので、もしかしたらキングが夢の中で実際に体験したことなのか??と妄想しながら読みました。果たしてキングはどちらを選択したのだろうかと。

とにかくどれも面白いから、たびたび(待て待て、落ち着け)と自分に言い聞かせてはページをめくる手を止める始末。あっという間に読んでしまうのが惜しくて惜しくて。あまりにもつまらなくて手を止めた『眠れる美女たち』とは正反対です。やっぱ、アレは息子キングの作品だったのだなと確信したのは、登場人物の会話の巧妙さの違い。〈コロラド・キッド〉なんて本格的な推理小説ふうなのに最後にどんでん返しもオチもないという代物ですが、三人の会話がとにかく楽しいのでどんどん読み進んでしまいます。改めてあの『眠れる美女たち』の共著表記は罪深いなぁ~と思いました。

文庫本のくせにちょいとばかり高額でしたが、映画一本分に匹敵するワクワク感が得られたのでヨシとします。ぜひ、おひとついかがでしょうか?キング入門編としてはオススメしませんけど。

お次は、かなり読み応えのある長編『ザ・スタンド』の世界に没入しようと思います。ワクワクがエンドレスだわぁ~。

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信州松本で夜ブラ

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何度歩いても飽きることのない松本の街を、カメラ片手に夜もブラブラと。四柱神社にお参りしてから、『深酒』さんの脇をさらに東方へと向かい、『深酒』さん以上に全国のマニアックな日本酒が楽しめる、とてもこじんまりとしたあの店に向かいます。

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半年ぶりにやってまいりました。「今度来たらウマい燗酒呑ませたる!!と言われました」と挨拶したら「えっ!?そんな物騒な言い方でしたか?」と。「イヤイヤ、もっとずっとマイルドなお言葉でした」「安心しましたぁ~」

ということで、さっそくオススメ燗酒シリーズの一杯目は初級編から。千葉の『梅一輪純米辛口』だそうです。千葉のお酒なんて初めてです。呑めばなるほど、燗酒のあのクッと喉の奥に来る感じは少しだけあるものの、それが残らない感じでとても呑みやすいお酒でした。店主どのからは、温める器(ちろり・たんぽ)を酒の銘柄に合わせてアルミ製や錫製で使い分けるとか、温度は蔵元の推奨温度を守るとか、燗酒初心者にも興味深い話をいろいろと聴かせてもらいました。

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アレやコレやのおいしいおばんざいをいただきつつ、続いて登場した燗酒中級編は滋賀の『七本鎗』。精米歩合は驚きの80%。常日ごろ好んで呑んでいる純米吟醸の目安は60%以下、純米大吟醸ともなれば半分以下(50%以下)まで酒米を磨き削っていくわけですが、このお酒は酒米8割残しで醸しています。滋賀のお酒も初めてならば、精米歩合80%のお酒を呑むのも初めてという、初体験尽くしでの燗酒チャレンジ第二弾です。

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目から鱗。衝撃の味。バブル期にイヤイヤ参加していた職場旅行の夜の宴会や忘年会などの席で、後半戦ともなれば必ずお銚子で大量に運び込まれてきた、あの忌々しくもくそマズい燗酒の悪夢のような記憶が完全に上書き消去された瞬間でした。これが本当の燗酒…てな感想を、店主どのに素直に伝えたところ、大いに満足そうでもあり、その顔にはしてやったり感もあり。いやぁ~、ビックリでした。燗酒ってこんなにおいしいんだ。『深酒』さんでも燗酒を頼んだことはありますが、ここまでの感動は得られなかったように思います。

すでに店主どのは第三弾・上級編のお酒をカウンター上に用意してくれていたのですが、今宵はここまでとしました。「それはまた次回お願いします!」と声をかけたら「これはなかなか手に入らないからないかもよ」と。思わず後ろ髪ひかれてもう一度着席しようかとも思いましたが、「そのときはまた違う銘柄を用意しますから」と言ってもらえたので、ほろ酔いのまま勘定を済ませ、お店を後にしました。

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再び夜の松本の街をブラついて、(あぁ~、次に訪れるときはもう閉店してるかも…)と、まもなく消えゆく運命の『松本パルコ』や『井上百貨店本店』を眺めます。せっかくなので、いつものあの店に行っときましょうかね。

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ここに来るとなんか落ち着くわぁ~。入れ代わり立ち代わり外国人客がカウンター席に座って、皆で興味津々、注文した串が揚がる様子を眺めたり写真を撮ったりしていました。なんだかとっても楽しそう。いいなぁ~。彼ら彼女らの楽しみ方を眺めているととっても旅上手。大将も、こんなに外国人に囲まれてワイワイされるのはさぞ愉快でしょうな。ちなみに大将からは店舗運営の現状と裏話をいろいろと聞かせてもらいました。頼むから頑張ってこの店だけは続けていってほしい。次回はオススメのたこ焼きもちゃんと食べますからっ!!『串カツ田中』ぢゃダメなんです!!

松本。駅周辺の賑やかなエリアに足を踏み入れると、とにかく外国人観光客の姿が目立ちます。ここはホントに日本か?というくらい。それだけ日本人が呑み歩いていないということなのかも。

けっこう食べて呑んだので、腹パン&苦しいです。こういう街ブラが楽しめる旅先を、富山旅や奈良旅でも、そして、今夏の東北街ブラ旅でも探し求めたんだけどなぁ~。今のところ、ここ松本と会津若松の独壇場。なぁ~んて考えていると、じわじわとまた会津旅に出たくなっ ちゃいます。

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信州松本で昼ブラ

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今年2度目の松本旅。かなり寒くなってきましたし、「おいしい燗酒を呑ませてあげる」と約束してくれたあの店にも、ボチボチでかけてみようかなと思いまして。国道19号で木曽路を北上して、一路信州松本へ。松本城のブラックとイチョウのイエローが青空に映えます。イチョウと言えば、ギンナン。あれがとっても高価な食材だということに、途中にある道の駅で気づかされました。道端に落ちているアレですけど、ひたすら拾い集める人件費が高いんでしょうか?

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風もなくポカポカ陽気のなか、国宝松本城をいつものように散歩しましたが、まぁ~外国人観光客の多いこと!!どっちを向いても外国人だらけでした。スゴイな。そして、正面入り口のファミマ交差点も、長かった拡張整備がようやくひと段落、かなりすっきりしました。今後も旧市立博物館の解体工事や外堀復元事業などが目白押し。昼間はインバウンドと工事でずっと賑やかですから、松本城は早朝や夕方の静寂狙いで訪れることをオススメします。

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イオンモール松本にある『小木曽製粉所』で、大盛り蕎麦とウマいコロッケの組み合わせ(一番のオススメ)。腹ごしらえを済ませたら、そのままイオンシネマで『グラディエーターⅡ』を観ます。久しぶりの【旅先で映画を観る】シリーズです。

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来年には廃業となる『松本パルコ』(私もちょいちょいお世話になりました)をブラブラしていたら、懐かしさに感涙してしまいそうなマジックインキとスーパーカー消しゴムを発見しました。うおぉ~~!!あの頃、ノック式ボールペンでパチンッ!!とやってランボルギーニを走らせていたのは、ワタシだけではないはず。

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松本2日目の昼メシは、いつものお店で。おいしいサラダやおいしいピザと組み合わせたのは、ミートソースパスタ。前回はホワイトソースを食べましたが、このミートソースも絶品でした。ピザもパスタもクドくなくて上品な味です。そう、こういうミートソースパスタがずっと食べたいと思っていたのですよ。そしてなにより、店内と(たぶんご夫婦であろう)おふたりの雰囲気がステキなのです。

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買い出しは『スーパーつるや』と『大信州』で。美味いりんごかりんとうは無事確保できましたが、『大信州』を訪れたらほとんど品切れのスッカラカン。(こんなこともあるんだ…)と、棚を前にして膝から崩れ落ちそうでしたが、見たことのない「冷やでヨシ、燗でもヨシ」の変わりダネが一本手に入ったので、「これでヨシ!」としました。

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ウワサの伝統野菜・松本一本ねぎも買ってみました。クルンと曲がっていて太くて立派な、今がまさに旬のネギです。帰宅後、さっそく素焼きにしてから醤油を垂らして食べてみましたが、甘さとねっとりとしたトロミを感じる濃厚な味。これだけで白米いけそうです。松本一本ねぎをきっかけにしてネギのことをあれこれ調べていたら、ネギには血液サラサラ効果もあるのだとか。不整脈からの重大な脳トラブル予防のためにも、今後は積極的にネギを食べようと心に誓いました。

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快晴の北アルプスと松本城。この景色はずっと変わらないのに、大好きな松本の街は、中心部にある『パルコ』と『井上』の相次ぐ撤退で、来年以降は少しずつ雰囲気が変わっていくかもしれません。まさかとは思いますが、あの風情ある街のど真ん中に下品な外観のドンキがドォーン!!だけは止めて欲しいものです。

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グラディエーターⅡ英雄を呼ぶ声

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『グラディエーター』を観たのはずいぶん前の話で、うっすらとした記憶しか無いまま旅先の松本で観てきました、リドリー・スコット監督の『グラディエーターⅡ』。リドリー・スコットといえば、『トップガン』『ビバリーヒルズ・コップ』で有名な故トニー・スコット監督のお兄さんであり、また、『エイリアン』『ブレードランナー』『ブラックホーク・ダウン』など数々の名作で楽しませてくれたレジェンドですが、監督としてのピークはふたりとも20〜30年前だよなぁ~…という印象です。それでも、80〜90年代のワクワク映画ファン世代としてはスコット監督の名には否応なく反応してしまいますから、(何故今さら続編を??)と訝しく思いつつも『グラディエーターⅡ』を観てみることにしました。

観終えた感想としては、薄っぺらい大作映画だぞ…です。技術は格段に進歩しているはずなのになんだか古臭く感じてしまう映像(サメ、そんなチープな動き!?)とか、どの登場人物にも感情移入しづらい薄いストーリー(敗戦国家から集められた奴隷がローマ帝国の理想のためにいきなり団結する?)とか、結局「なんで今さらもう一度グラディエーターだったんだ??」と呟いてしまう続編でした。驚いたのはマクリヌス。上映中ずっと(誰かに似てるなぁ~、誰だっけ?)と思いながら観ていたのですが、なんとデンゼル・ワシントン!!『イコライザー』シリーズのイメージが強いから、あまりにも痩せていて気づきませんでした。

彼の演じた奴隷商人とか主人公を助ける医者とか、人物像をもっと厚く描いていけばさらに壮大で深い物語になると思われるキャラは何人もいたので、最初から『ロード・オブ・ザ・リング』のような三部作で20年前に制作&連続公開されていたら、さぞかし素晴らしい映画だったろうなぁ~…と妄想。

今年後半の映画ザンマイは、どうも個人的大アタリがないままに年末を迎えてしまいました。

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