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モンベルのスリーピングマット

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寝袋と地面の間のお話。昨シーズンからモンベルのフォームパッドを使用しています。昭和時代スタートのキャンパーですので当時定番の銀ロールマットでデビューの身、これではなんだか一周回って元に戻ってしまったような気もしますが、フォームパッドを実際に使ってみて、これがかなり快適だということに気づきました。

バイクでのツーリングキャンプをするにあたって、よくよく考えてみれば登山とは違ってある程度嵩張ってもいいわけですし、安価な銀ロールマットでもそれほどの不都合はないわけですが、コンパクトパッキングを目指していく過程でいつしか(マットもバッグ内に収納したい)という願望が芽生え、また、広げたときにクルクルとクセのついたマットを四つん這いになってテント内で押さえるのもなんだかなぁ~という多分に気分な私的事情で、かなり早い段階からウレタンフォーム内蔵のコンフォートシステムを導入していました。

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2代続けて永らく使用してきたのもすこぶる快適だったからですが、その2代目にウレタンフォームが内側から剥離するという事態が発生しました。剥離するとどうなるかと申しますと、その部分だけがどんどん大きく膨張してくるわけです。寝ているとメリメリメリッという音とともにじわりじわりと剥がれが拡がり膨らんでいきます。ついにはまっすぐ寝ようとしても強制寝返り支援をしてくれる介護ベッド状態になってしまったことから、やむを得ず次なるマットを検討することに。で、3年前に導入したのがこれ。

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単なるエアマットですね。三度ウレタンフォーム内蔵パッドに行くつもりだったのですが、店頭でその収納サイズを比較したときにあまりの違いに驚いて、(こんなにコンパクトなら、バッグ内にかなりの余裕が…)と考えたわけです。で、いざ使ってみるとフカフカで快適ですし、「コレ、いいじゃん!」となったのですが、問題は冷気でした。

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モンベルの比較表でもきちんとそのことは警告されているのであくまで選んだ本人の責任なのですが、イメージとしてこれだけ空気をため込んで地面からの距離も離れた状態で寝るのですから「まさかそんなに寒くないでしょ??」と考えていたのに、ため込んだ空気層への影響力は自身の身体から発する暖かさよりも地面からの冷気が勝ってくるのです。7センチもの分厚い冷気層が身体の下に出来上がるわけです。実際に2.5センチのウレタンフォーム入りよりも7センチの厚みのエアパッドのほうが寒いのダと身をもって体験し、もう一度、モンベルの比較表をじっと眺めてみると、1.5センチなのにエアパッドよりも保温性が上になっているモノがあるぢゃないですか。これはなんだ??と見てみると、

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こいつでした。パタパタパタと浴槽の蓋のように畳む単なるウレタンマットです。昨シーズン、よく冷えた秋田の夜も晩秋の平湯もこいつで過ごしてみましたが、確かにエアパッドと違って寒くないのです。というわけで、ブルーのエアパッドはワンシーズンでお蔵入りとなり、黄色いフォームパッドが旅のお供としてバッグの外側に取り付けられることになりました。シートバッグにぶら下げてみて、昔、剥き出しの銀マットがキャンプ旅の気分を盛り上げてくれたことを思い出してニヤけています。某有名メーカーのアレと違ってモンベルは収納袋も標準装備です。安価で軽量で、マットを外に出したおかげでバッグ内には寝袋もうひとつ分のスペースを空けることもできました。もちろん故障もしません。設営&撤収もパタパタパタと数秒で完了です。今まで顔を紅潮させながら膨らましていた面倒な作業からも解放されました。銀マットやエアパッドよりも寝心地がいいです。150センチサイズを買いましたが、なんなら180センチを買って頭の部分を枕替わりに畳んだままという使い方でもよかったのかなと思っています。エアパッドとコレで悩むなら、こちらがオススメです。

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