自然郷 芳醇純米
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スティーヴン・キングの長編三部作、最後を飾る『任務の終わり』を読み終わりました。一作目『ミスター・メルセデス』のミステリーからラストは一気にホラーテイスト全開になるのかと思いきや、意外にもあっさり塩味なストーリーでした。
携帯ゲーム機でマインドコントロールされた若者が次々と自殺するという仕掛けは、(う~~~ん…なんだか安っぽいギミックだこと)と思いながら読み進めていましたが、下巻の途中で《ラジオをつけるとジューダス・プリーストの曲が流れていて》の一文に到達したときに、いきなり遠い昔の記憶が蘇りました。そう、大好きなジューダス・プリーストに降りかかった「うちのこどもたちが自殺したのはおまえらのせいだ」訴訟事件。アレかぁ~…。たしかに「ヘビメタなんて、曲を聴いた若者を自殺へと追い込むクソだ!!」と糾弾された(もちろん言いがかりで、最終的にバンド側が勝訴)あの事件では、アルバム『ステンドクラス』の中のとある曲が聴く者に死ぬよう唆しているだの、逆再生するととんでもないフレーズが聴こえるだのと散々叩かれて、音楽誌だけでなく、当時は、新聞等でも報じられていました。ちなみにこのときのバンドメンバーの怒りがのちの名アルバム『ペインキラー』誕生に繋がるわけですが、ハードロック好きで有名なスティーヴン・キングもこの事件が頭をよぎったのでしょうか。
ジューダス・プリーストのおかげでページを捲るスピードがうんと加速した後半ではありましたが、物語の結末にはちょっとガッカリ。極悪非道な怪物としてスーパーサイヤ人のような進化を遂げ、『マトリックス』のエージェントスミスばりに憑依能力まで手にしたわりには相変わらずのマヌケっぷりかつショボ過ぎる最後ですし、作品の中で自身もチラッと触れていますがキングにもポリコレ(もしくは風刺なのか?)の波が襲ったのか、アメリカンジョークを飛ばす典型的な白人男性の主人公はあたかも水戸黄門のような立ち位置。結局、2度にわたってミスター・メルセデスを仕留めたのは、肝心な時に心臓発作を起こしたり、お漏らしをしてしまう主人公ではなく、助さん格さん役の中年女性だったり黒人の若者だったりという…。世の中の流れで仕方なしなのかな?読み終えた今、この三部作最大のクライマックスは『ミスター・メルセデス』のプロローグだったなと。
『11/22/63』のほうが面白かったのですが、でもまぁ~、この続きモノも堪能しました。手元の未読在庫はまだ4冊残っているので、引き続き【秋の夜長のキング50周年祭り】に参加していきたいと思います。
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昭和8年創業の『三勝屋』。お店のおばあちゃんの愛されキャラもあってさまざまなテレビ番組で紹介されているお店ですが、定番のパーコーも含めて特別おいしい料理があるわけでもなく、どんどん増えていくメニュー(忙しい週末は注文お断り!!も多し)を眺めてはあれこれと選んで食べてみるものの、結局は(シンプルな中華そばが無難だよな)という結論に達します。今回はソースカツ丼と冷きしめんの組み合わせを試してみましたが、何故か味噌の味が前面に出てくるソースカツ丼でした。近ごろでは、週末にはお店の外にまで客が溢れていたりしますが、個人的には「たまに立ち寄るけど頻繁に通いたいとは思わない八百津の有名な店」という存在です。
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『ミスター・メルセデス』の三部作も、残すところ『任務の終わり』のみになりましたが、一気に読んでしまう前にちょっと寄り道をします。『深夜勤務』『トウモロコシ畑の子供たち』『骸骨乗組員』『神々のワードプロセッサ』など、大昔に読んだスティーブン・キングの短編といえば≪サクッと読めるけどドキドキワクワクが手を変え品を変え≫だった記憶ですので、今宵も大いに期待して『第四解剖室』のページをめくります。
2002年刊行の短編集を二分冊した(これと『幸運の25セント硬貨』)ものですが、なにしろ冒頭一作目の〈第四解剖室〉が秀逸です。意識があるのに死亡したと思われ、今まさに解剖されようとしている男の恐怖を描いた作品ですが、【ヘビに咬まれて全身麻痺の男、間一髪、検屍解剖を逃れる】と報じる新聞記事に載った男の談話が「恐怖のあまり全身がカチカチになった」です。実は女医に握られていたヘビならぬアレのことなんですけどね。この表題作だけでも満足度の高い一冊ですが、他の5話もそれぞれに面白く、『幸運の25セント硬貨』も楽しみです。
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早朝ツーの第二弾は、夜明け直後のR19~K19~R363を2時間ほど気持ちよく流してから、コメダでトーストサンドを食べるというプラン。白々と明けつつある空は、快晴です。
午前6時過ぎで22℃ですから、メッシュジャケットではちと寒い。でも、帰る頃にはもうすでに暑いというこのジレンマ。若い頃は夏の海岸線沿いを半袖Tシャツで流して走ることも楽しみでしたが、今、こんな猛暑のなかシールドを閉めたヘルメットで過ごしていたら、熱のこもった脳が誤作動を起こすにちがいありません。近ごろ災害関連報道でよく叫ばれているアレですよ、「命を守る行動を」ってやつ。ひと括りに災害と言っても、台風や線状降水帯なら天災ですが、猛暑日に全身をプロテクターで覆った挙げ句にツーリングで熱中症になるのは、周囲にも迷惑をかける人災です。
山岡の道の駅で折り返して、ここから午前7時開店のコメダを目指します。帰り道は内津峠を避けて愛岐道路で愛知県入り。この道は川沿いのワインディングで、しかもずっと木陰なので、この季節にはありがたい涼しさ(真冬はとんでもなく寒いけど)です。
開店直後にもかかわらずすでにほぼ満席のコメダですが、店内を見渡す限り、私よりも若いのはデッシーとお店のスタッフくらい。スタバなら「マックのノートパソコン開いてるオレかっけー!」の風景が定番ですが、ここコメダでは、隣席のおじいちゃんが病院で処方された薬をテーブルの上にズラリと並べてなんだか嬉しそうです。久しぶりのトーストサンドは、塩をたっぷり振っておいしくいただきました。
今年の初栗。もうすでに秋の気配…
は、まだまだ感じられないですけど、台風10号が通過したら一気に秋が来るのかな。
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『ミスター・メルセデス』の続編。奇跡的に蘇生した≪あいつ≫がいきなり絡んでくるのかと思ったけど、違いました。あたかも三部作映画のちょうどまんなか、2本目の作品を観ているような尻切れトンボ感がありまして。特に上巻は、読み進むスピードがガクンと落ちました。面白くないわけでもないし、いちおう一話完結で、「クソにはクソの価値もない」というキャッチーなフレーズ(名言だわ)とともに物語は淡々と進みます。ただ、随所にほんの少しだけ、不穏な空気とともに挿入される≪あいつ≫が、ミステリー枠で描かれた『ミスター・メルセデス』と今作『ファインダーズ・キーパーズ』に続くラスト3作目は「さぁ~、いよいよここからはいつものキングワールドで行くぜ!!」と語っているようで、読む者をワクワクさせます。でも、もしも期待外れだったら(一作目でやめときゃよかった)とガッカリするかも。
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昼メシ。炒飯になにか冷たいモノを足したいと考え、ふと(お茶づけのもとでそうめんはアリ?)と思い立ちました。『永谷園の鮭茶づけ』を冷やしてこれをそうめんにかけ、ころ(冷やし)のぶっかけうどんふうに。「おっ!?イケるやん!!」でしたが、たぶん『わさび茶づけ』のほうが相性抜群の予感。三輪素麺で学びましたが、コリコリ食感のそうめんを御所望ならば、茹で時間はギリ1分までです。あとは流水で念入りにゴシゴシともみ洗うこと。それから氷水にブッ込んでキンキンに冷やすこと。
で、後日。買ってきました、『永谷園のわさび茶づけ』。試してみないと気が済まない性格なものですから。
事前にお湯で溶かしてから冷蔵庫で冷やした『わさび茶づけ』を、茹でてからしっかりと冷やしたそうめんにぶっかけます。
添えられたちくわは、もちろんニッスイのアレです。
やっぱ合いますな、『わさび茶づけ』のほうが。寝る前に『わさび茶づけ』を溶かして冷やしておけば、朝、暑くて食欲がないときでも、そうめんを1分茹でるだけで完成の時短お手軽朝食です。
冬になったら、今度は温かい『わさび茶づけ』で食べてみようかな。
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久々に「この感覚、忘れてたわよ」な読書ザンマイ。冷房を効かせた部屋にこもって一日中読み耽っておりますが、気づいたことがひとつ。ウォーキングすらしていないのに、夜、ホントよく眠れます。寝返りも記憶にないまま、あっと言う間に落ちています。「寝る直前までスマホを見ていると睡眠の質が悪くなる」とよくいわれますが、実感しました。同じように読んだり見たりをしているつもりでも、脳や目の使われ方が違うんでしょうね。ひとつ困るのは、スティーヴン・キングを読んだ夜には変な夢を見がちだということ…。
三部作の主人公ホッジズは退職した刑事で、この『ミスター・メルセデス』が初登場。面白かったら続編もすぐに読みたくなる性格なので、先日、書店巡りをして『ファインダーズ・キーパーズ上・下』と『任務の終わり上・下』を全巻確保したわけですが、ここで(シリーズ一作目がつまらなかったらすべてムダになる)とは考えず、(だって面白いに決まっている)と信じて疑わないのがキング信者なのです。
久しぶりに顔を合わせた、ホッジズと昔の相棒ピートの会話。
「人間の一生を三段階にわけるとどうなるか知っているかい?」ホッジズがたずねる。
ピートは早くも相好を崩しながら、かぶりをふる。
「若者段階、中年段階、最後が、≪お元気そうですね≫段階だ」
なんかツボりました、この会話。肝心の物語のほうは、冒頭からハートウォーミングなスタート…と思わせといてからの「いきなりかよ!!」のキング節。サイコ野郎クズ野郎のいかれっぷりを書かせたら、この人に叶う作家なんています??といつも思いますが、今作もホラー作品ではない(優れたミステリーに与えられるエドガー賞を受賞)にも関わらず、《人間が怖い》です。大昔にエラリー・クイーンにハマっていた時期もありましたが、同じミステリー枠でもこのお下劣さはキングならでは。ラストは(ちょっと安直では…)と思ったのですが、ラストのラストで(うわっ!?)とゾワゾワします。
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連続スティーヴン・キングしようかと思ったのですが、村上春樹でちょっと箸休め。久々のキングに頭がぐったりとしているのです。
村上春樹。以前にも書きましたが、彼の小説は好きではありません(というか、巷のハルキストが嫌い)が、彼のエッセイにはハマリました。今回、『村上T』に続いて読むのは『村上ラヂオ』シリーズ3冊まとめ買いのうちの『2』です。
「このサラダには処女のごとくぴちぴちした新鮮なロメインレタスが必要とされる」
とか、
「まあそのへんの少女をレイプしたりするのに比べたらはるかに罪はないです」
とか、読み流しそうになるけど随所に出てくるこういった尖った文章に驚かされます。しかもコレ、女性向け雑誌『anan』に連載されたエッセイなんですよ。『anan』の読者層にはこういうのがウケるのか、はたまたこれが彼独特の女性向けトーク術なのか。【ハンバーガー】とか【ローマ市に感謝しなくては】とか【新聞ってなに?】とか、オトコの私が読んでも面白いんですけどね。でも、どうしても「50歳の処女は果たしてぴちぴちしているだろうか…」とか考えちゃうじゃないですか、ついつい。う~ん…このエッセイ集の読者としては対象外ですかね?
『村上ラヂオ 2』を読み終え、そのままスティーヴン・キングの『ミスター・メルセデス』に突入中。お次を確保するため、クルマで書店巡りしてかき集めた未読のキング。約20年ぶりに貪ります。50周年だからといって平置きで記念フェアをやってくれてることは期待していませんでしたが、それどころかどこの書店(それなりに大きい3店)も在庫はごくごく僅か。ブックオフも3店舗ハシゴしてようやく、読みたいモノをほぼ揃えました。あのスティーヴン・キングももはやこういう扱いなんだ…と寂しい思いをしましたが、とにかくAmazonはしたくないと頑張って走り回りました。Amazonったら最近やけに雑なんですよ、書籍の梱包も。以前はきちんとフィルムで固定して送ってくれていたのに、今では紙袋にそのまま5冊突っ込んで届けてきます。書籍の破れや折れ曲がりなんて知らんし…というスタンスのようです。
それにしても、『心霊電流』が上下巻ともにそれぞれ税抜きで1,200円。ほんの300頁ほどのボリュームの、しかも文庫本ですから、書籍の価格高騰に驚かされます。書店に立ち寄っても、雑誌のついで買いもできなくなりました。
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大神神社のほど近く、奈良の今西酒造で手に入れた『三諸杉(みむろすぎ)純米吟醸』をさっそく。狭井(さい)神社の薬井戸でいただいた湧水の記憶がまだ新しいからでしょうか、同じ三輪山の伏流水で仕込まれたこの酒を呑むと、喉を通過するときにはガツンと辛口がくるのに呑みこむ寸前に含んだ口の中はなんともいえない柔らかさ。これは不思議なお酒です。最近目覚めた『みむろ』シリーズはいつもの酒屋さんで、そして機会があれば、平仮名みむろと漢字三諸の呑み比べも試してみたいものです。現在、久しぶりに全力読書中なのですが、こんなおいしいお酒があると、読み耽りながらつい呑みすぎてしまっていけません。
幸せメーター ■■■■■■■■
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約20年ぶりにスティーヴン・キングマニアの列に最後尾で並び直しての初作品。じっくりと読むつもりでしたし、実際のところ、久しぶりのキングワールド(パチンコ屋のようだ)を堪能しながらゆっくりと読み進めていったのですが、なにしろ今の私には時間がたっぷりとある(寝不足で明日の仕事がツラいとか考えなくてもいい)わけで。朝から読み始めて夜中までずっとページをめくる手が止まらないまま、上・中・下をあっという間に読み終えてしまいました。う~~ん、なんだかちょっともったいないことした気分。
本作はケネディ大統領暗殺を阻止しようとするタイムトラベルストーリーですが、過去を弄れば映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のビフのように現在が変わってしまうというジレンマや、刻一刻と迫る大統領暗殺の瞬間など、物語のピークは下巻の後半あたりまでずっとお預け。いよいよそこに至るまでは、タイムトラベルした主人公が1950~60年代の田舎街(アメリカの古き良き時代・日本人の『三丁目の夕日』ノスタルジー的な)で繰りひろげる、ラブストーリーがメインです。とは言ってもそこはスティーヴン・キングのことですから、血なまぐさいトラブルに見舞われ、救いのない話が語られ、暴力・賭博・貧困・DV・ストーカーなどなどいつものキング節がテンコ盛りです。奇しくも、演説中のトランプ前大統領がビルの屋上から狙撃されるという事件の記憶も新しいですし、「ケネディー暗殺に関するとんでもなく膨大な資料と格闘した」という趣旨の話をキング本人もあとがきで語っていますので、テキサス州ダラスでの物語の進行も登場人物の行動も、よりリアルに感じられます。
読み終えてみればホラーではなくSFモノですが、久しぶりの読者復帰には最適のリハビリ作品となりました。相変わらず面白い。この人の頭の中はいったいどうなってるんでしょ?巷のなんとか大賞受賞作家さんたちはたちまち枯渇して駄作を連発し始めるというのに、この人はもう50年間、第一線で活躍しています。まっこと恐るべき能力です。映画界のトム・クルーズ、音楽界の浜田省吾、そして、文学界のスティーヴン・キング。この私を20代の頃からずっとワクワクさせ続けてきた人たちの凄味を感じる今日この頃。インタビューで「日本のみなさんに感動を与えたい」と上から目線で語る頭の悪そうなスポーツ選手やフィギュアスケーターと違って、ただ黙々と感動を与え続けてくれて「ありがとう」です。
さて、次もキングワールド(パチンコ屋は「キング観光」だわ)で行きましょうかね…。
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17日夜にNHKが放送した【一億特攻への道~隊員4000人生と死の記録~】。自らの意思に反して特攻希望調査に「熱望」「希望」と書き、出撃して死んでいった予科練や学徒の若者の最期の様子について、出撃日であったり、どの編隊の何番機であったのかを調べ、アメリカ軍側の記録映像とを照らし合わせて個人を特定する調査がありました。故郷の村には「軍神が見事米軍艦隊を轟沈させた」と伝えられていた若者が、実は虚しく撃ち落されて空母には届かず海面に墜落していく映像は残酷でした。村ごとの特攻隊員差出人数をノルマ化していたり、教師たちが自らの教え子を特攻隊員として嬉々として推挙する姿を見ていると、日本人がDNAに秘めている集団狂気気質の恐ろしさを見た気がします。アメリカにとっては、ジハードを叫んで自爆テロを繰り返す現代の狂信的なイスラム教徒以上に恐ろしくて不気味な国民だったことでしょう。いくら主要都市を爆撃しても、一億総特攻を叫んでいっこうに降参しないんですから。「こっちはまだ一億回も自爆特攻ができるんだぞ」って、もはや狂人集団の国ですよね。
このNHKスペシャルを観終わったとき、ひとり真っ暗な部屋で、知覧や鹿屋の特攻史料館で見た特攻隊員の遺書や手紙のことを思い出していました。
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昭和な人々の耳にこびりついているであろう≪日本の夏♪キンチョーの夏♪≫のTVCMが頻繁に流れていたあの頃って、暑くても、せいぜい最高気温32℃とかでしたっけ? 今となっては35℃なんてあたりまえの、日本の夏。外に出たら溶けますから、静かに読書ザンマイすることを心掛けています。
さて。読み終えた本を持ち上げられないくらい大量にボストンバッグに詰め込んでは、何度もブックオフしてきた我が家の蔵書。かつては司馬遼太郎とともに本棚のかなりの部分を占拠していたスティーヴン・キングですが、お気に入りを手元に残している司馬作品とは違って、キングはすべてドナドナしてしまいました。今にして思えば(こんな暗い気分にさせるホラーものをもう一度読み返す日は来ない)と考えたんだろうなと。
スティーヴン・キングを初めて知ったのは20代前半。映画で観た『シャイニング』の原作者としてでした。そこから興味を持って手あたり次第に読み耽ったのが、『キャリー』から『ミザリー』あたりまでの長編・中編・短編。2000年手前くらいからはホラーというよりも少年少女活躍の冒険ファンタジー要素が強い作品が多くなったように感じたので疎遠になっていましたが、それでも書店をブラブラしているときに各出版社の『ス』の欄をチェックするクセだけはずっと続いていました。
今年は、そんなキング氏が作家デビュー50周年らしく。だから、久しぶりに読む気満々です。すごいなぁ~。20代のころに夢中になっていた作家が今もなお現役バリバリなんですから。とりあえず、2000年あたり以降の作品なら確実に未読なので、その中からキングファンの評判が良さげな『11/22/63』と『ミスター・メルセデス』をチョイスしてみました。もしもつまらなかったらどうしよう?かなりドキドキです。なにしろ5冊で5,000円オーバー。「文庫本5冊でLPレコード一枚買うのと同じ2,500円くらい」という拭いきれない感覚は、我ながら昭和人だなと感じます。近ごろでは文庫本も気軽に手に取る価格ではなくなってしまいました。ちなみに私は、上中下巻と分冊出版されても「つまらないかもしれないからお試しでまずは上巻だけ」ではなく全巻買い揃えてから読み始める派。だから、面白くなかったときのダメージはデカいです。ちなみに大昔のお気に入り作品は、『呪われた町』『ミザリー』『ニードフル・シングス』、そして有名なあの『IT』。ペット好きな人に特にオススメなのは『クージョ』と『ペット・セマタリー』です。さぁ、果たしてこれから読もうとしている数々の作品で私の中の【キング好き】が再び蘇るのか、ちょっと楽しみです。
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「なんですって!?」と、店名に惹かれたバーガーショップ。近くのコインパーキングにクルマを停め、午前11時半のオープンを待ちます。こじんまりとした店内ですが、かなりのこだわりを感じます。
ひと口食べて「うわっ!?」と小声で叫びました。全国各地でご当地バーガーを食べてきましたが、ここがイチバンかもしれません。石窯で焼いているという天然酵母のバンズがまずウマい!こだわりの肉もウマい!添えられたポテトもウマい!とにかく全てがウマい!!今回はベーコンチーズバーガーを注文しましたが、他のも食べてみたい!!時間帯によってはかなり混雑するみたいなので、貸し切りラッキーでした。それにしても、うまかったなぁ~。
クルマはコインパに停めたまま、幸せな気分でバーガーショップスタートのウォーキングで東大寺まで。奈良公園を横切る横断歩道の両側には、信号が変わるのを待っている大勢の外国人観光客(と鹿!!)。すごい人(鹿)数です。まるで自分が外国旅行に来ているような気分に浸れます。そして東大寺に近づくにつれ、この外国人観光客の数はどんどん増えていきます。(スゲェーな、これは)と呟きつつ、そんな彼らを(そして地面に落ちている鹿のフンを)避けつつ歩き続けましたが、京都で繰り広げられているオーバーツーリズムの光景も想像できるような気がしてきました。きっとここ以上なんでしょうね。そんなとこ、絶対に行きませんわ。
東大寺。遥か遠方を歩いていても、チラリと見える巨大な屋根に驚愕します。ここは奈良公園とワンセットで間違いなく訪れたはずなのに、修学旅行の思い出と言えば鹿だけ。小学生に京都と奈良を見せるなんてホントもったいないなぁ~。それでもう行った気になっちゃうもん、覚えてないくせに(私だけか)。ここは絶対におとなになってから訪れるべきですな。巨大な南大門を見上げたあたりから、「スゲェ~~!!!!!」の呟きが始まりました。すごいな、東大寺!!(ビズリーチふうに)
大仏殿。コンパクトな弘前城と彦根城なら、ふたつ並べて大切に保管収納できそうな大きさです。なんぢゃコレ????これでも過去何回目かの再建時にサイズが縮小されてしまったのだとか。ウッ、ウソでしょ!?
反省しています。「あぁ~、あのデカい大仏でしょ?修学旅行で見たことあるよ。あんま憶えてないけどさ」なんてふざけたことはもう二度と申しません。今後は「おとなになってから改めてちゃんと見てきました。とっても感動しましたよ」と言わせていただきます。あちこち旅したオトナが行けば「こんな国宝は日本中どこ行ってもなかなか見られない」ことを知っているので、より感動が増します。小学生を連れていってもねぇ~…。
東大寺で100回ぐらい呟いたでしょうか、「スゲェ~~!」「うわっ、スゲェ~~~!!!」って。ホント、行っといてよかったです。けっこうな雨も降っていたし、(行くのやめようかな)なんて不埒なこともふと考えたりしましたが、今は「奈良旅で一番感動したのは東大寺だ」と思っています。コロナ騒動が終わってインバウンドが回復する前のタイミングで訪れたかったなぁ~。さぞかし静かだっただろうなぁ~。
鹿が住宅街を歩いていることにも驚きましたが、私もなんだかんだで5kmのウォーキング。奈良にて延べ18km以上歩きました。街ブラの域を超えていますし、今回の旅でこんなに歩くことになるとは想定外でした。
手に入れた土産モノ。いつも名阪国道で通過するだけだった奈良でナニか土産をと探しましたが、奈良漬けとかもなかとか…。うん、要らんし。夏の三諸杉は、東北旅のアドバイスのお礼にとわざわざ冩樂を買ってきてくれた社長さんに献上。社長も大神神社のことはよくご存じで、天理市の話でも大いに盛り上がりました。
もうでかけることもないかなとは思うんですけど、もしも行くなら日帰りで、早朝の東大寺を訪れて、昼メシにあのバーガーを食べて、天理市内を素通り観光しつつ、大神神社と今西酒造に向かうコースですな。う~~ん…行くかな?
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ここに来る道すがら、たまたま天理市の中心部を抜けてきました。今回の旅はいろいろと驚くことが多かったように思うのですが、なかでも強烈な印象を受けたのはこの天理市の街並みでした。天理高校の脇を進み、突き当り交差点の向こう正面に見えた巨大な寺院のような建物が教団施設や博物館、その後も次々と現れる特徴的な意匠の神殿や学校、集合住宅群がすべて天理教関連。山の中腹を走る道路から麓を眺めた印象は、まさに≪街全体が天理教≫。この眺望に、街の中心に巨大な本社や工場が林立し町の名称まで企業名そのものに変更してしまった愛知県豊田市のことを思い出しましたが、ここはその奈良県・宗教団体バージョンですね。教団施設は一般人の見学も可能らしいのですが、クルマやバイクでの街並み観光だけでも見に行く価値があると思います。
さて。ホテルに到着したらまずはシャワーを浴び、サッポロ黒ラベルを呑んでひと息ついて。朝からずっと歩きっぱなしで疲れましたが、せっかくだから外がまだ明るいうちにと、奈良駅から奈良公園方面へ繋がる道沿いを街ブラ開始。けっこうくまなく歩き回りましたが、賑やかなエリアがこんなに広いとは思いませんでした。とにかく外国人観光客と若者が目立ちます。街からのサプライズは、コンビニの前にさりげなく停められていた原付。40数年前に自分も乗っていた、水冷になる前のハスラー50でした。今も現役だなんてスゴすぎます。スズキが原付の生産をいよいよ終了するというニュースもありましたが、あの理不尽な法規制のなかをよくぞ今まで生き残ってきたものだと思います。
まずは下調べで見つけておいた居酒屋さんに。店内の水槽から取り出して捌いてくれる泳ぎあじ(!)の刺身やら、黒枝豆(!)やら、地鶏(!)の唐揚げやら、玉蜀黍やらを、冷えた生ビールとともに。
う~~~ん…、全国各地を街ブラしていれば、まぁ~、そぉーゆーこともちょいちょいあります。いつもの会津の店やいつもの温泉宿で食べている料理の数々が、いかに格別なのかってことを改めて思い知らされる展開。長居は無用、早々に退散して街ブラを再開です。
店を出たら駅前エリアからほんの少しだけ足を延ばし、外国人で溢れる歩道を右に左に避けながら到着したのは、「ん?聞いたことあるな」程度で申しわけない興福寺。ここには修学旅行で来たのかな??まったく記憶ナシです。創建1300年オーバーを謳っていますが、ここも他の寺院同様に何度も戦禍や火災で消失しているのだとか。現在、国宝である五重塔は修繕工事中で、シルエットを拝むことはできませんでした。三重塔や南円堂と北円堂、そして創建当時の姿に戻すべく平成時代にリニューアルされたという中金堂は見ておきました。
日も暮れて、街ブラ途中に見かけたクラフトビールのお店にちょっとだけ立ち寄ってみました。
居酒屋では不完全燃焼気味でしたが、ここのおいしいピザとおいしいペールエールで上書きしました。朝の法隆寺から始まって、一日中かなりの距離を歩き回りました。iPhoneアプリで確認したところ、本日のウォーキング13km。さすがに足と腰がだるいので、ヨシ、もう一軒!…とはならず。これにてホテルに撤収です。
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「名古屋、21日連続の猛暑日」のTVニュースを観ていて驚いたのは、この記録が「82年ぶりに更新された」というアナウンス。えっ!?1942年にもそんな猛暑の年があったの??と。第二次世界大戦真っ最中のエアコンなんて無い時代ですが、今みたいに熱中症は多発していたんでしょうか?
さて。
今回、奈良に行ってみたいと思うようになったきっかけは、今西酒造『みむろ杉』との出会い。酒蔵の話を聞かせてくれたいつもの酒屋さんでは、「もし出かけたなら三輪の湧水を飲んでみてください」とも言われていました。そう、奈良の三輪という土地は、そうめん屋ではなく、大神(おおみわ)神社こそが訪れるべき場所だったようです。
いそいそと訪れた【今西酒造】さんは、大神神社の御神体である三輪山の湧水で酒を醸す創業1,660年の老舗酒蔵。漢字『三諸(みむろ)杉』と平仮名『みむろ杉』それぞれの銘柄は、会津若松の酒蔵【宮泉銘醸】で言うところの『会津宮泉』と『冩樂』のような関係ですので、今回は『三諸杉 純米吟醸』と『三諸杉 夏純米』を購入してみました。私が酒蔵お試しのベンチマークだと勝手に決めている純米吟醸酒と、すでに呑んだ『みむろ杉 夏純』の三諸杉バージョン、どちらも楽しみです。女将さんらしき方からいろいろな話を訊くなかで、ここに来る直前に食べてきたそうめんの話になりましたが、どうやら地元の方たちにとって三輪素麺とは「わざわざ店で食べるものではなく、地元の人がそれぞれの家でおいしく茹でて食べるもの」のようです。酒蔵でも三輪素麺が売られていて、「近所の製麺屋さんから仕入れているおいしいそうめんだよ」とのことでしたので、これも迷わず購入。この島岡製麺所の三輪素麺、実は帰宅翌日の朝からさっそく女将さんの言うとおりに1分半ほど茹でまして。で、これまた教えてもらったとおり、流水でしっかりともみ洗いしてから氷水で締めていただきましたが、それはそれはおいしくて目から鱗なのでした。
大神神社は、諏訪大社の上社前宮同様、山が御神体。『古事記』や『日本書紀』にも登場する日本最古の神社とのこと。広大な敷地と静かで厳かな空間は、まるで諏訪大社四社をすべて一か所にまとめたかのような雰囲気でした。また、杜氏の神さまが祀られた活日神社には全国の蔵元杜氏が参拝しているそうです。伊勢神宮・伊佐須美神社・四柱神社・諏訪大社・出雲大社・金毘羅宮同様に、心と旅の記憶に残る神社でした。
日本最古の神社であろうとも、もちろん参拝は二拝二拍手一拝などではなく、いつもどおり深い一礼に始まり、手を合わせたら心の中でご挨拶とお願い事をし、最後にまた深々と一礼して終えました。現代人が考えた参拝作法なんて気にする必要ありません。大切なことは、神さまに対し自分がどう真摯に謙虚に向き合うか…です。
大神神社からさらに奥へと進むと現れる、狭井(さい)神社。病気平癒の神さまだそうですが、拝殿の裏手には薬井戸と呼ばれる、御神体・三輪山の湧水があります。万病に効く御神水(ごこうずい)だそうです。お世話になっている酒屋さんにも「みむろ杉の仕込みにも使われるここの湧水をぜひ」と言われていましたので、ひと口飲んでビックリ!(なんだ、この柔らかい水は!?)と、フニャフニャゆるゆるの口あたり(個人の感想です)に動揺してすかさずおかわり。そして、(そっかぁ~、この水があの旨いみむろ杉の酒を醸すのかぁ~)とワケもわからぬまま妙に納得してしまうのでした。軟水と硬水の違いがよくわからないという(私のような)人にもぜひ試してほしい湧水です。
感動の大神神社参拝。【今西酒造】の参道店でおいしいアイスクリームをいただいた後、後ろ髪をひかれる思いでここを離れました。お次は北上してJR奈良駅方面に移動します。
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やっとオリンピックが終わりました。閉会式はトム・クルーズだけを楽しみに。開催期間中にテレビ観戦した競技は、総合格闘技に転身するのか注目されている女子柔道の角田選手と、天真爛漫な女子やり投げの北口選手だけ。個人的にはこの三人以外にはまったく興味ナシでしたが、なかには南海トラフの注意情報を受けて予定していた旅行等を中止し、自宅でしかたなくオリンピックを観ていた人もいるでしょうね。「コロナ騒動の次はトラフ騒動か」という怨嗟の声が、各地のホテルや旅館から聴こえてくるようです。
それでは、奈良旅のお話を。ここって、小学校の修学旅行ですっかり行った気になっていましたし、高校の修学旅行で訪れた広島の原爆資料館が、一年後に原付野宿旅での再訪問&野営の地となったのとは対照的に、今日まで、自分で奈良を旅してみたいと思ったことはありませんでした。それが今回、とある酒に導かれるようにこの古都のことが急に気になり始めて、夜の街ブラも楽しみにしつつ、ちょっとだけ出かけてみることに。
まずは法隆寺。午前8時の開門に遅れること一時間、インバウンド祭りが始まる前に、なんとか到着することができました。有料駐車場のおじさんも、(ボチボチ仕事を始めようか…)くらいののどかな雰囲気。
間違いなくここには修学旅行で訪れたはずですが、まったく記憶がない自分に驚きます。想像以上に広大な敷地の中を、観光バスで乗りつけてきた外国人観光客御一行さまに追いつかれないようキビキビと歩きつつ、この日本初の世界文化遺産を2時間ほどかけて巡りました。青森の三内丸山遺跡で見上げた大型堀立柱建物にも感動しましたが、この立派すぎる木造建造物群にも空想妄想が止まりません。当時の都というのは、見渡す限りの原野にこういう壮大なエリアがポッカリと浮かび上がる風景だったんでしょうか。誇りたい財力なのか、現代人には想像もできない仏教の力なのか、集う人々の数がそうさせたのか、いったいこのスケールの大きさを欲した背景は何だったんでしょう?
今の教科書では厩戸王(うまやとおう:聖徳太子)と記載され、十七条憲法の制定や遣隋使の派遣も、そしてこの法隆寺の建立も、聖徳太子の偉業ではないかもしれないと言われているとか。でも、そういう細かいことはさておき、純粋に古代日本の建造物として眺めてみれば、縄文時代の竪穴住居や戦国・江戸時代の姫路城と同じくらい感動できちゃいます。ただ、拝観料1,500円で西院伽藍・東院伽藍・大宝蔵院と巡ってみてもことごとく撮影禁止となっており、館内では係員にメチャメチャ監視されるので、観覧中も帰宅してからもワクワク感にはちと乏しいです。目に焼き付けろや!!ってことなのでしょう。さすがはプロ観光地です。
徐々に増えてきた観光客とすれ違うようにして駐車場へと戻り、ここ法隆寺を離れて南方へと下ります。目指したのは、かの有名な三輪の素麺。そうめん好きとしてはぜひ一度本場の味を試してみたいと意気込んでいたのですが、有名な『三輪素麺 池利』が経営する『千寿庵』の行列に並んで食べた細く短い三輪の手延べそうめんは(てんぷらも)、残念としか言いようのないお味でございました。阿弥陀の滝で食べるそうめんのほうが100倍ウマいというのは、こりゃいったいどういうことなんでしょ??期待が大きかっただけにダメージも…。
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20年ぶりの『24』は、シーズン3を観終わったところでしばし休憩。最後は、ジャックが堪えていた悲しみや苦しみの感情を露わにする貴重なシーンでした。シーズン4からは秋の夜長にまた観始めるとして、読書ざんまいに戻ります。緊急地震速報の、あの心臓を炙る警報が鳴らないことを祈りつつ…です。
若い頃から貪るように読んできた司馬遼太郎の小説ですが、彼の紀行文とかエッセイの類はまったくの未読でしたので、そろそろ読んでみようと思います。よく県民性という話を耳にしますが、これは司馬遼太郎が実際にあちらこちらの土地を訪ね歩いて、まさにその県民性と土地柄について書き残したものです。書店で手に取ってパラパラとめくったときに【会津若松】の文字が見えたので迷わず購入を決めたのですが、高知の純日本人説や、南部気質の盛岡、勉学好きの佐賀の話など、さすがは司馬遼太郎、どれを読んでもホントに面白い。あっという間に読んでしまいました。笑ってしまうほど淡白だったのが、徳川発祥の地・三河の松平を訪ねた一編。ほとんど興味がなかったんでしょうね、きっと。
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映画にツーリングに夏祭りに読書にと、ただでさえ慌ただしいのにさらに久々の『24』にまで手を出してしまったものですから、かなりの寝不足です。ちなみに『24』。全シーズンを通して最も暗澹たる気持ちになったあのシーン、どのシーズンでの話だったかを忘れていましたが…。ハァ~、そっかぁ~…シーズン3だったぁ~…キツいわぁ!!
待ちに待った『ツイスターズ』、DOLBYCINEMAで観ておきました。主演は、最近ノリノリの【ハングマン】ことグレン・パウエル。本作公開時のインタビューで『トップガン』の話題にも触れていて、「3作目、あるよ」と言ったとか。マジなのか、リップサービスなのか。ハリウッドのストやコロナ騒動のせいでトム・クルーズの映画人生設計も後ろに大きくずれ込んだと思うので、ファンとしてはあまり過大な期待はせずに待ちたいとは思います。
《『トップガン マーヴェリック』で知った男優と『ザリガニの鳴くところ』で観た女優が出演している竜巻の映画》を観にでかけたわけですが、ドルビーの轟音とともに渦巻く巨大な竜巻の映像がもうホンモノにしか見えないし、最後には、実在する人物たちのドキュメンタリー映像を観ていると錯覚していたことに気づいて我に返ったエンドロールでした。大風呂敷を広げ過ぎないシンプルなストーリーのもと、笑いあり涙ありの、体感的には90分くらいに感じるあっと言う間の2時間映画。観終えたときにはシートの上でドッと疲れていました。竜巻、津波と同じくらい怖い!そして、DOLBYCINEMAは凄い!クルマ、その固定方法で踏ん張れます?とか、窓ガラスが無防備過ぎでは?とか、ふと、ささやかな疑問が頭をよぎったりもしますが、「全米が泣いた!」とかのキャッチコピーがまだ有効だったあの頃の大作アメリカ映画を久しぶりに堪能した高揚感のほうが強くて、途中からそんなことはどうでもよくなりました。
奇しくも、初の南海トラフ地震臨時情報《巨大地震注意》が発令。たとえばモンゴルの大平原にポツンとテントを立てて暮らしていれば、津波や竜巻と違って足元で地割れでも発生しない限り巨大地震なんてどうってことないわけですが、この国が巨大地震に襲われたときに、住宅密集地や埋め立て地の被害がどうなるのかを阪神淡路大震災で、海岸や原発がどうなるのかを東日本大震災で、それぞれ目撃しました。次は高層ビル群が持ちこたえるのか、そしてずっと沈黙している富士山がどうなるのかを、這いつくばって見上げることになりそうです。
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どんどん上がる株価を眺めながら今春に現役を退き、「よしっ!オレも」とばかりに退職金を銀行に勧められるままNISAなどにブッ込んだばかりの人もいるでしょうね。ご愁傷さまです。大暴落から始まった株価乱高下に、しばらく睡眠不足が続くのではないでしょうか。
さて、『冩樂 純米吟醸』の夏バージョン。まるで昔の『大信州 夏のさらさら』を彷彿とさせるスッキリとした呑み心地。そうなんだよなぁ~、夏のさらさらってホントはこういうイメージだったんだよなぁ~と思わずつぶやいてしまった、夏吟の冩樂。透明なグラスに注げば、まさにうすにごり。株価とは真逆の気分爆上がり、暑い夜にスッキリ爽やかな一杯でした。
幸せメーター ■■■■■■■■
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夜明け直前の午前4時。まだ涼しいうちに走って、まだ涼しいうちに帰ってくる【日本の猛暑対応ツー】に、「起きれるかな??」と自信なさげなデッシーを誘って行っときました。「4時半に集合!どちらが寝坊しても待たずに走りに行くということで」と、事前にイライラ防止対策を施しておきましたが、お互い寝坊することなく無事待ち合わせのローソンに到着。デッシーが「すぐそこでデカい事故やってましたよ」と。そう、そういう時間帯です。
まずは国道19号で恵那まで。週末ですので、取締りを逃れたい飲酒運転のゴミどもがコソコソ走る時間帯と重なります。さらにはお散歩老人も夜明けとともにフラフラと道路に出てくるので、そんなあれやこれやに巻き込まれないよう、裏道や旧道等は極力避けて走ります。本日の予想最高気温は38℃。瑞浪あたりで真正面に昇ってきた朝日がひどく眩しくて、猛暑日の始まりを告げているものの、恵那市内から白川方面の山間部に入ると気温はイッキに22℃まで下がりました。メッシュジャケットではちと寒いですが、目的地は棚田。あそこは陽当たりバツグンなのでもう少しの辛抱です。
午前6時の坂折棚田。夜が明けて、ツバメも日向ぼっこタイムなんでしょうか?賑やかで気持ちよさげなさえずりが響いていますが、冷えた身体を朝日に照らして温めるのは人間も同じ。こっちはさえずりの代わりに≪気持ちよさげにタバコタイム≫ですけど、月の浮かぶ空を見上げながら(ツバメと会話できたら)としみじみ。
さてさて、ここであまりノンビリしてはいけません。せっかくだからもう少し足を延ばして…もダメです。午前8時までに帰宅することで幸せな気分のまま猛暑日のツーリングを終えることが目的ですし、その記憶があればこそ、次回も重い腰を上げて真夏に走ろうと思えるのです。涼しくて気持ちのいい山道でとっとと八百津の街へと抜けていきますが、その途中、道路になにやらコンパクトな物体が…。後続のデッシーから「師匠!前になんか来たっ!!」と言われて慌ててブレーキをかけると、フロントタイヤぎりぎりまで駆けてくるその物体。「ナニ!?ナニ!?ナニ!!!!????」と完全に停まって覗き込むと、灰色の毛をまとった耳の長い動物がクルクルと飛び跳ねています。蛇とか熊とか鹿とかカモシカとか猿とか、ツーリング中にはいろんな動物と遭遇してきましたが、ウサギは初体験。野ウサギなんて、ホントにいるんだな。
「がんばれ東北!!」で植えられている八百津の『ふくしまさくら』も、ようやく育ってきました。桜の成長って、こんなにも時間がかかるんですね。ここでいつの日か、満開の桜を見たいものです。
32℃表示の愛知県入り。猛暑の中を走ると120℃まで上がってしまう油温計も、さすがに今日は空冷エンジンに優しい80℃くらいで落ち着いています。これも早起き効果です。途中、朝マックの寄り道をしたので帰宅したのは午前8時50分。本日は朝4時スタートで150km走行のなんとか8時台に終了でした。暑さは体感的にもギリギリのセーフ。でも、これなら真夏でも走れそう。猛暑日の昼間に走るのは健康に悪いです。次回は、大好きなコメダのトーストサンドとかを楽しみにして走ります。
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今年の【午前十時の映画祭】。『プライベート・ライアン』『スカーフェイス』とともに上映を楽しみに待っていたのが、『マッドマックス』でした。単車に乗り始めた頃にレンタルのVHSビデオでしか観たことがなくて、今、自宅にはDVDもありますけど、ついにと言うか、まさかちゃんと映画館で観る日が来るなんて。ホント、「午前十時、ありがとう」です。
1979年の冬に日本公開。低予算で制作してもっとも収益を上げた映画としても有名だったこの映画は、日本でも単車好きの心を鷲掴みにしました。グースがZ1000で疾走するシーンなんて、跨ってエンジンをかけるところから空中にブッ飛ぶところまで何度エンドレス再生したことか。当時、ドライブインや峠の駐車場にはあのマックスターンの丸いタイヤ痕が黒々と。転倒シーンではスタントマンが後頭部を延髄切りされて死亡したなんて噂も流れました(デマらしいですが)。個人的にもメル・ギブソンの大ファンとなってのちの『リーサルウェポン』シリーズにはかなりハマりましたが、久しぶりに、しかも大スクリーンで『マッドマックス』を観ていて、(若い頃のメル・ギブソンは同じく若い頃のトム・クルーズにも負けないくらいのイケメンだったのだな)と気づきました。
昼メシは、久しぶりにパスタデココしておきました。辛さはもちろんスパイシーで。
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ビールとともに買い出しをしてきたのは、『おいしいものをちょっとだけ』という商品名が面白いニッスイのちくわ。「ちくわぁ~?んなもん、どれでも一緒ぢゃないの??」と答えたんですけど、食にうるさいデッシーが「んぢゃ、コレ食ってみ」と。スーパーの食料品売り場に行けばメジャーな紀文とかと一緒に並んでいる、ごく普通のモノなのですが、これが思わず「へぇ~~」と唸るプリプリした食感と、醤油もマヨネーズも不要の美味さで、まさに「たかが竹輪、されど竹輪」でした。近ごろでは、近所のスーパー巡りをしては《指名買い&まとめ買い》をしております。この季節、サッポロビールのおともにピッタリ。それにしてもヤツは、どうやってこういう美味しいモノを見つけてくるのだろう??
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本国アメリカでの放送開始は2001年。まさにあの9.11同時多発テロが起こった年ですから、「物語はリアルタイムに進行する」と語られるこのドラマのイントロは、当時のアメリカ国民には深刻すぎたのではないでしょうか。あの事件への憤りが、≪殺戮暴走マシン≫ジャック・バウアーのハチャメチャぶりに「もっとやっちまえ!!」と共感を呼んだのかもしれませんが。
常に寝不足で仕事にでかける羽目になった『24』、20年ぶりに観直し始めました。今までにもその気になることはあったのですが、なにしろシーズン1からイライラさせられることはもうすでに知っているだけに、途中で「やっぱムリだぁ~腹が立つぅ~」と断念すること数回。当時観ていた人には理解してもらえると思うのですが、ジャックの妻と娘のエピソードはすべて要らんのですよ、ホント。そこで今回は割り切って、そんなやっかいなシーンはすべて3倍速ですっ飛ばす作戦にしましたので、なんとかシーズン3の途中まで進みました。
20年前と異なるのは、トランプという破天荒な大統領の誕生や彼に対する狙撃事件、アメリカ国民による国会議事堂襲撃事件など、ドラマのような出来事が現実に起きてしまっているということでしょうか。夢中で『24』を観ていた20年前には「イヤイヤそんなアホな大統領いないでしょう」とか「そんな反乱、アメリカで起きます??」とか「シークレットサービスがそんなショボいわけないし」だらけだった架空の物語『24』のツッコミどころを、なんとリアルなアメリカ合衆国が次々に実現してしまったのです。今年はアメリカの内戦を題材にした『CIVIL WAR』という映画が公開されそうですが、まさに『24』も「もう一度見直すときが来た!!」と思った次第です。
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昨年にお試し購入した、ユニクロUのクルーネックTシャツ。愛用しているビーフィーにも似た肉厚な生地で白でも透けたりしないし、使い込んで頻繁に洗濯しているけどまだまだ首回りもしっかりしています。バーゲン中とかならビーフィーよりも確実に安価で手に入りますから、今後はこれでもいいかな?と思っていたのですが…。
なんでしょ?洗えば洗うほどに感じる、このガサガサした肌触りは。どうにも着心地が悪いです。一方、3シーズン目を迎えて寝間着用に降格させた黒ビーフィーは相変わらず肌触りがいい…というか、洗えば洗うほどにイイ!!のです。首回りもダレてこないし。このガサガサしたユニTではパジャマ代わりもムリですから、「なんだかんだ、やっぱビーフィーかぁ~」と交互に眺めているところです。
ビーフィーで唯一、(気になる人は気になるだろうなぁ~)と思うのは、タイトな首回り。洗っても洗っても、巷のペラペラTシャツみたいに首回りがベロンと伸びてしまうこともなく、ずっとタイトなままです。もう少しだけゆったりしているとうれしいのですが、ヘインズからは「だってビーフィーだからね」と素っ気なく言われそうです。
そんなビーフィー。個人的にはLサイズとMサイズを購入して試してきました(身長175体重61)が、Lだと着丈が長すぎる(コインランドリーの乾燥機で縮める作戦も不発)ので、結局のところMサイズに落ち着きました。昨今のオーバーサイズシルエットではなく、ジャストサイズで着たいので。たぶん、秋口あたりになればAmazonとかで安く買えるようになると思いますので、来シーズン用におひとついかが??
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