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2024年11月

上喜元 純米吟醸 13

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アルコール度数の13をその名に冠した、山形県は酒田酒造の『上喜元』純米吟醸です。度数低めというと、以前に呑んだ『宮寒梅 Kanbai-Lab.』や『澤の花 Beau Michelle』を思い出しますが、これもスイスイと呑めちゃうからヤバい。でも、すっきり喉に入ってきつつもけっこう濃厚系でとてもおいしいので、日本酒チャレンジな若い人に呑んでもらうには、かの『上善如水』よりもさらに適しているかもしれません。そもそもアルコールに弱い私にもピッタリですが、たとえば『国権』とかを愛飲する人にはちょっと受け入れられそうにもないかも。個人的には、再び『上喜元』を買うのなら『上喜元 からくち』よりこっちかな。グリーンの四合瓶にグリーンとホワイトのラベルが映えるので、銘柄ラベル買いをしがちな私に猛アピールしてくる東北酒です。ちなみにぬる燗(「お風呂が沸きました」の40℃のイメージ)で試してみたところ、意外にもすっきり変わらずでおいしくて。オヤオヤ??これは燗酒でもOKな、デキるやつなのかも。

幸せメーター ■■■■■■■

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馬籠峠~清内路峠

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2024年 秋。郡上の芋かけそばは食べた!う~~ん…やっぱ、食べ損ねた馬籠の新蕎麦も食べたい!!

と、いうことで。またまた馬籠宿まで走りました。『寒の戻り』という言葉がありますが、『暖の戻り』はないですよね?反対語で調べると『小春日和』が出てきますが、そんな穏やかなイメージの陽射しどころではない、最高気温25℃予報の本日。冷え込んだ前回はオーバーパンツも穿いたのに、今日は防風ジーンズでも暑いです。11月後半で夏日とは。

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午前10時半に到着。今日も馬籠宿は大勢の外国人観光客で賑わっています。お店の玄関先では、ちょうど女将さんが花の手入れをしていました。

「今日は11時に開きますか?」

「そうね。もう少し待ってて」

「先週も来たんですけど、お休みでしたね」

「おとうさんがアキレス腱をやっちゃってね。リハビリとか通院とかで」

「そうでしたか。それはたいへんだ」

「娘夫婦だけだと休みなしというわけにもいかなくて。なるべく開けたいんだけどねぇ~」

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Wを駐車場に停め直していたら、店の裏手でちょうど松葉杖のおとうさんとバッタリ。

「おかあさんに聞きましたよ、たいへんでしたね」

「リハビリ頑張るわ」

「そうですね。暖かいうちにしっかり頑張って一日も早く復帰してください!」

「ありがと」

 

通い続けて30年以上。インバウンドわらわらのメジャー観光地ど真ん中でずっと昔から変わらぬ佇まい。今年も無事、ここの新蕎麦を食べることができました。なんてことはないこの田舎蕎麦が実にウマいんです。満足!満足!幸せ!!幸せ!!雑誌の蕎麦屋特集やネットのクチコミを頼りに、10年かけて全国各地に誕生した雨後のタケノコ蕎麦屋を食べ歩き、自分でも十割蕎麦を打ってみて、で、その挙げ句が大昔からずっとそこにあった極々普通の蕎麦屋さんにばかり通っているという…。あの頃を振り返ってみれば、有象無象の脱サラ蕎麦屋ブームにずいぶん踊らされたなぁ~と思います。「フツーにおいしい蕎麦」がイチバンです。

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開店と同時に一番乗りして、さっそくもり蕎麦を注文。待っている間にも続々とお客さんが入店します。そして、注文を受ける若女将の周囲には、今年も次々とあのクエスチョンが飛び交います。「もり蕎麦とざる蕎麦はどう違う?」

せっかくメニューに加わったもり蕎麦がまた消えてしまったら困るので、わからないなら黙ってざる蕎麦でも食っといてほしいです。なかには尋ねといて「ぢゃ、山かけそばで!」って客も。オォ~~イ、頼まんのかぁ~い!!!!!

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蕎麦湯を飲み干してWの元へと戻ると、目の前の観光バスからはワラワラと中国人の団体が吐き出されてきます。たちまちキィーキィーと騒がしいので、馬籠宿からはとっとと離れましょう。今日は素直に馬籠峠を越えて、清内路経由で昼神温泉方面に走ります。県境跨ぎで気持ちよく峠道を上り切った左カーブのさなか、視界の隅に捉える馬籠峠頂上のお茶屋さん。てっきり廃業したとばかり思っていたのですが、ちゃんと営業されていました。

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ところどころ、きれいな紅葉も見られるのですが…

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空を見上げるとモクモクと湧き上がる夏の雲です。そして気温は20℃。ホントに晩秋??

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行列ができている『おにひら』をコーナリング中に横目で眺めつつ、どんどん標高を上げてやがて現れる寒原(さむはら)峠でも気温表示は19℃。帰り道は、矢作ダムにちょっと寄り道してから県道13号で。【平日&暖かい】でちょっと得した気分ですが、でもねぇ~。やっぱり心配になりますね、こんな気候では。

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眠れる美女たち

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御大キングとその息子オーウェンの共著ということで、読もうか読むまいかとずいぶん悩ましかった、この一冊。共著とはいっても、いったいどういう役割分担なのか、主たる執筆者はふたりのうちのどちらなのか、ここが明確でないことに一抹の不安がありまして。で、いざ読み終えた今、あぁ~、これは間違いなく二世作家オーウェン・キングがパパのアドバイスを貰いながら書いたものだなと。このダラダラと無駄に長いだけのクソつまらない小説。女性だけが眠りから醒めなくなり、男性のいないパラレルワールドに集合するという…いや、ストーリーなんかどうでもいいのです。何度も諦めかけました。途中で読むのを止めようともしました。頑張ってなんとかかんとか最後まで読み切りましたけど、なんの感慨もなく、もうただただ苦痛で。ホント、つまらぬモノを読んでしまった…(五ェ門ふう)。この小説にスティーヴン・キングの名を冠するのは、ちょっと無理があると思いますよ。政治家しかり、芸能人しかり、そしてどうやら作家さんも、親の七光りで煌々と照らしてもしょせんは劣化二世の爆誕というオチみたいです。

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郡上八幡の芋かけそば

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11月になったら、馬籠宿の新蕎麦とともに毎年恒例にしている郡上八幡の芋かけそばを。迷わず注文してからなんとなくメニュー表を眺めていて、「自然薯は天然ではありません」の文字に気づきました。(アレ?先代に聞かされていた話では地元の知人が山で掘ってきた自然薯を使っていると言ってたけど…)と驚きましたが、まぁ~、世代交代もしているし、収穫して店に持ち込んでいた人たちもとっくに引退していることでしょうから、これはもう仕方がないのでしょう。ストーブにあたりながら食べる芋かけそばの味は変わらずおいしい(たっぷり&濃厚な山芋)ですし、ここの芋かけを食べると「さぁ~、いよいよ冬を迎えるゾ」という覚悟も生まれようというものです。

ところで、食べている最中に店内で見た、とある風景なんですけどね。

30代半ばくらいの男性が、ヨチヨチ歩きの女のコを連れて店にやってきたんです。あとから奥さんらしき人が遅れて到着するんですけど、その前にその男性は二人分の注文を済ませるわけです、麺類とか。そこで女将さんが「もうお作りしてもいいんですか?」と尋ねるのですが、それに対する彼の返答がひたすら「もう来ると思うんで」だけなんですよ。「で?今から作り始めていいんですね?」と何度念を押されてもピンとこない様子で。「もうすぐ来ると思うので少し待っていただけますか?」なのか、それとも「もうすぐ来ると思うので作り始めてもらって大丈夫です」なのか、いったいどっちなのかわからないじゃないですか。さらには「駐車場にクルマを停めてから来るんで」「どのあたりの駐車場ですか?」「そんなに遠くないところです」という、なんとも不毛な会話。女将さんは、その遅れて来店するらしい客の様子を一生懸命イメージしてみようと頑張っているんですが、このコミュ障な男性にはまったくこの会話の意図が伝わらないのです。挙句に「座敷席は段差があるので、こどもさんが床に落ちないように気をつけてほしい」と言われても強引に上がり込んだ座敷は、女のコにペタペタと伝い歩きさせまくった挙句になぜか隣りの席へと移動して。女将さん、そうとうイラッとしていたみたいですけど、店内いたるところにある注意書きが年々増えていく理由が垣間見えた瞬間でした。(メジャー観光地の飲食店経営にはゴミを相手にする忍耐力も必要なんだなぁ~、自分にはムリだわ)と、しみじみ。

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北海道みやげ

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先日、むかわ町のシシャモ漁獲量が激減しているという報道がありました。2023年に続き2年連続の休漁とか。むかわの漁獲量を見てみると、2010年までは100~200トン、それが2015年には12トン、そして2022年にはなんと64キロ。去年の夏にあの町で食べたシシャモはとっても貴重なものだったのだと、今さらながらに知りました。

『むかわのシシャモを食べてきなさい!』と、無知な私に『ホンモノのししゃもの存在』を教えてくれたデッシーが、北海道の親戚宅へとでかけたついでに買ってきてくれたお土産の一部。『じゃがポックル』や『北の散歩道』を一年ぶりに食べました。懐かしいぃ~。『オホーツクの塩味』とか『美瑛産とうきび』とか『北海道産のハスカップ』とか、これはもうウマいもん祭りになるに決まっているわけですが、なかでもおいしかったのが、コレ。

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その名も『手ほぐし仕立て~知床産秋鮭と塩だけで作った鮭ほぐし』。まさに「ご飯がススムくん」でした。シンプルなお茶漬けにも最適。

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1922

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『1922』は、2010年のキング中編集『FULL DARK.NO STARS』を2分冊したその片割れ。もう片方の『ビッグ・ドライバー』がかなり面白かったのでこちらにも期待しましたが、時代背景が映画『俺たちに明日はない』とも重なるらしい〈1922〉は、日本で言うところの地上げ屋跋扈からのバブル崩壊のような当時のアメリカ国内の空気を知らないと、ちとわかりにくいのかも。もうひとつの作品〈公正な取引〉は、こうした【心の闇を悪魔に売り飛ばした主人公】にありがちな、もはや取り返しのつかない悲惨なラスト…はまったく訪れず、それだけに肩透かしな余韻がいつまでも…。『1922』と『ビッグ・ドライバー』に収められた4話すべてが〈どこまでも救いのないダークなお話〉でした。

というわけでキング作家デビュー50周年記念の今年、往年の熱烈なファンとして読者復帰を果たし、未読の2000年以降作品を中心にキングワールドを貪っているわけですが、活字中毒にしてキング中毒というかなり重い症状の私の手元にあったキングの未読在庫がなくなりました。これはイカン!ということで、『眠れる美女たち』『コロラド・キッド』『死者は嘘をつかない』『アウトサイダー』、それから全5巻の長編『ザ・スタンド』とキング自身が自己ベストと言い切る『リーシーの物語』を新たに購入しました。これだけあれば年末年始も雪降る夜も、禁断症状には襲われないでしょう。

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大正村~馬籠宿~白川

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新蕎麦を食べるために馬籠宿まで繰り返し走っていたのはつい最近のことのように感じるのですが、実はもう一年が経っています。時が過ぎるのは誰もが平等なはずなのに、とてもそうは思えない「オイオイ!!(老い老い)」です。

朝7時過ぎにスタート。蕎麦屋の開店時刻までのちょっとした時間調整が必要なので、気温9℃表示の国道363号をのんびりと走りつつ、大正村に立ち寄ります。

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陽射しはまだまだ暖かく感じるけど風が強いので、冬ジャケ・冬グローブ&オーバーパンツ直穿きの装備で正解。案の定、今年の秋も爆速で過ぎ去っていきました。

10時半に馬籠宿到着。開店時刻までにはまだ30分ほどあるのでブラブラしながら写真を撮っていたのですが、ふと見ると…

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なんと【本日休業】でした。マジかぁ~~~。超メジャー観光地にあって決して今どきではないお店。先代がアップしていた娘さん手作りのホームページも削除され、お店発信のSNSもないので、営業日がよくわからず、いつもイチかバチか。『新そば入荷しました』の貼り紙が恨めしいです。そして平日の馬籠宿は、どちらを向いても外国人だらけ!!もうここに用はないのでとっとと離れます。

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馬籠宿から尾根伝いにループ橋へと走り、国道19号をヒョイと横切って道の駅『きりら坂下』へ。以前食べた蕎麦がけっこう美味かったので馬籠の蕎麦屋が休みのときにはココで…のはずだったのですが、今日提供されたもり蕎麦は茹で過ぎのブヨブヨでした。なんでだろう??(並ぶのを覚悟でもう少し北上すればよかった)と別の店を思い出しながら悔しがるという、「そんなもん、あとの祭りだかね」状態で走り出します。今日はツイてないかも。

国道257号を下呂方面にでも流そうかなぁ~と思ったのですが「後の祭り気分」でやさぐれて走っちゃいそうなので、久々に険道70号を走ることに。

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マニアが泣いて喜ぶ(?)北恵那鉄道の廃線跡も、道沿いに眺めることができます。

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途中、二ッ森林道や恵北林道との分岐も現れる県道70号切越峠ですが、そのままどんどん走り続けていけば、やがて国道41号のすぐ手前までノンストップで到達します。

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昼過ぎになっても気温は12℃。止まない風のせいでますます冷えています。本日は国道41号には向かわずに手前で左折。険道83号でクネクネと名越峠を越えて酒の買い出しに。

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奈良の『みむろ杉』を買おうと思って立ち寄ったのですが、残念ながらすべて売り切れ。やっぱ、今日はツイてないわ。代わりに山形・酒田の『上喜元』を買い求め、午後2時過ぎには帰宅。寒かったぁ~。もうこれからは「あぁ~寒かった」が続きます。秋、ありましたっけ??

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幸運の25セント硬貨

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コーヒー片手に昼下がり。これは以前読んだ『第四解剖室』と一対の短編集。いかにもキングらしい〈道路ウイルスは北にむかう〉とか、無間地獄の〈例のあの感覚、〉もよかったのですが、なんと言ってもサイコーだったのは「きぃいいいいいいぃっ!!」の〈ゴーサム・カフェで昼食を〉。てっきり主人公が…と思っていたら、「そうきたかっ!?」の展開でした。「きぃいいいいいいいぃ~~~」なヤツが暴れまわり、しかも大ピンチを乗り切ったふたりが再び恋に落ちるというありきたりなストーリーにもならず、ひたすら、あばずれ呼ばわりやDVがラストまで炸裂します。次から次へと没入&虚脱を繰り返して読み進めていくキング短編集はワクワクの無間地獄です。あとは『第四解剖室』とこの『幸運の25セント硬貨』に収録されなかった14番目の暗黒物語〈ライディング・ザ・ブレット〉を手に入れたら、原書『Everything's Eventual:14Dark Tales』はコンプリートです。『コロラド・キッド』買わなきゃ。

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豊盃 純米吟醸

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青森で購入した青森のお酒。「ん?甘い??」が一瞬来てからのすっきり辛口で、なんだかいい香りがします。

青森と言えば『田酒』と『豊盃』だと思っています。残念ながら、今回は『田酒』を買うこと叶いませんでしたが、現地でおいしく呑んできたので満足です。青森の酒はなかなか手に入らないので、チビチビとゆっくり楽しみながら呑みたいと思います。

幸せメーター ■■■■■■■

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ジョイランド

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(「気をつけて、デヴ。白じゃない」は染めていた白髪のことだったのだろうか?それともどこかで読み落とした?)と、気になるフレーズを残したまま、たちまち読み終えてしまいました。キングものとしては珍しくグワッと鷲掴みされることなく淡々と進むプロローグにやや拍子抜けしつつも読み進めていくと、遊園地【ジョイランド】での汗だくアルバイトやここで働く仲間との交流、失恋や友情、まるで『スタンド・バイ・ミー』の青春編かと思えるほどのほのぼのとした展開。でも、最後は(これ、そういう系のキングだったんだ??)と思わせといてからの、次作『ミスター・メルセデス』にも繋がっていく(もちろんストーリーはまったくの別物)犯罪ミステリー小説でした。キング作品らしく超常現象も幽霊もちゃんと登場しますが決してスプラッターには走らず、どこまでも甘く切ない青春物語です。どうやらこの作品の前に書かれたのが、日本国内ではキング50周年記念で出版された『コロラド・キッド』らしいので、ぜひこちらも読んでみようと思います。

ところでアメリカ大統領選挙。キングの小説の中には、トランプが随所に登場します。もちろん、クソみたいなヤツの代表として。相当お嫌いな様子で、「政権一期目がスタートした100日間のトランプの言動は、私のホラー小説よりも醜悪だ」と酷評していました。御年77歳のキングですが、このたびのトランプ大統領再登板を受け、怒りのあまりますます筆が走るのではと期待しております。

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サブウェイのハムクラブハウス

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レッドバロンを外資が買収したのと同じくらい驚きました。あのワタミが日本のサブウェイを買収したというニュース。

いつもはシンプルでおいしい『たまご&ウィート』な私ですが、本日はNEWのマークがついた『ハムクラブハウス』をメニュー表の中に見つけたのでこれを注文してみました。いつも(凄いなぁ~)と感心してしまうのですが、たくさんのメニューとあれこれある組み合わせを、よくもまぁ~あんなにてきぱきと作っていけるもんだなと。サブウェイの店員さんは職人ですよね。ちなみに『ハムクラブハウス』&『ホワイトポタージュ』、どちらもおいしかったです。

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やまびこツー

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岐阜の郡上大和~ひるがの高原間を県道82号316号317号321号で繋ぐ裏ルートですが、いつの間にか『やまびこロード』の愛称までついてしまいました。かつてはしらおスキー場を訪れるための道としても利用していましたが、キャンプやツーリングにでかけても、ひるがの高原から下ってくるときに国道156号を逸れて「もうひとっ走り、行っとく!?」の気分を満足させてくれる、山の中腹を縫って走り続ける道です。私の中ではあくまでも抜け道の扱いで、ここを目的に走ってきたことは今までなかったのですが、天気もいいし、この道をゆったりマッタリと走ってみたくなりました。久しぶりにねぎ焼きも食べたいし。

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下剣南交差点で国道156号を逸れて、いよいよ『やまびこロード』へ。交通量が増えたとはいえ、休日のせせらぎ街道のような殺伐とした雰囲気はないし、特に平日ならノンビリと流しても気持ちよく走り続けることができます。

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『白尾ふれあいパーク』に到着。この施設の始まりは1999年まで遡りますが、今どきのド派手で立派な道の駅とは違い、昔ながらののんびりとした雰囲気が今も残っている道の駅です。たまにここに立ち寄る目的は…。

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メニューはいろいろありますが、いつも頼むのはシンプルなネギ焼き。これがなんだかクセになるおいしさで。かなり昔に静岡のぶんさんも「例のネギ焼き、食べたゾ」とわざわざ連絡をくれたことがあったと思います。350円のおやつ感覚で食べられるので、ぜひ。

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たい焼きに囲まれる、私のネギ焼き。

「ネギ焼き、お願いしまぁ~す」

「急ぐ?待っててくれる?」

「全然急ぎません。のんびり待ちます。ここのネギ焼きを食べたくて走ってきましたから」

「あら、うれしいこと言ってくれるねぇ~」

ということで、一生懸命にたい焼きの仕込みをしていたおばちゃんの手を止めないように気をつけて、あれこれ世間話を。

「しらおスキー場は3シーズンほど前に廃業したよ」とか、「昔は夜に窓を開けたら寒くて眠れなかったし扇風機も要らなかったのについにエアコンを買ったの」とか、「ここでもう25年もやってるよ」とか。また来ますから、どうか健康第一で頑張っていてください。

話している合間にも、焼きそば麺の納品やらヤクルトおねえさんの訪問やら電話応対やらで、とても忙しそうなおばちゃん。定休日は月・火・水曜日です。

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午前10時半。天気が良いからなのか、近所のおばあちゃまが自慢のマシンに乗って続々やってきます。正面駐車場には、軽トラとセニアカーがズラリと並んで壮観(?)です。こんな道の駅もなかなかないのではないでしょうか。ちなみにおばあちゃまたちは、それぞれの愛車のことを「ラク―ター」って呼んでいました。楽チンなスクーターってことかな?

「ごちそうさま!おいしかったです」

ネギ焼きをペロリと平らげたら、おばちゃんに「気をつけてよ!」と声をかけられつつゆるゆると北上を続けます。

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ひるがの高原で折り返して、もう一度『やまびこロード』。帰りは基本下り勾配なので、よりダラダラァ~っと流して走ります。ついついカッ飛びたくなりますが、緩やかなダウンヒルロードを50km/h巡行くらいのペースで景色を楽しみながら走るととても気持ちいいです。

スタート地点の国道156号下剣南交差点まで戻ったら、すぐ近くにある『餃子飯店』へ。初めて立ち寄りますが、餃子好きとしてはこの店名にソソラれてしまいました。郡上八幡まで下ってから昼メシを…と考えてましたけど、急遽ここに決定。

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メニューに餃子定食的なものがなかったので、素直にランチを頼みました。餃子、おいしかったです。メニュー表によると餃子は一人前10個で550円だったかな?少し小さいけど、餡がしっかり詰まっていて個人的には好きな味でした。ランチもなかなかの破壊力でしっかりと腹パンです。麺は大盛りじゃないの?というくらいの量で、ライスも山盛り。ちなみに、10月も後半に折り返しているというのに気温は30℃。ヘルメットもジャケットもベンチレーションを全開にして走りましたが、酸辣湯麺のおかげもあって帰り道はずっと汗だく。半袖Tシャツ一枚で充分の暑さでした。暦の上ではまもなく初冬なのにどうなってるの??そりぁ、おばちゃん家もエアコンを導入するわけだわ。

帰り道。携帯が鳴り、お世話になっている社長さんから「みやげを買ってきたから」と。自宅へと戻る前に立ち寄ると、群馬のお酒を一本いただきました。二か月ほど前に「秋の三連休に那須方面の登山を計画してるんだけど」とルートの相談を受け「できれば避けたほうが。連休中の那須高原周辺はとんでもない人出だと思いますよ」と伝えておいたのですが、「どうでした?」と尋ねると、「ロープウェイ乗り場の駐車場とか、高速道路とか、ホント、とんでもなかったわ!!」とのことでした。ですよねぇ~って感じです。福島県と山を挟んで背中合わせなのに、関東側は人出が全く違いますから。インバウンドだの交通量が増えただのと嘆いていても、飛騨高山や白川郷さえ外せば中部エリアの観光地の混雑はまだまだマシなのかもしれませんね。

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濃い味スガキヤラーメン

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『味仙』の次は『スガキヤ』。連続でラーメン&ソウルフードです。

濃い味スガキヤラーメンという、なんとも長ったらしいネーミングのラーメンを初めて食べてみることに。これは「ウチが普通のラーメン屋さんのような商品を提供すると、こんな感じだがね」というプレゼンもしくは「もしもこんな感じのスガキヤになったら、どう?ついてきてくれる??」という手探りなのかなと思います。確かに濃いめのスープで、スガキヤにしてはいろどりも鮮やかな具だくさんで、普通のラーメン屋さんのラーメンみたいです。でもねぇ~…。(これに630円出すなら普通のラーメン屋さんに行きたいゾ)と、一杯120円時代の高校生の頃から食べている私は思っちゃうわけです。スガキヤのスープはやっぱりあの味じゃないとダメなんですよねぇ~。もしかしたら若者にはこの濃い味がウケているのかもしれないのでレギュラーメニューでも無問題ですが、どうかコッチ方面に全振りはしないでもらいたいなと切に。

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味仙の藤ヶ丘店

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いつだったか、名駅で映画を観た帰り、久しぶりに食べたくなって矢場店まで歩いた挙句、裏路地まで延びた長蛇の列にビビッて素通りしましたので、ホント久々の『味仙』を、これまたご無沙汰だった藤ヶ丘店で。各店でビミョーに味が異なりますから好みも分かれるとは思うんですが、「下坪店の台湾ラーメンの味が最高」派だった私としては、下坪の長期休業(いちおう店舗はそのまま残されている)が続く今、他の『味仙』各店をさすらう流れ者なわけです。もともと旨味より辛味のパンチで攻めて来る藤ヶ丘店の味でしたが、久しぶりに訪れてみたら青菜炒めも残念なことになっており、肝心の台湾ラーメンもいつものように「辛い!ウマい!ヒィ~!辛い!でもウマッ!!」とはならず、もうただひたすら辛い!だけでした(翌朝のトイレは激ヒリヒリ)。ちなみに、誰かが頼むのを見たことがない、そして私も一度も頼んだことのないライス、しかもどうせなら【大】をと頼んでみたら、大きめの碗ではなくて大きめの皿で出てきました。多いし食べにくいし。

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白夜行

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映画『十一人の賊軍』の山田孝之に触発されて、久しぶりに再読。一時期、東野圭吾モノも読みまくりましたが、いつかまた読みたいと思って処分せず手元に残したのはこの『白夜行』と『幻夜』だけです。

これは、心を殺されたこどもたちのその後の人生が描かれていく物語ですが、そのふたりが周囲の人々の心や命を次々と奪っていくその心情はほぼ描かれません。これは、心が死んでいる人間に心情など存在し得ないということでしょう。それだけに、読後に漂う何とも言えない暗闇が衝撃でした。今改めて読むと、この物語の中に登場する、たとえば映画『ロッキー』の興奮やチャゲ&飛鳥が歌ったドラマの主題歌、NECのPC98やフロッピーディスクの登場、インベーダーゲームやルービックキューブ、スーパーマリオの流行、キャッシュカードの普及、日航ジャンボ機墜落事故や宮崎勤の連続幼女誘拐殺人事件、ホンダのプレリュードなどなど、バブル期ど真ん中とその前後を過ごした読者にはかなり懐かしく、また、あの頃を知らない読者にも株価に踊る様子や非正規雇用の始まり、家電でのやり取りから携帯電話へと移り変わるさまなどが興味深いであろう1970年代から1990年代までの日本の景色が主人公ふたりの成長に合わせて具体的に描写されていますから、バブル期の世の中を記録した歴史風俗読本として読んでも面白い一冊だと思うのです。秋の夜長に闇落ちしたい、そんなあなたにオススメの一冊です。

読み終えて、(やはりこれが東野圭吾の作品の中で一番好きだな)と再確認。録画してある18年前のTVドラマももう一度観てみようかな。やっぱ『幻夜』が先かな。イヤイヤ、そろそろまたキングを…

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妙義山 特別本醸造

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頂きモノ。いわゆるアル添のザ・日本酒系ではありますが、思いのほかスッキリとした呑み心地です。ギリギリイケそう。夜は寒くなってきましたので、これを燗酒にするともしかしたらウマいかも…と試してみましたが、それほどでもなかったですぅ~。

幸せメーター ■■■■

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十一人の賊軍

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仲野太賀といえば、たしかあのチョロの息子さんですよね?素晴らしい二世俳優になりました。上映中、何度か時計をチラ見しましたが、なんとか最後まで観ることができたのは彼のおかげです。そもそもは山田孝之が出演しているからとその安心感で観た映画でしたが、なんだか「山田の持ち腐れ」。そもそもあの何人ものお笑い芸人、要ります?出資スポンサーへの忖度枠なんでしょうか?【集団抗争時代劇を現代に蘇らせる東映映画】というキャッチコピーがありましたが、肝心の10人の罪人は単なる寄せ集めのままそれぞれの人生も背景も語られない(会話の中でなんとなく自己紹介させるだけ)のでまったく感情移入できません。無罪放免をエサに牢屋から連れ出され、砦で支給された刀や鉄砲をいきなり使いこなしてしまうという、スーパー雑魚キャラ扱いです。(やけに強いな、このジジィ!?)と思ったら、最後のほうで「ヤァーヤァー我こそはぁ~!!長州藩剣術指南役ぅ~!!…」と、これまた自己紹介させといてあっさり斬られるし。不死身のジャイアンみたいな男も、なぜ不死身なのかなぜそんなに強いのかは最後までよくわからないまま。リアルなのは10人の賊のメイクと衣装のみ。TVドラマ『仮面ライダー』の見せ場が最後は必ずどこぞの採石場だったように、狭い山の中に作られたこじんまりときれいな砦のセットでドカン!ドカン!とやるだけ。発泡スチロール感がリアル(?)な小道具の生首とか、セリフが聞き取れない炸裂音重視の音響とか、いかにも外国人が喜びそうな妖しく光る刀、血飛沫や斬首、磔や切腹のシーンを観ているうちに気づきました。この映画、字幕を入れる前提の海外向けなんですね。世界中で喝采を浴びた『SHOGUN 将軍』に乗っかって『ゴジラ-1.0』にもあやかりたい、「東宝にゴジラあり」ならウチだってアニメだけぢゃないぞ!チャンバラがあるんだ!と言わんばかりの、なかなかの力みっぷりです。あわよくば海外でバカ受け興行収入を…ですか。

大前提として、時代背景や状況設定を戊辰戦争や奥羽越列藩同盟とする必要性を感じませんし、よりによって同盟裏切りの象徴である新発田藩を持ってくることには悪意しか感じません。「この映画は実話なのか」と興味を持たれるたびに、東北各藩から蔑まれ、薩長軍にも風見鶏とあざ笑われて信じてもらえず常に最前線に送り込まれた新発田藩と新潟県新発田市のことだけがクローズアップされる仕組みは如何なものかと思います。

誰もいない山の中で集団抗争時代劇なんかせずに、ひたすら仲野太賀をメインに『たったひとりの賊軍』ストーリーの映画を観たかったなぁ~というのが、無駄に長い上映時間が過ぎてエンドロールを眺めていたときの感想です。彼の素晴らしい殺陣とあのキィーーンと共鳴する刀の音だけで撮られた上映時間90分程度の映画だったら、「東映の凄い時代劇を観た!!」と語りまくっていたと思います。

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峠満喫ツー(温見峠・油坂峠)

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久しぶりにsamさんと行っときました。「最後に走ったのって、いつでしたっけ?」と尋ねたら、「たぶん、志賀草津道路にあの伝説の裸イダーが現れたとき以来です」と。2010年の戸隠キャンプツー!?そんな昔でしたっけ??と、調べてみたら翌2011年にKLX250でスギたちと走った恵那山雪道悪戦苦闘ツーが最後みたいですよ。いずれにしてもずいぶんご無沙汰しておりました。

【いつもの峠を改めて満喫】シリーズも、地蔵峠・九蔵峠・野麦峠・平湯峠・安房峠…ときたらココも並べとくべきでしょ!!ということで、朝6時集合で温見峠へ。集合とは言っても同じ屋根の下に住んでいますし、W800も2台仲良く並んでいます。

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道の駅『うすずみ桜の里・ねお』で休憩を取ったら、コロナ騒動でとどめを刺されたのか廃業してしまった日帰り温泉の建物の裏から、かわいい猫がワラワラと。みな毛艶がいいので、ゴハンはきちんともらっているようです。冠山トンネルの開通で交通量はさらに減ったでしょうし、近い将来、道の駅そのものがなくなるかもしれませんね。

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今回は、有名な洗い越しでも、ヤマビルスポットでも、裸イダーコーナーでも停まることなく、走り続けました。11時前には越前大野に入りたいのです。途中、2回も強制的に停止させられたのは、道路上に仁王立ち(?)している鹿と遭遇したとき。どちらもかなりマッチョで、思わず「トナカイかよ!?」と呟くくらいにデカくて立派なツノを持っていました。エンジンを停止してしばらく見つめ合うんですけど、カメラを構えて起動完了するかしないかのタイミングで茂みに消えていくので、残念ながら写真を撮ることができませんでした。猿の群れにも出会いましたし、動物が現れるのは当然の山の中にこっちがお邪魔しているわけですが、それでも熊はね、熊だけはやめてほしい、ホント。

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唯一、岐阜・福井の県境でもある峠の頂上でプチ休憩としましたが、道路の両脇が登山客の駐車車両で溢れかえっているので、なんだかいつもの風景とは違います。とっとと離脱です。

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落石がゴロゴロしていましたが、快晴無風ですこぶる快適。酷道157号温見峠を気持ちよく駆け抜けました。いつもは新緑のブナ狙いでGWあたりにでかけることの多い温見峠ですが、台風や大雨等の被害が出ていなければ、この季節もイイかもです。全国的にも有名な酷道ではありますが、福井県側はまたまた路面改良が進んでいました。昔を知る者としては、どらちかというと未舗装の福井県側が酷道イメージだったのですが、もはや快適感のほうが勝っています。こうなると、酷道遺産保存の意気込みすら感じる岐阜県側のルートに期待しちゃいます。冠山トンネルが整備された今、157号には能郷白山の登山客と渓流釣りの観光客(と地元住民)にしか需要がないでしょうから、このまま最低限の保全で、今後もこの立派な酷道を維持していってほしいと期待しています。

本店に開店15分前到着。まだ誰もいない店の入り口に臨時休業の貼り紙がないことだけ確認して、近くの公衆トイレに。で、戻ってきたらいつの間にか行列が。うわっ!?アブねぇ~!!慌てて最後尾に並びましたが、開店と同時に満席。いつもどおり注文した『三味(さんみ)』を食べ終えて表に出てみたら、さらに長蛇の列ができていました。繁盛してますなぁ~。まだ新蕎麦ではなかったのは残念でした。

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あとはもう、ゴミで溢れる行楽渋滞に巻き込まれないように、とっとと帰るのみ。九頭竜湖を通過したら峠満喫2024のオマケで油坂峠の旧道を下り、淡々と走り続けて午後3時にはWを収納完了。

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温見帰りはドロだらけ。samさんはちゃんとフクピカ掃除を済ませてからWを収納していましたが、私のWはまた後日。天気の良い平日にでも、半日くらいかけてピカピカにしておきます。ヒマなんで、、、テヘッ。

 

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行列のできない焼き肉屋

RICOH GRⅢx

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並ぶ必要のないおいしい店を見つけると嬉しい、今日この頃。

【備忘録】

・早目の時間帯以外は予約しておいたほうがよさそう

・飛騨牛ロース(いちぼ)、黒豚ロースが◎、ソーセージ、アスパラ(バター)、ライス(小)が〇

・ホルモン、キムチは△、ライス(大)は大盛り過ぎるから×

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