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2024年7月

『僕と彼女と週末に』

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愛知県民ながらトヨタのクルマに乗りたいとはまったく思わないですが、それにしても…です。「今の日本は頑張ろうという気持ちになれない」「ジャパンラブの私が日本脱出を考えているのは本当に危ない」という今回の豊田章男会長の発言は、日本国民ひとりひとりの言葉として置き換えてみればなんの違和感もないはず。それを「なら、とっとと出ていけ!」とかってグダグダ言っているのは、マスゴミと一般ゴミくらいでしょう。トヨタが切り取り&捻じ曲げ報道ばかりのマスゴミにウンザリして自己発信の【トヨタイムズ】を始めたことは、ちゃんと知っておくべきだと思いますね。クルマ関連でもうひとつ。なんと、あのレカロが破産申請したそうです。

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さて。題名の『僕と彼女と週末に』は1982年発表曲。まるで30年後の日本に警告していたかのような内容の歌詞でした。この本は10年近く前に購入していたものの、東日本大震災発生直後に始まったツアーを追いかけた内容だけに気が重く、読みかけたままずっと本棚に。ようやく手に取ろうという気持ちになり、読み終えた今、改めて『ON THE ROAD 2011』のBlu-rayを観直しました。当時、世の中の「こんなときにコンサートなんて」という空気や使用する電力への後ろめたさから、また、開催予定会場の被災や避難場所利用で、2011年のコンサート開催を断念するアーティストが続出するなか、4月からON THE ROAD 2011をスタートさせた浜省。そのツアーにおなじみの田家秀樹さんが同行して、本人やメンバー、スタッフの心情や葛藤、そしてコンサートの様子や会場の観客の反応までを克明に記録した一冊がこの本です。いざ読み終えてみれば、東日本大震災と向き合ったプロ集団がプロとして自分たちにできる限りのことを全力でやり遂げた記録であり、その中心人物である浜田省吾という人の素晴らしさにただただ感動するばかりでした。常々書いてますけど、ホント、あと一枚でいいですから、NEWアルバムを。あなたが今どんな思いを詩に込めるのか、知りたいし聴きたいのです。

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阿寺の七滝

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TVニュースを観ていて驚いたこと、ふたつ。130名の食中毒を出した鰻事件で謝罪会見にボタンダウンシャツを着て現れた京急百貨店社長の姿と、スーパーで「お菓子買ってぇ~」と泣きわめいて座り込む幼稚園児みたいな柔道選手の姿。

と言うことで『人の振り見て我が振り直せ』を肝に銘じようと、心洗われる滝めぐりに出かけます。平日だったので、夜明けとともにとっととスタートするべきでした。素直にナビの言うとおりに走っていたら、国道153号で和合カントリーあたりから豊田市内を抜けるまでの間、ひたすら朝の通勤渋滞。(こんな通勤ルートで毎朝なんて、ホントご苦労さんです)と、思わず周囲のドライバーを見回してしまいました。ワタクシは遊びに行く身なので、ぷちイラ程度です。国道301号で郊外に抜けてやっとスムーズに走れるようになり、久しぶりに妙楽寺の前も通過しました。トライアルの地方選手権大会、今でも開催しているんですね。

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ようやく『阿寺の七滝』。大昔、浜名湖ツーの帰りにシュウと立ち寄った記憶があるのですが、駐車場に到着してみても(こんなとこだったっけ?)と記憶なし。トイレを済ませ、協力金300円を投入したら、散歩道を奥へと進んでみましょう。

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苔むした森の中に大木がそそり立ち、風が抜けて涼しい川沿いの道は、森林浴にもってこいのお散歩コースです。人間が数にモノを言わせて奥へ奥へと切り開いた全国の森林も、これからは野生動物のほうが数にモノを言わせて押し返す世の中に。ふと思ったんですけど、江戸時代の中山道とか飛騨街道を旅していた人間も、やっぱり熊に襲われたりしたんでしょうか??

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さすが『日本の滝100選』。全長64m・7段の滝は、スケールが大きくてタキり甲斐があります。滝壺のすぐ近くまで近寄れるし、真正面から滝の全景を見上げることもできるし、滝沿いの遊歩道が上段に向かって設けられているのもいいですね。滝壺正面のベンチに腰かけて一服しながら、滝の流れ落ちるさまをしばらく眺めていました。独り占めです。

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東海自然歩道をさらに奥へと進んだところには別の滝もあったようですが、駐車場まで戻った時点で案内看板を眺めてようやく気づきました。シマッタ。駐車場付近にあった『百間滝』の案内看板も、気になって矢印方面に走ってみましたが結局発見できず。こちらは、報道で【蜂に刺される被害が続出】とあったので到達できなくて幸いだったかもしれません。

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帰りは豊田市内を避けて北に向かい、山の中のクネクネルートで。湯谷温泉を抜け、東栄~設楽~稲武~足助と走り、帰ってきました。走行距離や所要時間は増えるけど、やっぱりこっちのほうが気持ちイイです。

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洗いたてを愛でる癖

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真夏に洗濯と天日干しを終えたジーンズを物干し竿からおろすとき、入道雲を見上げながらついナデナデしてしまいます。色褪せて「味が出た」と誉められるのは穿きこんだジーンズと古民家カフェの壁に貼られた写真だけです。

150周年記念モデルにちりばめられた隠し(?)アイテムも、こうやって愛でているうちにようやく気づきました。細かいなぁ~。リーバイスのオンラインショップで購入した際に写真を眺めていて(革パッチに白文字【150th】、赤タブに【150】)くらいの認識はありましたが、手元に届いてからもリベットの表裏までは未確認でした。機能や使い勝手には関係ないこういうギミックって、女性にはまったく刺さらないかもしれないけど、単細胞なオトコには堪らないわけで。シリアルナンバーの刻印とか限定デカールとか、ね。

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ホンダ神話 教祖のなき後で

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暑い日は冷房の効いた部屋で読書をするに限る!!ということで。我が家の本棚は《定員オーバー》となるたびにドナドナ整理を実施してきましたが、それでも「これは手放しがたい」という本だけは処分されることなくずっと定位置のまま、再び読まれる日を静かに待っています。司馬遼太郎の著作はもちろん、東野圭吾の『白夜行』とか、宮部みゆきの『火車』とか、富樫ヨーコの『ホンダ二輪戦士の戦い』とか、北方謙三の『三国志』とか、角川文庫の片岡義男シリーズとか。

これも、20年ぶりに本棚から取り出して再読してみました。本田宗一郎氏と藤沢武夫氏という創業のカリスマが退いてから、テレビ中継でも大いに盛り上がっていた1990年代のF1撤退あたりまでのホンダというメーカーを追った一冊です。本田宗一郎氏がピストンリング製造のための基礎を学びたいと30歳にして工業高校に入学する話や、著者が二人羽織りと称する藤沢氏と本田氏との関係性など、ホンダ創業時代のいろいろな逸話を紹介しつつ、本編ではその直参チルドレンたちがカリスマなきあとのホンダを迷走させていくさまを記したものです。マスキー法やHY戦争にも(「増補版Ⅱ合従連衡の狭間で」ではホンダ初のハイブリット車インサイトあたりまで)触れられています。

あの頃の私は初代オデッセイを購入し、二輪はCB1000SF-T2に乗り、公私ともにホンダ二輪愛知のYさんとTさんにたいへんお世話になっていて、レース界ではWGPもF1もホンダが勝つのはあたりまえ…そんな時期だったので、2000年に文庫化されたこの本も、当時、非常に興味深く読み進めた覚えがあります。ホンダファンが(そして私も)アコードワゴンのCMで流れた《ホンダ・オブ・アメリカ》の響きに憧れを抱いた時代だったのに、ホンダは逆に、シティやワンダーシビックやプレリュードなどの《内装の質感とかは他のメーカーよりずいぶん劣るけど、でも楽しい!カッコイイ!面白い!》路線をどんどん逸脱していって、これが文庫化された頃には「最近のホンダのクルマって、なんだかつまらないねぇ~」に陥っていった時期と重なっていたような気がします。

「クルマは日産!」だった私が乗ったホンダは、結局、初代オデッセイと初代ストリームだけ。たまたまだったのか、ホンダの四輪ディーラーには残念な印象しか持てないまま再び日産のユーザーに戻りましたが、その日産もゴーン路線が始まって以降は散々で、9台の日産車を世話してもらったセールスマンSさんに、「ニッサン、こんなんでいいの?いったいどうなっちゃうの?」と嘆いていたことを思い出します。結局、そのSさんとの30年以上続いた付き合いが終了した時点で、とっとと日産からも離れました。初心者マークのときに少しだけ乗ったトヨタはその後の選択肢には一度も入らなかった(実は我が家にもトヨタ車が一台。その話はまたいつか)ので、本来ならここで「もう一度ホンダを!!」となるはずだったのですが…。

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原点ツー★荘川村から美濃へ

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今まで数えきれないくらいこのせせらぎ街道を走ってきましたが、平日の朝からこうしてゆっくり走ってみると、(えっ!?こんなとこに枝道があるんだ)みたいな気づきがいろいろありました。シフトチェンジもしない、ブレーキも要らないくらいのペースでヘルメットのシールドを上げたまま流して走っていても、追いつかれて先に行ってもらったクルマが一台いただけ。飛騨高山まで何度も停まって写真を撮ったりしていたのに、前にも後ろにもずっとクルマが現れないせせらぎ街道なんて初体験でした。

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そして『パスカル清見』にも、単車が一台もいないというサプライズ。なんだか、西ウレ峠あたりがダートだった、大昔の静けさが戻ったみたいです。耳を澄ませば蝉の鳴き声。夏ですわ。

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午前10時。淡々と走り終えて、せせらぎ街道は終了。いつもならいったん高山市内に入って『甚五郎ラーメン』を食べるところ、本日はこのまま三日町交差点を左折して、国道158号で荘川村へと走ります。飛騨高山~ひるが野高原間の158号って、実はせせらぎ街道と同じくらい気持ちいい道なのでは?というのが私の持論なのですが、特に中部縦貫自動車道が出来てからは交通量が減少してさらに走りやすくなったように思います。

Wを道端に停めて休憩していると、山の中からヒグラシの鳴く声がカナカナカナと。こんなときの「癒されるぅ~」という感覚は、実は日本だけらしいですね。欧米人には雑音に聴こえるそうです。「蝉の鳴く声」ではなく、「昆虫の出す騒音」にしか感じないとか。目をつむれば『閑さや岩にしみ入る蝉の声』の情景がイメージできる、そんな日本人であることは幸せです。芭蕉がこの句を詠んだ山形の山寺・立石寺(りっしゃくじ)で、夏の景色をこの目で見てみたいものです。

ただ現役の頃は、駅に向かう途中の街路樹で狂い鳴きしている蝉に朝っぱらから脳内をやられそうでした(あれでとどめを刺されて発狂する電波受信系もいると思う)。あれは間違いなく騒音ですな。

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牧戸交差点まで来ました。その昔、マスツーで郡上八幡方面から走ってきて、ここから左折して白川郷へ行くにしても右折で飛騨高山に向かうにしても「とりあえずガソリン入れとこうか!?」とお世話になっていたガソリンスタンドは今も健在です。当時は2スト乗りとかもいましたから、ひるがの高原かここでの給油は必須でしたね。

時刻は午前11時。今朝は普通サイズのローソンおにぎり一個で済ませていたので、もう腹ペコです。ちょうどこの交差点には、ガソリンスタンド同様に昔から営業している食堂が。暖簾が出ていましたので昼メシに立ち寄りました。

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注文したらすぐ出てきます。コショウを多めに振って食べてみれば、なんとも昔懐かしい、飲み会の帰りに屋台で食べた中華そばの味です。

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たまにはちゃんと眺めてみようかと、蛭ヶ野峠の分水嶺にも立ち寄りました。この小さな川がここで別れて日本海と太平洋に向かって流れていく感動…よりも、実はすぐ脇にあるアイスクリーム屋さんがオススメなのですが、本日は休業でした。残念。

ここからは、素直にダイナランド方面へと下ります。(ひるがの高原から南下するのに、やまびこロードを使わないという選択肢があるのか…)とちょっとだけ迷いましたが、本日のお題を思い出してイカンイカンと。

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午後になると、さすがに国道156号の交通量もそれなりに増えてきます。同じ道なのに、朝の清々しさはどこへやらです。みるみる暑くなってきて、郡上八幡の手前で気温表示は35℃。でも、走り慣れた道を一日のんびり走ってみて気づきましたが、明らかに目から来る疲労が少ないですね。走行速度を下げるだけでこんなにも違うのかと、この歳になってやっと覚醒しました。遅すぎますけどね。

オドメーターはまもなく94000。車検後の一か月半でけっこう乗りまくりました。あと6000キロで、赤い彗星ならぬ赤いちゃんちゃんこ号は10万キロ達成です。3台のWにずっと装着し続けている油温計は、もう17年以上17万キロに届こうかという今も頑張っている働き者。乗り手の私も原点回帰しつつ、無事卒業できるように頑張ろうと改めて誓ったツーリングでした。でも、わざわざ猛暑のなかを走る気にはなれませんので、少し涼しくなったと感じられる初秋を迎えたら、またWに乗りまくろうと考えています。

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原点ツー★美濃からせせらぎ街道へ

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パリ五輪を目前に控えた女子体操・宮田笙子選手の飲酒喫煙問題。擁護派と断罪派にわかれてあーだこーだと言っていますが、中山きんに君なら「どっちなんだいっ!!」とマッスルポーズを決めそうなこの国の18歳と19歳のなんとも曖昧な遇し方も含めて個人的に思うのは、そもそも、こどもが小学校に行かなきゃいけない義務はない≪義務教育≫の話と一緒で、こどもたちがアルコールを飲まないように、タバコを吸わないように、オトナたちがきちんと見守りましょうという趣旨の法律をもとに19歳の彼女を実名報道で叩きまくる違和感と、内部通報者はきちんと保護されるべきだという前提で、それでも、今回刺したヤツはこの件をもっと前から知っていてあえて宮田選手にとって最悪のこのタイミングを陰湿に狙っていたんだろうなと考えると、叩かれるべきは宮田選手だけかな??とは思います。

では、ツーリングの話を。前回の原点回帰ツーリングが思いのほか心地良かったことに味をしめて、同じように昔懐かしい定番コースで行っときました。国道156号で釣り人を眺めながら清流長良川沿いに北上し、郡上八幡からせせらぎ街道、飛騨高山郊外に抜けたら国道158号で荘川村に流れてひるがの高原を掠め、国道156号で再び美濃まで下ってくるというルートです。

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午前4時起床。県境付近の朝霧でシールドを水滴だらけにしながら木曽川を渡り、まずは美濃市に立ち寄りました。いつもなら素通りですが、美濃の有名観光スポット『うだつの上がる町並み』も早朝なら貸し切りでは?と考え、GR片手に朝日があたる街をブラブラしておきました。

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江戸時代、火災のよる延焼を防ぐために屋根に設けられた防火壁『うだつ』。金にモノを言わせた豪商たちが、競って立派なうだつを設置したそうです。あの「うだつが上がらない」の語源ですね。朝日を浴びながらツバメが飛び交っています。

週末になると同期や先輩後輩の10数台で走っていた20代前半の頃は、小牧インターあたりで集合して愛岐大橋を渡り、国道156号で美濃の市街地を通過するのが常でしたが、今は国道41号で美濃加茂から長良川沿いに抜けたほうが快適なので、昔のルートはすっかりご無沙汰です。当時(やっと市街地抜けて長良川沿いに出るゾ)といつもウキウキしていた泉町の交差点が、昔と変わらない風景でちょっと懐かしかったです。

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身体が冷えたせいで無性にトイレに行きたくなり、うだつの町並みを離れて早々、すぐに国道156号沿いの道の駅『美濃にわか茶屋』へ。美並の道の駅まではまだちょっと距離があるし、なかなか便利な地点に道の駅を設けていただきました。ここにもツバメが元気に飛び回っています。いつものように「おはよー」と声をかけるんですけど、頭上を飛び回るツバメが多すぎて、ちと忙しいです。

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長良川沿いをのんびりと流して走っていたら、ちょうど郡上八幡に向かって北上していく長良川鉄道と並走していました。いつもならチラッと横目で見ながら先へ先へと走り急いでしまうところですが、今日は駅で停車する様子を横目で確認したら、先行して後追いで走ってくるのを線路沿いでのんびりと待ち構えます。青空と長良川と釣り人と鉄道、ウ~~ン、国道156号ならではの癒しの風景です。

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5日前にも来たばかりですが、またまた郡上八幡。久しぶりに宗祇水でも覗こうかと思いつつ、(そうだ、まだ朝だし、郡上八幡城貸し切り…)と思い直して坂道を登り、一番上の駐車場まで行こうとしたら【バイク通行禁止!】の看板が。慌てて急ブレーキです。(こんな看板、今まであったっけ?)とキョロキョロしていたら、なにか言いたげな顔をした管理人のおじさんと目が合いまして。近寄って「バイクだけダメになったんですか?」と尋ねたところ、「歩行者との事故が多いし坂道の途中でパタンパタンと転倒するし。迷惑だからさ、通行止めにしたんだよ」というお話でした。う~~ん、対向車や歩行者に驚いて立ちゴケしまくるイタい大型バイクの姿が目に浮かぶようです。ハァ~~…仕方ないので郡上八幡はとっとと離れることにします。

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午前8時、せせらぎ街道入り。なんと『道の駅明宝』に単車が一台もいません。いつもはグルリと単車の列が取り囲む【梶原景季の愛馬・磨墨(するすみ)の銅像】を、今朝はひとり静かにおばちゃんが掃除中。あとは到着したばかりの納品待ちのトラックや、昨夜からであろう車中泊のクルマしかいない道の駅を眺めていると、ここでもツバメたちが元気!元気! 残念ながら『めいほうミート』はまだ営業前。明宝フランクが食べたかった…。それにしても快晴の空にツバメを見上げていると、ホントいつまでも飽きません。イカン!イカン!ポカンと口を開けて見上げている人間を見て、果たしてツバメはどう思ってるんでしょ?「あんたもヒナみたいにゴハン貰えると思っとるんか!?」と呆れているのかな。

ちょっとずつ気温も上がってきましたので、先日走ったばかりのせせらぎ街道を、今日は南から飛騨高山方面に向けて逆向きで走っとくことにします。

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旅のW800

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本日の鈴鹿8耐決勝。ザルコ、「さすがMotoGPの現役ライダー」を見せつけて鈴鹿の歴史に名を刻みましたね。来年はドゥカティワークスもMotoGPライダーを参戦させるとかさせないとか。マルケス・バニャイアともに参戦なら、久しぶりに観に行こうかな?と思っちゃいます。

さて。初代と二代目のW650にはそれぞれ3年3万キロと4年4万キロ乗りましたが、その間、定期的に交換していた消耗品はオイルとタイヤとプラグとブレーキパッド、あとはエアクリのエレメントくらい。タイヤが1万キロ以上使って前後3万円くらい、必要なプラグもエレメントもふたつだけ。オイルも3リットル。ブレーキキャリパーも前輪にたったひとつ付いてるだけ。好成績の燃費も含めてなんとも財布にやさしい単車ですが、今のW800をまもなく10万キロというところまで乗ってきて、さて、もういいかげん限界が近くてボチボチ交換が必要なパーツはあるのだろうか?と、5回目の車検を機に、てんちょうさんに診てもらいました。結果、ディスクプレートOK、クラッチプレートOK(てんちょうさん曰く、「14万キロオーバーの車両もあったけどW650と800でクラッチプレートの交換例はない」とのこと)で、過去に早目の交換をしておいたバッテリーやドライブチェーン&前後スプロケもOK、今まで一度も交換したことのないウインカーのバルブ(ヘッドライトはLEDに交換済み・テール&ブレーキランプはつい最近交換済み)とブレーキシューは念のために初交換。年末年始に亀裂が入り始めたウインカーのステーは、たぶんブラストバリアのステーを挟み込んでいるせいで遊びがなくなり、振動に耐えられなかったのでしょう、リアは今のところ無事なのでフロントだけを左右交換。ワイヤーケーブルは交換しなくてもよさげだったんですが、途中から装着したハリケーンのアップハンドル付属の汎用ケーブルの長さが気に入らなくて(余り過ぎ)、これを機にW800ストリート用純正での交換を依頼しました。結局、ここまで一番コストをかけてきたのは前後サスペンションでしょうか。OHに関しては本当はもう少し頻繁に実施したかったけど、これはもう私の財力のなさに起因することなのでやむを得ずです。

昔、『別冊モーターサイクリスト』という雑誌に《10万キロクラブ》という名物コーナーがありました。毎月のように新型車が発売されていたバイクブームの80年代に脇目も振らず同じ単車に10万キロも乗り続けるだけあって、誌面で紹介されているオーナーもみなさん濃厚(!)なタイプで。当時はいろいろな単車に乗りたい盛りだったので、(世の中にはスゲェー人がいるな)と素直に感心しつつも自分には無縁の話だと思っていましたが、近ごろでは「これは乗りたい!!」と思える単車も見当たらず、三度出戻りしたWならきっともう10万キロまで行けるはず…と信じて、結局、私も濃厚タイプという未知の領域をめざして乗り続けています。10万キロまではあと7千キロ(実はFスプロケがノーマルだったらたぶんオドの表示はもう10万キロ超えてます)ですが、できれば2年2万キロまでは行きたいなと。ここからはブレーキパッドとエンジンオイルとプラグとタイヤの交換くらいで済むのか、それとも想定外の大きなトラブルを喰らうのか。いずれにしても、今しばらくW乗りを楽しみたいと思います。

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金山で飲み食いしてみた

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栄の中日ビルからウォーキングで金山へ。もはや街ブラというよりプチ旅気分にさえなれそうな金山駅ですが、ここにやって来たのは一年振り。通勤で毎日スマホ野郎や人混みにウンザリしていた頃が懐かしい総合駅構内を見ても、あの頃よく立ち寄っていたドトール横の書店がなくなり、そのスペースに『ゼッテリア』が出店しています。『ゼッテリア』はぜひ一度食べてみたいと思っていたので、「呑んだあとのシメはラーメンぢゃなくてゼッテリアのバーガーで」とデッシーにリクエストしておきました。それでは、デッシーが「アタリの予感がプンプンする」と言うお店にドキドキワクワクしながらの入店ですが、今回のお題は《沖縄もずく》に続いてこれまた人生初体験の《雲仙ハムカツ》です。

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あえて『冩樂』は避けて、『蔵王』の夏バージョンなど初体験モノをチョイス。ちょい呑みサイズが選べるのでアレコレ試しやすいです。美味しいおばんざいとおいしいお酒が楽しめて、雰囲気もとってもいい店です。旅先での街ブラ呑みもそうですが、騒がしい有名チェーン店とかで呑もうとはまったく思わなくなりました。アタリハズレのスリルも含めて、こういうこじんまりとした静かなお店を知る楽しさにハマッています。今宵もわざわざ金山まで出てきた甲斐ありの大満足でした。「食べてみたくないッスか!?ウンゼンのハムカツですよ、ウンゼンの!!」とデッシーも楽しみにしていた《雲仙ハムカツ》はハンバーグのような不思議な食感で、あとで調べてみたら中部地方で言うところの明宝ハム的なメジャーブランドらしく。ぜひまた食べたいおいしさでした。店主どのに「日本酒のレパートリーになにかリクエストはありますか?」と問われたデッシーは、「ぜひ自然郷を!」と即答。果たしてメニューに載りますでしょうか。

さてお次は、私が楽しみにしていた『ゼッテリア』。店内はほぼ満席でしたが、絶品チーズバーガーを注文してから、ようやく空いた席を見つけてすかさず座ります。いざ、実食!!

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ふたりで顔を見合わせて、しばし無言。私の第一声は「おいしい」ではなく「ナニコレ?しょっぱい!!」でした。ハンバーガーって、なんならドリンクなしでもおいしく食べられるモノだと思うんですけど、これは絶対にムリです。このキツい塩味のもとはチーズなのか、あまりにも塩辛すぎて喉が渇くことこのうえなし。肉自体の味はほとんどしないし、とにかくパンに大量の塩を挟んで食ってるような気分です。これはナイわぁ~。デッシーも「まったく肉の味がしない!ウンゼンハムカツのほうがよっぽど肉々しいッス!」と憤慨しておりました。

近所に『ゼッテリアできないかなぁ~』と言っていましたが、やっぱ『近所にバーガーキングできないかなぁ~』に変更です。ゼンショーさん、こんな味でよろしいのでしょうか??

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中日ビルに行ってみた

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議会を見学に来ていた小学生に「ゲームやってるぅ!!」と指摘された老害町議のクソみたいな言い訳に大笑いしていたら、おやおや、中部地方はそろそろ梅雨明けでしょうか?明日からはいよいよ8耐。近所の盆踊りに行くくらいの感覚で毎年欠かさず鈴鹿にでかけるナベちゃんの、ニヤついてる顔が目に浮かびます。

さて(オープン混雑もそろそろ解消されたんぢゃない?)と、新しくなった中日ビルめあてで、久しぶりに栄の街をブラブラしてみました。ニュースにもなっていた『ブルーなんちゃらコーヒー』には相変わらず長蛇の列が。(コメダやドトールでイイぢゃん!!)と思っちゃう私は、もちろんスルーします。

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中日ビルに入ると知って楽しみにしていた『レッドウイング』。思ったよりもこじんまりとした店構えでしたが、ワクワクしますね。現役の頃だったら、帰宅途中に立ち寄っていたことでしょう。こういうのも、タイミングだよなぁ~。

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でも、最もワクワク感が高まったのは中古のレコードがズラリと並んだお店。ビートルズとかディープパープルとかYMOとか松田聖子とか、懐かしいLPレコード(自宅物置にもたくさん眠ってます)が置かれていて、右手でパタパタと手前に倒しながら(この感触がたまんないのよぉ~)と身悶えしておりました。展望デッキからは久屋大通公園やテレビ塔が一望できて、さぞかし夜景がきれいなのでしょう。2年後には近くに【TOHOシネマズ】もオープンするとのことで、栄や白川公園から消えて久しいこのエリアの映画館が久しぶりに復活。栄の雰囲気も少しずつ変わります。あとは夜の街の猥雑さをなんとかできれば…でしょう。

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楽しみにしていた【全国物産観光センター】はなんだか拍子抜けのやる気のなさで、もうちょっとやりようがあるのではと感じてしまいます。5Fフロア全体に広げているわりには、やれやれパンフレット並べただけかよと。2Fの【サカエるマルシェ】で東北モノを探したら、『柏屋の薄皮饅頭』が置かれていましたが、残念ながらつぶあんは売り切れ。でも、ラッキーなことに『長久保のしそ巻き』を見つけたので、デッシーの分までちゃんとまとめ買いしておきました。

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地下街もブラブラ。しばらく来ていなかったのでまったく知りませんでしたが、『カメラのキタムラ』が出店していたんですね。表のショーケースには、懐かしいカメラがこれでもかと展示されていました。リコーがペンタックスブランドで新開発のフィルムカメラを発売(しかも注文が殺到)したことにも驚きましたが、ほぼ消滅したと思っていたフィルムがところ狭しと並べられているこのまさかの光景を見ると(ホントに来てるんだね、アナログカメラ復刻ブームって)なのでした。

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街ブラの途中、行ってみたいと思っていた『アビレックス』へ。その手前で『好日山荘』とか『コメダ』とか『ちゃんぽん たなべ』とか、本店勤務当時、仕事中に立ち寄っていた(休憩していた?サボっていた?)店が健在なのを見て安心しましたが、当時からこの『アビレックス』とかあの『レッドウイング』があったら、これまた間違いなく立ち寄り(おサボリ)リストに入っていたことでしょう。

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さらにブラブラとGR片手に歩きます。【ナディアパーク】からは『ロフト』が消えて、今は『アルペンビル』に変わってしまいました。賑わう中日ビルとは対照的にここは客もまばら。あの頃は書店やモンベル、あとポーターのバッグを見るためによく立ち寄っていましたし、裏の喫煙スペースもいつも利用させてもらっていたのですが、久しぶりに訪れてみたら紙巻タバコ利用禁止に。逆に大須赤門の喫煙スペースは、雨ざらしスペースから雨風凌げるブースに昇格していました。

というわけで、栄から矢場町を通過して大須まで南下してきましたが、本日はこのまま金山までウォーキングです。デッシーが「またアタリの予感がする店を見つけたゾ!たまには都会の空気を吸いに出てこいヤッ!!」って言うものですから、ヤツの仕事終わりを待って金山アスナルで待ち合わせ。「お店選びにハズレなし」を誇るデッシーですが、果たして今回は…。

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白川町の滝

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昨夜は岐阜方面に大雨が降っていたようなので、水量豊かにタキるチャンス到来です。とりあえず国道41号で北上しますが、途中、反対車線のコンビニ駐車場から口をポカンと開けたまま出てきた老害が、いきなりプリウスミサイルを発射。危うく撃墜されそうになりながらも、伊佐須美神社の御加護か、はたまたお諏訪さまなのか、間一髪守っていただきまして、クルマの右側面に突っ込まれるのはギリギリ回避。その瞬間、(戦闘機みたいに老害除けフレアが射出できたら…)と真剣に妄想していました。今、都会でアクセルベタ踏みの老害に襲われる確率と、山の中で熊に襲われる確率、どちらが高いんでしょうね?両方とも毎日のように発生していますけど…と思っていたら、とある新聞記事が目に留まりました。2023年に発生したアクセルとブレーキの踏み間違い事故件数は、なんと全国で3,110件(38名死亡、4,343名負傷)。イヤハヤ、げに恐ろしきは熊よりも…。

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国道から逸れて白川町内の県道70号を東進し、この道沿いにある滝をいくつか巡ります。いつも単車で走るときには気にならないのですが、一部区間の道幅がかなり狭いので、頻繁に遭遇する対向車と譲り譲られを繰り返しながら、まずは右カーブの正面に見えている『黒川不動滝』へ。カーブのすぐ先に駐車可能スペースがあるので訪れやすいのですが、川の両岸には足場がないので、なんとか滝に近づこうと試みるも、正面から眺めることはできませんでした。

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続いては、山の上に見えている民家の間を縫う道で奥へと進んだその先にある、『下新田不動滝』。

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この滝も、入り口付近にクルマ2台くらいを停められるスペースがありました。簡易な遊歩道も前夜の大雨のせいか、水が溢れていてかなり足元が悪いです。ヤマビルが心配なのですが、よりによって踝や足首丸出しのショートソックスで来てしまいました。何度もジーンズの裾を捲っては、ヤツらが這い上がっていないかを確認します。

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落差16m。なかなかタキり甲斐のある滝でした。

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歩いて奥へと向かう途中の右手にももうひとつ、水しぶきが光り輝く小さな滝が見えていましたが、踏み跡もないし、滝壺まで近づくには長靴が必要なグチュグチュの地面でした。すぐ目の前なんですけどね。

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先ほど上がってきた道を戻り、再び県道に出たら左折。最後は、少し離れた場所にある『安堂が滝』へ。左手に見えてくる【御嶽教】のノボリが目印です。

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落差8m。(ここは今日みたいな雨上がりに来ないと、ちと水量が寂しそうだな…)という感じの滝でした。

今回の3つの滝はいずれも県道70号沿いに点在しているので、ハシゴタッキーもスムーズ。街中の蒸し暑さを逃れてこうした森の中にある滝を訪れるととっても楽しいです。いつも言ってるとおり、「クマとヤマビルさえ現れなければ…」なんですけどね。あっ!?あと老害ドライバーも。

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みむろ杉 夏純

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最近になってハマった『みむろ杉』 の、これは『夏純 純米酒』。ほんのりとした微炭酸系です。松本の街ブラでも少しだけ呑みましたが、改めてこうして自宅で味わってみると、開けたてからもうすごいインパクトでした。「うわっ旨いな、これ!!」というこの感じ、久々です。東北酒偏愛では視野が狭くなってイカンですな(偏愛はやめませんが)。栓を開ける瞬間のシュワッ!という音は、最後まで聴こえていました。

幸せメーター ■■■■■■■■

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原点ツー★飛騨高山&郡上八幡

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期待どおりクルマもほとんどいないしインバウンドゾロゾロもなかったものの、市内に泊っている修学旅行生たちなのか、古い町並みエリアはすでに朝から人だかり。カメラを構えている若者が何人かいたのがちょっと新鮮でした。最近、絶滅したと思っていた《シンプル機能でものすごく安価なデジカメ》が売られているのを見かけますし、ちょっとは見直されてるのかな、カメラ。

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なるべく普段は通らない裏路地を選んで一時間ほどWでトコトコしていましたが、(こんなとこに民泊エリアとか裏路地飲み屋街があるんだ…)と新たな発見も。街ブラと、アイドリングで流せるWとジェットヘル(それと笑顔)の相性はバツグンです。外国人のチビッコも手を振ってくれます。昔は両手で耳を塞がれてました、チビッコに。今思うと、リッター4気筒に集合管の組み合わせなんて、こどもには音の暴力でした。

さて、写真を撮り終えたら激しくメジャーな観光地は離れ、せせらぐことにいたします。先日、野麦峠から眺めた乗鞍岳を本日は反対側から。

国道158号から外れてせせらぎ街道へと向かうとき、右手に道の駅ふうの観光施設を眺めながら走りますが、ここを通過したらすぐにスピードダウン!をオススメします。郊外に田園風景が広がり、やや上り気味の素晴らしい直線がこれでもかと続きますが、ココ、速度取締りやってます。(ヨッシャー!!せせらぎ街道だぁ~!!!)なんて高揚感ですぐにアクセルを捻りたがる人は特に危険です。

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せせらぎ街道にも週末のあの喧騒はなく、淡々と走っていても前にも後ろにもクルマは現れません。う~~ん、快晴&快適です。『パスカル清見』でトイレ休憩。クルマもまばら、単車も数台。ゴミライダーも見当たらなくて、めずらしく静かです。

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『明宝の道の駅』は相変わらず混雑(ホント、すごい人気)していたのでパスして、ゆるゆると郡上八幡入り。途中、これものんびり流して走っているからこそ気づけたんですけど、とある橋の欄干に『明方橋』とありまして。これを見た瞬間、大昔、同期がこのあたりを一緒にツーリングするたびに力説していた「明宝ハムはニセモノ!明方ハムがホンモノだ!」という話をふと思い出して笑ってしまいました。昼間の郡上八幡は観光客だらけ。吉田川には釣り人が。とても賑やかです。

そうそう、気づいたといえば。まだ郡上八幡の市街地に到着する手前、明宝の道の駅に向かって郊外を下って来る途中、対向からヤエーしてくるライダーがいたわけですよ。それについては100%無視なのでどうでもいいのですが、(おめぇ~、自分だけゴキゲンかよ。ミラーで後ろを見てなんにも思わないのかよ)と。後ろにはクルマが5~6台連なっているわけです。その前後の対向車線の流れはずっとまばらだったので、明らかに先頭を走るそのライダーが後続のクルマを堰き止めているわけですよ。ウインカー出してちょっと左に寄ってあげればいいじゃないですか、のんびりと走りたいのならば。そしたらみんな「ありがとさん」って言いながら抜いていきますよ。なのに、「バイク乗ってるオレ、サイコー!!」オーラ全開で手を振られてもねぇ~。気がきかないというか痛々しいというか、後ろのドライバー全員をさらにイライラさせてどうするよ!?って感じで。こっちまで同類だと思われるからやめて欲しい、マジで。

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ここ2~3回、訪れては臨時休業!!とかで食べそびれていた焼きそば。信州上田『刀屋』の蕎麦同様に、この店の焼きそばも《私的クセになるおいしさ》なのです。あーだこーだの異論は認めませんヨ。開店早々の11時過ぎには到着。せせらぎ街道を抜けた頃からかなり暑くなっていて、ようやくここでインナーを脱ぎました。Wを正面の駐車場に停め「こんにちはぁ~」と店に入ると、今日は息子さん(さすがにもう大将とでも呼ばなきゃですけど)ひとりで切り盛りの様子。ちょうど先客ふたりの注文が出た直後だったので、あまり待たずに食べることができました。まったく急がないんですけどね、今日は。電話注文したテイクアウトを受け取りに来たおばちゃんに「おっ!?今日は帽子被ってる!」とからかわれてました。愛されてますねぇ~、地元民に。

前回の訪問は、記憶違いでなければ去年の秋。以前から「もっと値上げしていいと思う」と書いていたと思うのですが、ついに(ようやく)値上げされていました。でも、たった100円ですけど。今回はいつもの肉玉子入りをいつもの「大盛り」ではなく「盛り」で(ローソンで食べた増量カレーパンの破壊力ったら)。どうかこれからも、先代のおとうさんやおかあさんから引き継いだこのお店を続けていってください。また行きます。

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ちょうど昼過ぎ。国道156号の気温表示は33℃。陽射しがきつくて暑いです。もう秋まで乗りたくないナと思っちゃうくらい。あまりにも日陰が恋しくて、朝の誓いを破ってしまいました。トラックを先頭にのんびり走るクルマの列にガマンできず、美濃まで走るつもりだった国道156号からは外れて、県道325号で馬越峠へとエスケープ。森の中が涼しいいつもの細道です。

あとはもう、県道58号に抜けて平成の道の駅を素通り、イッキに美濃加茂市へ。木曽川を渡って午後3時には帰宅しました。絵(地図?)に描いたような【懐かしいあの頃の定番コース】をなんの捻りも加えずにのんびりと走ってみましたが、いつもはまったく見えていなかった景色にも今さら気づかされて、ちょっと楽しかったです。カブとかで旅するとまさにこんな感覚になるんでしょうね。

脱いだ服をすべて洗濯し、ヘルメットとブーツを磨いてシャワーを浴びたら、冷蔵庫から取り出したサッポロ黒ラベルをプシュッと。極楽、極楽ぅ~!!

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原点ツー★飛騨川&女男滝

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天気予報によると、最高気温予想は34℃。さすがにもう革ジャンは辛いので、メッシュジャケットの中に防風インナーのスタイルででかけます。本日のテーマを「今一度、原点に戻る」と定めましたので、はるか昔に飽きるほど繰り返した、【国道41号で飛騨高山入りして、せせらぎ街道で郡上八幡入りして、そして素直に国道156号で帰ってくる】という20代の頃のルートに戻してみて、その代わり【かつてやったことがないくらいノンビリと(ここ重要)流して走る】ツーリングをやってみようと思います。険道や白道は使いませんっ!! そのためにまずなにより大事なことは…そう、早起き。道が空いている時間帯を選ばなければ、ゴミどもにキレて途中から突っ走ってしまうことは火を見るよりナンチャラです。それではいつもと一緒。元の木阿弥。新鮮さが失われてしまいます。午前5時過ぎにはスタートして、朝もやのかかる飛騨川沿いをゆったりと走りました。

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早朝の気温表示は14℃。インナー&メッシュでは寒いですが、クルマはまだ少なくて快適なガラガラ道。気持ちよく流して走りながらキョロキョロしていると、いつもスルーしていたところにもちょっと立ち寄ってみたくなります。

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はるか北方の乗鞍岳南麓を水源とし、やがて木曽川へと合流する飛騨川。七宗から白川のエリアは【飛水峡】と呼ばれ、岩盤が切り立つ険しい川の風景が有名です。この岩だらけの飛騨川に観光バスが転落し、濁流に呑まれて104名が亡くなるという大惨事が起きたのは1968年。豪雨の国道で立ち往生したバスやトラックの列を土石流が襲った、国内最大のバス事故と呼ばれる悲劇です。この事故の犠牲者(及び豪雨によるこの地域の犠牲者)を慰霊する『天心白菊の塔』は、以前に設置されていた国道41号沿いの場所から移設され、今は『道の駅美濃白川・よいいち美濃白川』駐車場にあります。この悲惨な飛騨川バス転落事故については、YouTubeに解説動画をあげている人もいるので興味のある方はぜひ。

朝メシを食べようと国道沿いのローソンに立ち寄り、「ローソンでハピろー!!」しておきました。国道41号は、『ファミマ』が幅を利かす美濃加茂あたりを過ぎると北上するにつれて連続『デイリーストア』、やがて次々に『ローソン』という、『デイリー』と『ローソン』ファンには堪らないルートです。ちなみに、ホットコーヒーで流し込む牛肉入りカレーパンの47%増量は…、確実に胃もたれします。

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朝もやの残る木々の隙間から漏れる朝の光、そのグラデーションがとってもびゅーちふるでした。

まったく急がない今日一日ですから、ちょっとタッキーしておきます。本日タキるのは、国道41号沿いの『女男(めおと)滝』です。

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上段が女滝、下段が男滝と呼ばれているそうです(どちらも落差約9m)。この滝は駐車場の裏からも見下ろせるんですが、せっかくなのでやや急な階段を降り、滑るブーツ(4シーズン目でソールがツルツル気味)で苔むした岩場を飛び歩きながら、頑張って滝壺付近まで行っときました。朝日が斜めに射し込んで、なかなかイイ感じ。滝のね、音がまた好きなんですよ。鳥のさえずりとかをBGMにして、いつまでもそこに留まって聴いていられる心地よい音です。

ここ、「そんな滝、あったっけ??」と思われる方も多いのではないかと思いますが、国道41号を高山方面に向かって走っていると、久々野トンネルを抜けてすぐ左になぜかラーメン屋さんがある(たぶんもう過去形)じゃないですか? 個人的には(こんなとこでポツンと一軒屋??)と怪しんで一度もそのラーメンを食べたことはないのですが、この滝はその建物のすぐ横なんです。『女男滝』観光客目当てのラーメン店だったのかな??たぶんすでに廃業されていると思われますが、滝は24時間365日眺めることができますので、ぜひ。

女男滝から30分も走れば、もう飛騨高山の市街地。こんなに素直に国道41号を北上するツーリングなんて久しぶりです。9時過ぎには到着できそうなので、平日の静かな街並みをちょっとだけ覗いておこうと思います。

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旅のブラ呑み

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小 樽


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苫小牧


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函 館


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青 森


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新 潟


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福 島


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会津若松


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横 浜


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富 山


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上 田


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松 本


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松 江


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熊 本


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博 多


近ごろ、旅先で映画を観ることも楽しみのひとつになりました。博多や松本のようにショッピングモールの中にあるシネコンでもいいですし、上田のような古くて小さな映画館を路地裏に見つけて出かけてみるのも好きです。初めての街をブラブラしていて、そんな昔ながらの映画館が偶然目の前に現れると、なんだかちょっとうれしくなります。映画を観終えて外に出ると薄っすらと夕焼けの空。さて今宵はどうしたものかと、またブラブラし始めて。夕暮れどきから夜へと移り変わっていくときの街の景色がまたいいんですよね。まだ明るいうちに飛び込む居酒屋は、なるべくこじんまりとした店を探して。暖簾をくぐるときに(アタリかハズレか)とドキドキしたり、ピカピカに磨かれたグラスに注がれた綺麗な泡の生ビールにホッとしたり、「今夜は予約でいっぱいなんですよ!」とあっさり断られたり。『オススメはない』と書かれた貼り紙に思わず笑ってしまう店もあれば、(この店主、不愛想にもほどがある)と思いつつも料理が絶品でマイリマシタの店もあったり。元々晩酌の習慣もないしアルコールにも強くないので、呑み歩くというより、街ブラのついでにちょっと居酒屋にも立ち寄ってみるというスタンスで、なにかおいしい地モノが食べられたらうれしいなと。

そんな街ブラ好きが高じて旅の定番となった松本や会津若松には年に何度も出かけていますが、それでもいっこうに飽きる気配がありません。今年も、GRとともにブラブラできたらと思っています。去年、北海道や九州の街をブラブラしたので今年は別のどこかで。

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王城の護衛者

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猛暑日や雨の降る日には、映画だけでなく小説も。若いときから本を読むことは好きですが、モノによっては、ほんの数ページでめくる手が止まってしまったり、なかなか物語の中に入り込めなかったり。でも、スティーブン・キングと司馬遼太郎の小説だけは1ページ目を読み始めた瞬間、もうやめられなくなっています。「つかみはOK!!」の二大巨匠です。

『王城の護衛者』。京都守護職として都に詰める会津藩の松平容保公に対して孝明天皇より下された宸翰(しんかん:直筆の文書)の逸話は、様々な小説に登場します。大正時代までのうのうと生き延びてパリピ暮らしを満喫した徳川慶喜と違い、日光東照宮の宮司などを任じられながら静かにこの世を去った容保公が、この宸翰を明治以降も肌身離さず竹筒に入れて持っていたという話は初めて知りました。彼の死後、そのことを知った明治新政府の長州閥が「幕末に偽勅を出しまくったことや帝から逆賊のそしりを受けていたことを裏付ける証拠は困るぅ~」と大慌てで回収しようとしたのは滑稽ですが、それよりも気になるのは、「それ、今どこにあるの?」ってことです。物語は最後に≪今も松平容保の怨念は東京銀行の金庫にねむっている≫で終わっているのですが。

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峠満喫ツー(野麦峠)

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青橋を渡り、国道361号から県道39号に右折。この道を野麦峠へと進んでいくたびに思い出します。途中の集落を走り抜ける際に見てしまった、畑で立ち(!)小便するおばあさんの姿と、下りの峠道で見事に散ったマコちゃんのXJR1200。最近の記憶はどんどん欠落していくのに、昔のこういう出来事はいつまでも鮮明に憶えてるんですよねぇ~。ヤダヤダ。

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標高1,672mの野麦峠に到着。朝からずっと寒いままです。いつものお気に入りスポットで乗鞍岳をバックに写真を撮ろうとしたら、荒れ果てて木が生い茂り、ずいぶん見通しが悪くなっていました。『野麦峠の館』が閉館されたせいでしょうか。またぞろ『野生の王国』の妄想が…。

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ここから先は長野県松本市。いつも街呑みを楽しんでいる信州松本ですが、(ここも松本なの??)となんだか妙な気分です。地図上で高山市と松本市が隣接しているのを見ても、違和感しかありません。

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日和田高原の外れにあった蕎麦屋には売物件の看板が掲げられ、野麦峠を下る途中にあった蕎麦屋はすでに取り壊されて空き地になっていました。しみじみ思います、あのブームは「雨後のタケノコ」ならぬ「雨後の脱サラ蕎麦屋」だったと。もちろん、もうあれから20年以上経っていますから、惜しまれつつも高齢となって引退した店主もおられることでしょう。いずれにせよ、あまたの古民家・作務衣・JAZZ・蘊蓄蕎麦屋が淘汰されて、『フツーの蕎麦屋さん』だけが生き残ってくれれば幸いです。

さて。野麦峠を下り切ったら乗鞍高原方面に向かって上高地の入り口を掠め、久しぶりの安房峠も行っとくつもりだったのですが、『唐沢の滝』でタッキーしていたせいもあって時間が押し気味。昼メシも食べていません。安房峠はまた次回ということにして、藪原に向かいます。峠ザンマイの最後は、標高1,480mの境峠。気持ちよく走ることのできる県道26号です。

国道19号に出たら、あとは流れに身を任せてダラダラと走り続けていれば無事帰宅です。途中、ようやく大桑の道の駅で革ジャンの下に着ていたインナーを脱ぎました。ここからは「暑い!」「眠い!」の【19号あるある】。インカムで音楽を聴こうとしましたが、アライヘルメットの風切り音の煩さにウンザリしてすぐにやめました。これもじきに慣れるんですけど、初夏を迎えて静かなショウエイのフルフェイスからアライのジェットに切り替えた直後はかなり気になります。

峠。昔の人はひたすら歩いて越えていたわけですから、「あぁ~、こんな山道をあと何か所越えなきゃならないのか」とウンザリしていたことでしょう。それに比べたら、単車でホイホイと峠を繋いで走り回ることができるなんて、ずいぶん幸せなことです。なにより楽しいし。キャブレターからインジェクションへと進化したおかげで、標高を上げた急勾配の峠道で「う~~ん…登らんっ!」とハンドルを漕ぎながら身悶えすることもなくなりました。ありがたやありがたや。

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峠満喫ツー(唐沢の滝・地蔵峠)

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タイヤの空気圧をチェックして、朝7時前にスタート。ろくにタイヤの空気圧管理もしないで「縦溝舗装がぁ~」とか「グリップがぁ~」とか「サスペンションがぁ~」と語っている人を眺めてせせら笑うの、好きです。

本日は、国道19号を素直に走って木曽福島方面へと向かいます。早朝スタートで愛知県内の通勤タイムは外すことができましたが、途中、瑞浪~中津川間でノロノロ数珠繋ぎを喰らいました。ちょっと寒いので、賤母の道の駅で休憩。大勢のツバメたちがブンブン(ヒュンヒュン?)飛び回っています。一生懸命に子育て中です。いいねぇ~。「オハヨー!!」

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寝覚ノ床を過ぎたら、交機隊の分駐前でちょうど移動式オービスをセットしているところでした。別の場所では白バイがクルマを停めています。ここの交機は夜明けとともにモーニング白バイでビビらせてくれたりするので要注意です。帰り道、今度は桟トンネルの手前で大々的に速度の取締り。大型トラック同士のデカい事故があったからか、国道19号、いつになく取締りが厳しいです。よくトイレに貼ってある過去事故マップによれば、木曽福島の管内発生人身事故の9割は国道19号。「こんな幹線道路さえ無ければ…」といったところでしょう。その他、開田高原周辺の峠道で発生している人身事故は…どうせ二輪の自爆事故なんでしょうね。これもまた「来んな、おめぇーら!!」と思われていることでしょう。

国道361号から開田高原に向かいましたが、ここで昔眺めた滝のことを思い出しましたので、まだ営業開始前の『二本木の湯』前を素通りして地蔵峠へ。

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『唐沢の滝』に到着。広い駐車スペースにWを停め、(熊、出ないでよ)と心の中で呟きながら山の中へと入ります。滝壺まではさほど距離もなく近いのですが、誰もいないのであまりにも静か過ぎて不安になります。

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落差は約100m。大昔の飛騨街道は、この滝を巻くようにして山の上に向かって通っていたそうです。川沿いの苔むした遊歩道を登りながら、単車でラクな旅ができる幸せを噛みしめちゃいました。

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飛沫がかかる滝の直近まで行けるので、なかなか見応えがあります。今の季節は水量も豊富で、澄んだ青空に新緑と滝の上流部のスプラッシュが映えていました。

さて、この旧道。1950年代の国道361号です。開田村当時は木曽福島へと走る唯一の生活道路だったのでしょうが、しばらく見ぬ間に道がますます荒れていました。1980年代に新地蔵トンネルの完成とともに通年走行可能を実現した361号バイパスによって、この旧道はすっかり忘れ去られてしまいました。国道361号と言えば、地蔵峠とまったく同じ運命を辿ったのが権兵衛峠ですね。伊那路と木曽路をストレートに繋ぐあの権兵衛トンネルの完成は、本当にみんなが待ち望んだ画期的な事業でしたし、以来、私も大いに活用させてもらっています。でも、あれほど楽しませてくれた権兵衛峠とは、その後すっかり疎遠になってしまって。(あの旧道は今どうなっているのかな?)と、ときどき峠の景色を思い出しています。そうとう荒れ果てているでしょうが、今でもあの峠道って通れるのかな。「ちょっと行っとく!?」宿題としておきます。

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標高1,335mの地蔵峠。気温は14℃でちょっとだけ寒いです。革ジャンの下に着込んだインナーがなかなか脱げません。峠ではお地蔵さまと『これより開田高原』の石碑が出迎えてくれます。あと、出迎えてくれたのは猿の群れ。熊の群れじゃないからいいけど。北海道では熊だけではなく、野犬の群れにも家畜が襲われているらしいですね。この国、どんどん野生の王国に近づいていると感じます。そのうち人間が檻の中から野生動物を眺めるような『逆動物園』『サファリパーク都市』になるんじゃないでしょうか?

走りながら、ちょっと想像(妄想)してみたんです。こういう道標とか石碑が、将来どんな存在になるかって。最近すっかり聞かなくなりました、【限界集落】という言葉。もはや、【限界都道府県】の域に達しつつありますからね。200年後は現在の人口の9割が消滅していると予測されていますから、その頃この国には今の東京都の人口とほぼ同じ人数の国民しか残っていないわけです。きっと熊や猪、猿や鹿の数のほうが多くなっていることでしょう。人間は、熊や猿から都市や田畑を防御する城壁を張り巡らせた東京23区エリアと大阪市中心部だけに集まって暮らし、この閉ざされたふたつの都市間は、誰も乗っていない廃線寸前のリニア新幹線が往復しています。時には猿や熊がリニア車内に侵入してニュースに。そして、少人数のためには生活インフラを負担できないからと強制的に無人化された国内各地では、80代くらいの志願自衛官が江戸時代の蝦夷地防衛のように熊と闘いながら単身で僻地防人勤務をしています。外国からの実効支配を防ぐための国土防衛です。その頃には道路も集落もすっかり朽ち果ててしまいますから、「こんなところにも人が暮らしていたんだね」と、襲ってくる野生動物を警戒しながら古い地図を片手に歩き回る武装した外国人探検家に、たとえば地蔵峠のお地蔵さまや石碑が発掘されて…。今後200年、富士山噴火や南海トラフ地震、戦争といった国難が奇跡的に発生しなかったとしても、この国は結局『猿の惑星』になるという妄想でした。

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ヘルメットの中でそんな妄想をしているうちにクネクネと近づいた九蔵峠方面は相変わらず通行止めのままでしたので、迂回して国道361号に戻り、標高1,370mの長峰峠へと抜けました。ここからは、岐阜県になったり、また長野県になったりを繰り返すエリアです。地蔵峠でタッキーしたあとは、「あぁ~野麦峠」に向って走ります。

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名駅~名城ウォーク

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名駅ミッドランドで【DolbyCinema】を満喫してから、久しぶりにキッテの『KOYOEN』に。ここからウォーキングで矢場町に向かい『味仙』で台湾ラーメンを食べてから帰ろうと思ったら、店の前には角をクネッと曲がった長蛇の列。あっさり断念してラシックや地下街をブラつきつつ、東片端まで歩き続けてお初のラーメン店に。醤油ラーメンのにんにく味…らしいのですが醤油の味は感じられず、お湯に生にんにくだけを溶かしたようなパンチの効いたニンニクスープラーメンでした。看板には【大阪・元祖ニンニクラーメン】とありクセになっている常連さんも多いのでしょう、駐車場はなさげなのに来店客はひっきりなしでした。

で、東片端から久屋大通に戻りつつ最後は地下鉄名古屋城駅までウォーク。自宅に到着したときにはトータル13キロ。けっこう疲れました。本日一番のウマしは、冷えたサッポロ★黒ラベルでしたな。そうそう、初めて『鎌倉シャツ』に行きました。昔からおおいに気になっていたシャツです。現役時代はずっとJ.PRESSのボタンダウンシャツを愛用していましたが、鎌倉シャツを見ていたら欲しくなってきました。でも、一年中Tシャツで過ごしている身なので、もはや着る機会がまったくないんですね。もう少し早く出会いたかった。

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DOLBYCINEMAでDAY1

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またまた本日も、梅雨の季節の映画ざんまい。『クワイエットプレイスDAY1』を、今度はDOLBYCINEMAで観てきました。前回観たときに一度も鳴き声を発しなかったと思った忠ネコは、冒頭のゴハンをもらうシーンでちゃんと「ニャー」と言っていました。

ホスピスでただ死を待つだけの無気力な主人公。彼女の最後のささやかな望みは、文字通り降って湧いたかのようなこの大災難のなか果たして叶えられるのか…という人間ドラマがメインですので、この災難の原因は実はアレでなくても、大地震でも隕石でもなんでもよかったのかもしれません。ただ、アレのせいで音を立ててはいけないというルールが、たとえばようやく手に入れたピザを食べるシーンで、並みのハリウッド映画ならオシャレで気の利いた会話をしちゃうところ、(ワタシが大好きだったあのピザ屋の味はこんなんじゃないんだけどな…でも、ホント、ありがとう)(いいさ)みたいな無言の会話が静かに目と表情だけで交わされるものですから、観客の心にもグッときます。ネコとの無言の対話シーンにも、全編これがじわっと効いてくるんですよね。

唯一、(意味がわからない。次作への布石かな?)というシーンが、ネコに導かれて迷い込んだ巨大な廃墟で見たアレの卵のような物体とワラワラと降りてきたアレたちの反応。あのシーンはなんだったんだろう??そもそもDAY1と言いながら過ぎていく数日間でアレのことはまったく解明されず、そのわりには弱点にはすぐ気づいて橋を落としまくるんだけど、無事避難したみんなの乗り物が行き着く場所にはアレはいないの?アレが飛来したのはマンハッタン島の中だけ?島の外に出さなければ世界は安心安全?という疑問は、続編を待てということでしょうか?ちょっとだけ悶々とします。それでも、音の位置と輪郭がはっきりクッキリのDOLBYCINEMAで観て、早々の二回目だったにもかかわらず充分に楽しめました。ラージフォーマットに関しては、IMAXカメラ使用のアスペクト比映画でないかぎりは、IMAXレーザーよりも断然DOLBYCINEMA派ですが、この地方だと名駅のミッドランドにしかないのが難点です。

よくよく考えてみれば、このシリーズは『エイリアン』のような殺伐とした人類滅亡の危機映画ではなく、一作目から人間ドラマの比重が高めなので、観る側もそういう視点でないと中途半端な『エイリアン』の二番煎じ映画かとガッカリしてしまいがちかも。それでも(うわっ!?ビビったぁ~!!)はちゃんと体感できる映画です。『エイリアン』の最新作も今年公開予定。「初心に戻る」らしいので、こちらも楽しみです。

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