RICOH GRⅢx
期待どおりクルマもほとんどいないしインバウンドゾロゾロもなかったものの、市内に泊っている修学旅行生たちなのか、古い町並みエリアはすでに朝から人だかり。カメラを構えている若者が何人かいたのがちょっと新鮮でした。最近、絶滅したと思っていた《シンプル機能でものすごく安価なデジカメ》が売られているのを見かけますし、ちょっとは見直されてるのかな、カメラ。


なるべく普段は通らない裏路地を選んで一時間ほどWでトコトコしていましたが、(こんなとこに民泊エリアとか裏路地飲み屋街があるんだ…)と新たな発見も。街ブラと、アイドリングで流せるWとジェットヘル(それと笑顔)の相性はバツグンです。外国人のチビッコも手を振ってくれます。昔は両手で耳を塞がれてました、チビッコに。今思うと、リッター4気筒に集合管の組み合わせなんて、こどもには音の暴力でした。
さて、写真を撮り終えたら激しくメジャーな観光地は離れ、せせらぐことにいたします。先日、野麦峠から眺めた乗鞍岳を本日は反対側から。
国道158号から外れてせせらぎ街道へと向かうとき、右手に道の駅ふうの観光施設を眺めながら走りますが、ここを通過したらすぐにスピードダウン!をオススメします。郊外に田園風景が広がり、やや上り気味の素晴らしい直線がこれでもかと続きますが、ココ、速度取締りやってます。(ヨッシャー!!せせらぎ街道だぁ~!!!)なんて高揚感ですぐにアクセルを捻りたがる人は特に危険です。

せせらぎ街道にも週末のあの喧騒はなく、淡々と走っていても前にも後ろにもクルマは現れません。う~~ん、快晴&快適です。『パスカル清見』でトイレ休憩。クルマもまばら、単車も数台。ゴミライダーも見当たらなくて、めずらしく静かです。

『明宝の道の駅』は相変わらず混雑(ホント、すごい人気)していたのでパスして、ゆるゆると郡上八幡入り。途中、これものんびり流して走っているからこそ気づけたんですけど、とある橋の欄干に『明方橋』とありまして。これを見た瞬間、大昔、同期がこのあたりを一緒にツーリングするたびに力説していた「明宝ハムはニセモノ!明方ハムがホンモノだ!」という話をふと思い出して笑ってしまいました。昼間の郡上八幡は観光客だらけ。吉田川には釣り人が。とても賑やかです。
そうそう、気づいたといえば。まだ郡上八幡の市街地に到着する手前、明宝の道の駅に向かって郊外を下って来る途中、対向からヤエーしてくるライダーがいたわけですよ。それについては100%無視なのでどうでもいいのですが、(おめぇ~、自分だけゴキゲンかよ。ミラーで後ろを見てなんにも思わないのかよ)と。後ろにはクルマが5~6台連なっているわけです。その前後の対向車線の流れはずっとまばらだったので、明らかに先頭を走るそのライダーが後続のクルマを堰き止めているわけですよ。ウインカー出してちょっと左に寄ってあげればいいじゃないですか、のんびりと走りたいのならば。そしたらみんな「ありがとさん」って言いながら抜いていきますよ。なのに、「バイク乗ってるオレ、サイコー!!」オーラ全開で手を振られてもねぇ~。気がきかないというか痛々しいというか、後ろのドライバー全員をさらにイライラさせてどうするよ!?って感じで。こっちまで同類だと思われるからやめて欲しい、マジで。

ここ2~3回、訪れては臨時休業!!とかで食べそびれていた焼きそば。信州上田『刀屋』の蕎麦同様に、この店の焼きそばも《私的クセになるおいしさ》なのです。あーだこーだの異論は認めませんヨ。開店早々の11時過ぎには到着。せせらぎ街道を抜けた頃からかなり暑くなっていて、ようやくここでインナーを脱ぎました。Wを正面の駐車場に停め「こんにちはぁ~」と店に入ると、今日は息子さん(さすがにもう大将とでも呼ばなきゃですけど)ひとりで切り盛りの様子。ちょうど先客ふたりの注文が出た直後だったので、あまり待たずに食べることができました。まったく急がないんですけどね、今日は。電話注文したテイクアウトを受け取りに来たおばちゃんに「おっ!?今日は帽子被ってる!」とからかわれてました。愛されてますねぇ~、地元民に。
前回の訪問は、記憶違いでなければ去年の秋。以前から「もっと値上げしていいと思う」と書いていたと思うのですが、ついに(ようやく)値上げされていました。でも、たった100円ですけど。今回はいつもの肉玉子入りをいつもの「大盛り」ではなく「盛り」で(ローソンで食べた増量カレーパンの破壊力ったら)。どうかこれからも、先代のおとうさんやおかあさんから引き継いだこのお店を続けていってください。また行きます。

ちょうど昼過ぎ。国道156号の気温表示は33℃。陽射しがきつくて暑いです。もう秋まで乗りたくないナと思っちゃうくらい。あまりにも日陰が恋しくて、朝の誓いを破ってしまいました。トラックを先頭にのんびり走るクルマの列にガマンできず、美濃まで走るつもりだった国道156号からは外れて、県道325号で馬越峠へとエスケープ。森の中が涼しいいつもの細道です。
あとはもう、県道58号に抜けて平成の道の駅を素通り、イッキに美濃加茂市へ。木曽川を渡って午後3時には帰宅しました。絵(地図?)に描いたような【懐かしいあの頃の定番コース】をなんの捻りも加えずにのんびりと走ってみましたが、いつもはまったく見えていなかった景色にも今さら気づかされて、ちょっと楽しかったです。カブとかで旅するとまさにこんな感覚になるんでしょうね。
脱いだ服をすべて洗濯し、ヘルメットとブーツを磨いてシャワーを浴びたら、冷蔵庫から取り出したサッポロ黒ラベルをプシュッと。極楽、極楽ぅ~!!